ほぼ8夜連続のSP ドラマおじいちゃんは25歳 脚本／酒井雅秋、山名宏和、川辺優子 番組総指揮／馬場康夫 EXプロデューサ／白石統一郎、熊谷信也 プロデューサ／岡本真、長生啓、中沢晋 企画・プロデュース／蔵本憲昭 構成／山名宏和 監督／田中誠 http://www.tbs.co.jp/og25/

第3話
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紀彦が帰宅すると、稔が役場の職員を追い出す姿を目撃する。
話を聞くと、人を年寄り扱いして健康診断を受けろと言って
来たと言い、人をジジイ扱いしたと激怒。紀彦は最近老人の
戸籍問題に役場も神経質になっている事を告げる。
そんな中、紀彦はバッグの中に子犬・豆柴を連れて帰って来る。
そこに娘の麻衣も帰宅。父・紀彦は、麻衣が喜ぶと思って
買ってきたのである。紀彦は麻衣に豆柴を欲しいと電話で話して
いただろう?とするが、喜ぶどころか逆に電話を盗み聞きして
いたとして激怒される。そんな会話を聞いていた稔は、孫の
麻衣に親に対する口の利き方が分かっていないとして注意する。
すると麻衣は稔に対してもジジイ扱いしたことで、稔は激怒。
その性根をたたき直してやるとし、今にも飛びかかろうとする
ところを何とか紀彦が宥める。

稔は紀彦に対して、まだ犬が苦手なのか?と尋ねる。
幼いときに噛まれた跡が今でも残っているとし、苦手なのも
仕方がないとするが、小さい犬に噛まれただけだろうと稔。
心の傷は体の傷よりも深く残るんだとし、父さんにも苦手な
ものくらいあるだろうと告げる。俺が嫌いなものはミョウガ
が有ることを告げる。

稔は豆柴にご飯と称してみそ汁ぶっかけご飯を与える。
そして豆柴の名前を"マメノリ"と勝手につけていた。
しかし紀彦は麻衣が気に入らない以上、犬は返してくるという。
あまり懐かないようにしてくれというと、稔は紀彦に相変わらず
一度やるといったことをおっぽり出しているとし、その性格
を直すよう告げる。
稔は自分が使っていた大工道具は残っているか?と尋ね、有ると
すれば健介の部屋だという。あの部屋には誰も入れてくれない
とし、自分は2年前に入ったきりだという紀彦。しかし健介は
稔に対してはあっさりと部屋に招き入れる。
大工道具は綺麗なまま残されていた。これも全て菊枝が手入れ
していてくれたお陰だと喜ぶ。紀彦に道具を貸すのでマメノリ
の家を造ってやれと語る。かつて自分の師匠から住む家くらい
自分で作れと言われてこの家を建てたのだという稔。お前にも
大きくなったにその事を告げようとしたが、大きくなりすぎた
なと顔を見合わせて笑い合うのだった。


15万円で購入した豆柴のマメノリ&あずき。かわいいです。
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46年前から突如現代に蘇った栗原稔。
見た目の若さと、71年前に誕生したという事実は彼にどんな
現実を与えていくのか。

稔が戻ってきた事で、徐々にではあるが家族としてのコミュニ
ケーションが増えていき、やりとりが増えてきた。
麻衣が父親に反発している心情なんかもチラリと描かれ、単純に
親を嫌っている訳ではなさそうなところに安心させられるもの
が有る。

何よりも"動物を好きな人に悪い人はいない"という事である。

このドラマを見ていると、立場や設定は違いが状況はメル・ギ
ブソンが出演した映画「フォーエバー・ヤング 時を越えた告白」
(1992/原題:Forever Young)を思い出す。映画では53年前と時差
が存在し、最終的には急速に老化して朽ち果ててしまうが、この
ドラマを見ていると、取りあえずは今回は健康優良老人としての
顔が存在した。

渥美清や三船俊郎を引き合いに出して、当然黒柳徹子も亡くな
っているとする辺りのやりとりには笑えたし、稔の犬小屋を
造れという突拍子も無い発言が意外と奥が深かったり、源公と
の関係は既に精算したとしながらも、孫・忍の姿が当時の源公と
ソックリだった事から、思わず殴りかかってしまうところなど、
おとなしそうに見える稔の中の豪快さが面白く現れていると思う。


栗原稔 …… 藤原竜也 (71歳？25歳？祖父、栗原工務店)
栗原健介 ……大東俊介 (25歳、息子、引きこもり)
栗原麻衣 …… 倉科カナ (22歳、娘、大学生)
栗原紀彦 …… 高橋克実 (52歳、父、仕事人間だった)
轟忍 …… 入江甚儀 (源太の息子)
轟源太 …… 石橋蓮司 (とびげん組の源公)
栗原明日香 …… 菊池桃子 (紀彦の妻)
ジョージ …… 北村有起哉 (ホスト、麻衣が貢ぐ)

あやめ …… 草村礼子 (稔の同級生)

辻修、鬼頭真也、いずみ尚

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)