ほぼ8夜連続のSP
ドラマおじいちゃんは25歳

脚本/酒井雅秋、山名宏和、川辺優子
番組総指揮/馬場康夫
EXプロデューサ/白石統一郎、熊谷信也
プロデューサ/岡本真、長生啓、中沢晋
企画・プロデュース/蔵本憲昭
構成/山名宏和
監督/田中誠

http://www.tbs.co.jp/og25/


第2話
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46年ぶりに冷凍状態で見つかった稔は、見た目年上の様に見え
る紀彦の家へと戻ってくる。
紀彦は父・稔に家族のアルバムを見せながら、空白の46年間に
ついて説明する。母は3年前に68歳で亡くなった事。
娘の麻衣は22歳で長男の健介は、稔と同じく25歳だという。
妻の
明日香は去年家を出て行ってしまったという。
稔は理解の範疇を超えていたが、これだけ証拠が揃えられたの
ならば息子なのでしょうとし、よく見れば見た目は似ているかも
知れないと言い聞かせていた。真っ当な人生を送ってくれば
私も貴方のような顔だったのだろうという。

そんな中、麻衣はアルバイトに行くという。
稔は菊枝と思わず呟くが、まつ毛だか眉毛だか分からない様な
化粧に驚く。紀彦は娘に、来年の春には大学を卒業し、就職なの
だからしっかりとろとし、やりたいことが有るのならば手伝う
という。それならば100万円ちょうだいという娘に思わず突っ込み
を入れる。麻衣は怒って出て行くと、それを見ていた稔からは
親ならばハッキリと言った方が良いのではないかという。
あの顔はまるで化け物だという。紀彦は人とコミュニケーション
を取ることの難しさを訴える。

紀彦は父親から敬語を語られることに違和感を覚え、敬語をや
めて欲しいと訴える中、突然窓から家族の様子を見守っている
事が居た。
話を聞くと、自分たちは
FATTV局のもので、自分はディレクター
横槍だという。歪な形の親子のリアルな姿を是非撮影したい
という。普段は
"突撃!隣の親子さん"の番組を担当している
とし、是非栗原家の事を取り上げたいという。日本中が今、
25歳の父と52歳の息子の関係を知りたがっているとの事。
これを機会に二人がホントの親子に戻るチャンスだと言われ
横槍は土下座すると、稔は男の粋は太平洋の様な広い心を持つ
事だとし、土下座までされたら断れないとして引き受ける事に
なる。

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46年ぶりに生還した稔は、見た目は紀彦の息子である健介と
変わりない。25歳という年齢で人生が止まっていた稔のそんな
事実が見た目のギャップとして現れ、なんとも複雑な状況を
生んでいく。

失恋には亀だとか、男の粋は太平洋だとか、一瞬意味不明な
セリフの中にも、稔のキップの良さが現れて如何にも下町の
男である事を伺わせた。

カメラがフィルムからメディアカードに変わっている辺りに
46年の歳月のギャップが込められていたけど、この世の中、
至る所に46年の月日の流れを感じさせるものが有るのではない
かと思う。ただそれを取り上げると切りがない訳で、世相の
様変わりした現実とは逆に、人々の心や絆、家族の形などは
どんな月日が流れても変わらないものが有ることを描いていく
のかも知れない。

言葉遣いについては確かに難しいものがある。
立場的には確かに稔は父親だけど、人生の経験に於いては
紀彦が圧倒している。
46年前の価値観で生きる稔が、現代社会に於いて失われている
現実に直面して、何を思いどう行動を見せていくのか。


栗原稔 …… 藤原竜也 (71歳?25歳?祖父、栗原工務店)
栗原健介 ……大東俊介 (25歳、息子、引きこもり)
栗原麻衣 …… 倉科カナ (22歳、娘、大学生)
栗原紀彦 …… 高橋克実 (52歳、父、仕事人間だった)
轟忍 …… 入江甚儀 (源太の息子)
轟源太 …… 石橋蓮司 (とびげん組の源公)
栗原明日香 …… 菊池桃子 (紀彦の妻)
ジョージ …… 北村有起哉 (ホスト、麻衣が貢ぐ)


横槍 …… 脇知弘 (テレビ局・ディレクター)
カメラ店店員 …… 温水洋一

鈴木昌平、岩原明生


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