ねこタクシー
(2010年1月)

脚本:永森裕二・イケタニマサオ・田村計・相原光・柳澤里恵
演出応援:野尻克己
音楽:野中"まさ"雄一
プロデューサー:飯塚達介・森角威之
ラインプロデューサー:岩城一平
編集:石川真吾

http://www.nekotaku.info/



第9話 きずな
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PM2:25。最近勤は営業成績が良すぎると自分でも驚く。
猫一匹を使うことでこんなに変わるものなのか。当面の心配は
ネコの事が会社にいつばれるのかという事だった。
営業成績が発表され、1位は沼尻、2位は島田政司、そして3位
が勤だった。最下位だった社員からは沼尻のマネとかするのは
良くないとし、無理すると必ずろくな事にならないと言われる。
俺にはポリシーが有ってちっとも悔しくないと悔しさを滲ませて
いた。

PM2:47。病院まで藤堂を連れて行く。
藤堂の携帯電話に着信があるが、彼は電話への出方を知らなか
った。藤堂はどうせ出るつもりはないのだというが、この携帯
電話に電話が鳴ったのは初めてだという。息子は12年間音信不通
で、そんな息子から携帯電話だけが送られてきたという。
取りあえず予約の電話をかけるには役に立っているとの事だった。
番号を知っているのは息子だけなので、かけてきたのは息子
だろうという。一体何処で何をしているのか。勤はまた着信が
有ると良いですねと声を掛ける。藤堂の携帯電話にはネコの
ストラップが付いていた。ネコのことを尋ねると、昔スズと
いう雑種のネコを飼っており、息子が可愛がっていたという。
そんな中、御子神がタクシーから下りて藤堂の近くに来るのが
分かると、ネコは人が弱っているのが分かるのだという。

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徐々にネコの存在が営業成績にも現れ始め順風に人生が回り
始めた勤。そんな中、常連客たちの悩みや事情に触れること
で、意外と世間は狭く、人々の繋がりの妙さ加減を知る事に
なっていく。

タクシーの運転手とはあくまで影の存在であって客との関わり
もあくまで仕事上の付き合いという中で、常連客ともなると
徐々にプライベート上の事にも言及されていく。

四人の常連客が居たけれど、それらが実際には2つのペアに
なっていたという辺り面白いエピソードだった。

藤堂はリンリンとの繋がり。
なんとリンリンは元々は男性であり、藤堂の息子は12年間
音信不通だという。まさかとは思ったけど、ネコのストラップ
繋がりで見事関係性を表した。

謎のサラリーマン・二宮則男は、OL町田麻美と繋がりが
有った。節約を求める会社の総務部の上司という事で、
一方で上司の悪口を聞いてしまったりすると、なんとも罰が
悪い。

どちらのエピソードの流れでもネコのネタが絡んでいるし、
ネコに拘る理由付けが上手く為されている。

ただ今回OLの女性が名刺を作って配ってくれて居るみたいだ
けど、逆に迷惑な感じもする。この件が会社にばれたら
勤は不味いことになるんだしね。

間瀬垣 勤 - カンニング竹山 (40歳。元中学校の教師)
間瀬垣 真亜子 - 鶴田真由 (勤の妻。中学校の教師)
間瀬垣 瑠璃 - 山下リオ (勤・真亜子の娘。中学3年生)

沼尻 崇 - 甲本雅裕 (タクシー会社勤務の運転手)
山梨 景子 - 李千鶴 (タクシー会社の無線配車係)
真泉 平 - 高橋長英 (タクシー会社の営業所長)
DJみちる - 加藤英美里 (コミュニティラジオ局「FMムカデ」のDJ)
美濃部進 - リッキー (タクシー会社)

御子神さん - みーすけ(オスの三毛猫「御子神」)


藤堂武忠 - 山田明郷 (病院通い)
二宮則男 - 日野陽仁 (謎のサラリーマン)
町田麻美 - 味里 (アレルギーの客)
リンリン - 澁谷晶己 (キャバ嬢・実はタケヒコ)

多菊八重、板橋登志行


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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