パンドラII 飢餓列島 脚本：井上由美子 プロデューサ：青木泰憲、小椋久雄 監督：河毛俊作、小林義則 音楽：佐藤直紀 http://www.wowow.co.jp/dramaw/pandora2/

第2話
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鈴木護が生み出したゴッドコーン。
記者会見の場で共同研究者はなく一人で研究したと告げる。

会見場の外に刑事の周子がいて護と接触。話しが聞きたいとして
万年筆を見せられる。何処に落ちていたのかと問う護に対して
貴方の物だと認めない限りはそれを言うことは出来無いという。
自分の物だと認めるが、周子は捜査上の秘密だとして場所を
言おうとせず。しかし殺人現場に落ちていたとだけ告げて去って
いく。その会話を新聞記者の太刀川は聞いていた。

護はどういう事かと吉良を問い詰める。あの万年筆は自分が
大倉に譲った物だと告げる。警察に素直に届けるべきでは無い
かと告げ、黙っているなんて許されることではないと訴える。
しかし今警察に話した所で研究を独り占めにするために殺した
と思われるのが関の山だという。会見の反響は凄く、政府までも
面会を打診してきている程だと告げ、世界に救うコーンを生み
出した貴方自身が神の存在であり、そんな貴方に事件は似合わ
ないと告げる。研究のことだけ考えてくれれば良いと告げる。

周子は捜査一課に戻って上司の内海壮太らに報告する。
鈴木護は何か有る。仏を燃やしたことでも明らかだという周子。
万年筆を見せた後の彼は酷く狼狽し、何処に落ちていたのか
必死に尋ねてきたという。しかし内海は誰だって自分のペンが
落ちていたら気にするものだとして、捜査の応援を求めたいな
らば物証を集めろと言われる。

政治家たちは集まって護の研究に対して討論する。
川久保農水大臣はこんな化け物を作らせてはならないと告げ、
安全性に問題が有ったらどうするのかと武藤官房長官に告げる。
しかし食料危機が迫っているのも事実で、条約を結んでいる
アメリカやオーストラリアでも自国の食糧事情が悪くなれば
日本に回すわけがないという。何とかこの技術を日本政府主導
で行うことを考えている武藤だった。

詩織は年中護について回っていた。護は一人で考えたいので
出て行って欲しいと頼むが、外出するときには必ず連絡をする
様言ったのにそれをしなかったことを口にし、信用できないと
告げる。そんな中、護の元に一本の電話が鳴る。なんと相手は
大倉だと名乗る。太刀川が大倉だと偽り彼の反応を試したもの
で、護の驚きように彼は大倉の事を調べる必要があると考える。
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偉大な発明をした護の技術を巡って、周りがいきり立つ中、
殺人の現場で護が大倉と交換した万年筆が見つかる。
吉良が殺人を犯して燃やした物なのか。
刑事と記者は協力して護の身の回りのことを捜査し始める。

護の周りにいる女性陣が色んな顔をしている所がこのドラマの
面白さかも知れない。
周子は鋭い視線で護のことを問い詰めてくるし、詩織は色仕掛け
で彼を縛り付けようとする。そして元妻の咲子は、やっぱり例外
無く護の技術を元に金を手にしようとしている感じが明らかに
なっていく。

護自身が吐露する言葉がこのドラマを象徴している。自分が
技術を開発したのに、全てはあなた達の手中にあるという。
如何に人間が欲深い物なのか。そして他人に寄生して利益を
得ようとするとする人の多いこと。

大倉が生きている様で、ちょっぴり安心させたかと思えば、
咲子が受け取ったUSBメモリーを見始める所など、なんとも言え
ない所である。
謎の中国人もより多くの利益を得ようとして色々と仕掛けを
しているようだし、人間の醜い欲望を見せ続けられていくのか
も知れない。
最終的に現実との整合性を図るために、技術は公に出ないのだ
ろうけど、食糧問題に関してどういう結末を示すのか。


鈴木護 …… 佐藤浩市 (農学博士)
八木沢周子 …… 鈴木京香 (警視庁捜査一課・班長)
吉良英彦 …… 勝村政信 (キラーズ社)
太刀川春夫 …… 山本耕史 (毎朝新聞記者)
滝口詩織 …… 水川あさみ (英彦の秘書)
謎の中国人 …… 温水洋一
大倉均 …… 北村有起哉 (護の助手)
平岩徳子 …… 余貴美子 (内閣総理大臣)
武藤忠雄 …… 宅麻伸 (内閣官房長官)
磯田俊介 …… TETSUYA (警視庁捜査一課)
川久保光悦 …… 勝部演之 (農林水産大臣)
今川咲子 …… 霧島れいか (港東大学付属病院)
熊谷治作 …… 半海一晃 (科学研究所)
内海壮太 …… 永倉大輔 (警視庁捜査一課)
水野玲一 …… 小川隆市 (経産大臣)
赤松大作 …… 中平良夫 (外務大臣)

小須田康人、芹沢礼多、山本修、高澤父母道、塚本浩平
ベルント・オットー

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)