黄金の豚 -会計検査庁 特別調査課-
(2010年10月期、日テレ水曜22時枠)

脚本:吉田智子
演出:佐藤東弥、南雲聖一
プロデューサー:大倉寛子、内山雅博
シニアチーフクリエイター・プロデューサー:櫨山裕子

http://www.ntv.co.jp/buta/


第4話 母泣かす村長に喝!
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みぞれは年老いた母・啄子の為に老眼鏡をプレゼントする。
芯子に対してプレゼントは割り勘だと告げ、金を払うよう告げる
が、彼女の所持金は僅か20円しかない。工藤が呼びに来て一緒
に出勤する。

出勤すると話題は芯子の事だった。37歳にもなって実家に転がり
こんで恥ずかしくないのか?という一郎。工藤から一万円を
借りる芯子。

そんな中、明珍から次の仕事の話が語られる。
ネギの里として有名な
清杉村では、地方交付金の40億円を使っ
て河川の護岸工事
が行われたが、ネギ農家の一人から調査して
欲しいとの嘆願書が届いたという。
この調査が終われば給料が出るとのことで芯子は喜ぶが、一郎
は彼女を呼び出すと、当日は来ないで欲しいと頼む。清杉村は
自分の実家であり、結婚すると言った手前一緒にいるとまずい
というのである。しかし工藤はずる休みはダメだとして、芯子
を当日呼びに行くと告げる。

いざ宿泊地の予約も取り、長野県へと出張へ。
駅では村長の
漆原龍太郎と副村長のサカノウエが待っていた。
村長はおかしな投書があったようだが、一円でも無駄がある
事が有ればあぶり出して欲しいという。
村長は検査官たちの為にバスを用意したと告げると、それは
調査とは似合わない豪華なバスだった。しかも村長は勝手に
スケジュールを組んでおり、その殆どが観光地を案内するという
もの。村長は部下達になるべく調査の時間を短くしろと指示する。
しかし工藤はあくまで護岸の検査で来たと告げ好意に対し不要
だと語る。

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一通の投書によって地方交付金を私的に着服している村長を
問いつめる。果たして洪水対策のために40億円の税金が投入
された護岸工事は、計画通りに建設されているのか。

調査官の実家を絡ませるという辺りが、少々安易でワンパターン
すぎるシナリオという感じがするが、単純な構図で見やすいと
言えば見やすい。

建設に対して何の知識のない芯子が何処に着眼点を持つのか。
彼女らしさがこのドラマの生命線故に、何処に彼女ならではの
嗅覚の鋭さを求めていくのか。

芯子の活躍というよりも、工藤や明珍にハナを持たせている
所があるし、工藤の活躍が金田という男の素性を描き出す
きっかけとしている所は面白いところだ。

ただ今回の不正を暴く辺りは、単純すぎて少々呆気なかった。
上流の河川を調べていたけど、目視だけで判断しても、どう見
ても水深6mも有るようには見えない。

子犬を助けて溺れたとする冒頭の下りが、最後に克服する
きっかけとして描かれるのかなと思ったけど、まさにそんな
展開をベタなコメディとして活用したような展開だった。

今回地方での案件なので残念ながら「年増園」は出てこなかっ
たね。もう少しこの場所を活用して欲しい気がする。


堤芯子 …… 篠原涼子 (37、会計調査庁・特別調査課・調査官)
工藤優 …… 岡田将生 (23、特別調査課・調査官補)
角松一郎 …… 大泉洋 (37、特別調査課・主任)
金田鉄男 …… 桐谷健太 (31、特別調査課・調査官)
茶々万史郎 …… 近藤芳正 (特別調査課・検査官)
芦田隆一 …… 山崎大輔 (特別調査課・検査官)
明珍郁夫 …… 生瀬勝久 (45、特別調査課・課長補佐)
久留米勲 …… 宇津井健 (58、特別調査課・検査官)

梅ちゃん …… 矢沢心 (キャバクラ「年増園」)
マリリン …… 能世あんな (キャバクラ「年増園」)
堤啄子 …… もたいまさこ (58、芯子の母)
堤みぞれ …… 山口紗弥加 (32、芯子の妹)

小柳心、三村恭代、吉田桂子、井川哲也、稲葉大助、甲斐秀雄
五位野隆雄、小嶋マコト、関野昌敏、錦田茂仁、比佐仁
藤井宏之、藤本悠輔、吉田宗洋、紺野彩夏、延命杏咲実
木村啓介


漆原龍太郎 …… 半海一晃 (村長)
サカノウエ …… 大河内浩 (副村長)
ふな子 …… 大川栄子 (一郎の母)

山田洋、吉田宗洋、有福正志、
田村泰二郎、久保貫太郎、眼鏡太郎、畑俊樹、田尾きよみ
今橋かつよ、坂東七笑


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