ねこタクシー
(2010年1月)

脚本:永森裕二・イケタニマサオ・田村計・相原光・柳澤里恵
演出応援:野尻克己
音楽:野中"まさ"雄一
プロデューサー:飯塚達介・森角威之
ラインプロデューサー:岩城一平
編集:石川真吾

http://www.nekotaku.info/



第5話 もうそう
--------------------------------------------------------
勤は御子神を見たいとする客の要望に対応するまで、ネコを
密かに自宅へと連れて行く。動物禁止のアパート故に、静から
ネコを連れて行く。
勤の住むアパートは3LDK。夫婦の寝室と娘・
瑠璃の部屋、そして
三畳の物置部屋だった。しかし隠す場所が無く部屋の中を
右往左往していると、瑠璃がやって来てネコの存在を見てしまう。
勤は預かり物だとするが、今日だけ妻には内緒で預かりたい
事を語ると、娘は私の部屋で隠しておいても良いと告げる。
このネコお腹が空いて居るみたいだとすると、勤は冷蔵庫から
食べ物を取ってくる。
娘の笑顔を見たのは久しぶりと感じる。

娘が学校へ行き、勤は12時過ぎに仮眠から目覚める。
ネコは娘の部屋にいた。いつもは鍵を掛けていく娘に対して
今日は鍵が開いていた。ネコを風呂に入れる。このまま一緒に
生活できたらと考えるが、すぐに子供じみた妄想だと呟く。

AM6:04。沼尻と車の交代の時間。
彼から一昨日何をしたのか分かっているのか?と問われ、今日は
自分が助手席に乗って勤の仕事ぶりを見るという。これ以上
迷惑は掛けられないとするが、脳裏の裏には、今日は御子神を
客に逢わせる日である事が気になっていた。沼尻からはこのまま
何処にも居場所がないままで良いのか?と言われ、一緒にタクシー
に乗る。

PM2:10。沼尻から運転手は想像力だという。
素人にはルールを破る事は不味い行為だとしながら、プロは
良いとする考えを聞かされる。
そんな中、一人の客が搭乗する。なんとその客は別のタクシー
運転手・
芹沢健志の姿だった。
--------------------------------------------------------

勤はルールを無視した沼尻のやり方にしびれを来して研修中に
飛び出してしまう中、客の一人からネコに逢いたいとのリクエ
ストを受ける。
一時的にネコを自宅に連れて行くと、これまで会話らしい会話
も無かった娘との関係が円滑に進み始める。

ネコを使って娘との距離感を縮める辺りは、予想できたとはいえ
良い感じのシナリオ。
男親と思春期の娘の気難しい関係の中で、仲介すべきものが
有るとこれだけ関係が近付いてしまうというのが何とも皮肉だ。

今まで部屋にも立ち入り禁止であったであろう勤も、今回の件
で一歩娘の扉を開けることに成功した。

沼尻との関係に於いても一歩前進。
沼尻の頼みたい事は、薄々感じていたことだけど、彼自身が
過去に勤と同様のしがない運転手であった事で、勤にとっても
励みになりそうだね。

ネコを使った営業はなかなか面白いと思うし、他人とは違う
サービスを提供できる。もちろんネコ嫌いな人もいるし、
ルール違反である事で、それが発覚してしまう事への恐怖心
は有るけれど、当面はネコを使って勤の仕事が右肩上がりで
業績を挙げていくと思うし、楽しみな感じがする。

間瀬垣 勤 - カンニング竹山 (40歳。元中学校の教師)
間瀬垣 真亜子 - 鶴田真由 (勤の妻。中学校の教師)
間瀬垣 瑠璃 - 山下リオ (勤・真亜子の娘。中学3年生)

沼尻 崇 - 甲本雅裕 (タクシー会社勤務の運転手)
山梨 景子 - 李千鶴 (タクシー会社の無線配車係)
真泉 平 - 高橋長英 (タクシー会社の営業所長)
DJみちる - 加藤英美里 (コミュニティラジオ局「FMムカデ」のDJ)
美濃部進 - リッキー (タクシー会社)

御子神さん - みーすけ(オスの三毛猫「御子神」)


芹沢健志 - 長谷川公彦 (別会社のタクシーの運転手)
清水康子 - 大橋芳枝 (タクシー客、美佐江の義母)
康子の孫娘 - 渡辺優奈 


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system