ねこタクシー (2010年1月) 脚本:永森裕二・イケタニマサオ・田村計・相原光・柳澤里恵 演出応援:野尻克己 音楽:野中"まさ"雄一 プロデューサー:飯塚達介・森角威之 ラインプロデューサー:岩城一平 編集:石川真吾 http://www.nekotaku.info/ |
第12話 あこがれ
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PM3:42。
勤は自宅で御子神の毛繕いをする中、娘・瑠璃が帰宅する。
今日から塾で受験対策の集中講義だという。いよいよ
受験が本番。瑠璃は御子神との触れる時間が無くなっていた。
妻も残業続きで頑張っている。勤は自分だけがいつまでもネコ
依存している現状を嘆く。
AM5:42。
勤は出社するが、タクシーが駐車場に無いことに違和感を覚え
る。沼尻に電話すると事務所で不味いことになっている事を
聞く。所長の真泉は朝礼の場で、最近ネコを乗せたタクシーが
走っていて会社の方にはそのタクシーを回して欲しいという
電話が何度もかかってきている事が語られる。今日も5回くらい
その電話が有ったことを告げ、誰か心当たりはないか?と尋ね
られる。沼尻はそれ程認知されているのならば、他の会社が
会社ぐるみで行っていることではないか?とするが、電話では
アサヒタクシーを指名してきているという。何か気がついたら
知らせてくれと語る。
沼尻は勤を呼び出すと当面は辞めた方が良いという。予想して
いたことなのに覚悟が足りないと自ら感じていた。
AM6:22。
二宮が会社にまでネコに会いに来る。
彼は妻とは根本的に合わないのではないかとし、結婚したこと
を失敗したのではないかと思うようになったという。
勤に対して御子神の世話をしている貴方が羨ましいとして
素直に貴方に憧れていると語る。
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タクシーにネコを乗せている運転手が居るのではないか?と
疑われる中で、家族はこれを機会にタクシー運転手を辞める
のも一つの妙案だと言われる。かつての勤とは違って確実に
変わっていることを強調されるが・・・
今回いよいよ最終話。
取りあえずネコを乗車されていることがバレるのは明らかだろ
うとは思っていたけど、勤だと特定までにはいかず、
更にタクシー運転手を辞めるという結論にまでは至らない流れ
だった。
しかしネコが勤から離れていくところは、色んな面で複雑だし
公園の閉鎖、御子神の離別と続けざまに、御子神との関係が
思い出化していくことに寂しさを覚える。
ただ突然訪れた別れの方が案外後腐れなく別れられたりするの
かな。
ペットを飼うことに於いては、当然別れというものが存在して
いる訳で、そんな気持ちを喚起している。
それと共に依存していたものから脱皮し、新しい人生を送る
為の転機としては、ちょうど良い形なのかも知れない。
間瀬垣 勤 - カンニング竹山 (40歳。元中学校の教師) 間瀬垣 真亜子 - 鶴田真由 (勤の妻。中学校の教師) 間瀬垣 瑠璃 - 山下リオ (勤・真亜子の娘。中学3年生) 沼尻 崇 - 甲本雅裕 (タクシー会社勤務の運転手) 山梨 景子 - 李千鶴 (タクシー会社の無線配車係) 真泉 平 - 高橋長英 (タクシー会社の営業所長) DJみちる - 加藤英美里 (コミュニティラジオ局「FMムカデ」のDJ) 美濃部進 - リッキー (タクシー会社) 御子神さん - みーすけ(オスの三毛猫「御子神」) 藤堂武忠 - 山田明郷 (病院通い) 二宮則男 - 日野陽仁 (謎のサラリーマン) 町田麻美 - 味里 (アレルギーの客) リンリン - 澁谷晶己 (キャバ嬢) 評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0) |
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