パーフェクト・リポート
(2010年10月期・フジテレビ日曜21時枠 新設)

脚本:酒井雅秋、浜田秀哉
音楽:林ゆうき
編成企画:太田大
企画統括:瀧山麻土香
プロデュース:森安彩、江森浩子
演出:石川淳一、岩田和行

http://www.fujitv.co.jp/PERFECTREPORT


第1話 最低女上司と初めてのスクープ
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宮島総理とアメリカ・ハリス国務長官の会談が予定されていた。
トーマス大統領との会談の事前調整の為の会談。時間が迫って
くると補佐官の滝田は、官邸にいる総理を呼びに行くが、総理
はメモを残して部屋から居なくなっていた。

2時間前、蒼山叶は町田のボーリング場に居た。軽く200オーバー
の成績を収める彼女。

人気女子アナウンサーのオクミーこと奥澤緑は、アナウンス部
から遊軍取材部への異動を命じられて、やってくる。深夜の緊急
ニュースの際に、外務大臣の名前を間違えて読んだ事が異動の
原因だとされていた。私はバラエティにしか興味がないという
緑は、三ヶ月の期限という事もあって、仕方なく遊軍取材部へ
の異動を受けて入れていた。
遊軍取材部は、あらゆる部署のヘルプを行う部署だった。
新しいデスクの蒼山叶は本日やってくるという。そこで働く
のは、桃井祐、紫村健、黄田功、白石弘、

一方その頃、蒼山は牛肉の産地・品質の偽装問題で謝罪会見を
行うという八重代食品(株)の会見場へ来ていた。謝罪する社長
は一部の社員が独断で偽装を行ったものだとするが、蒼山は
それは嘘でしょうと突然口を挟む。組織ぐるみの偽装である事は
既に証言をとってあると告げ、社長の横柄な態度をカメラに
映し出すのだった。

ニュース編集部の黒井彰デスクは、各部署に取り上げるネタを
一つずつ尋ねていく。すると蒼山はスクープを持ってきたと
報告する。しかしもうお前は社会部ではないとし、すぐに遊軍
取材部へ行くよう告げられる。
そんな中、首相が官邸から居なくなったとの連絡が入る。
黒井はすぐにカットイン体制をとり、それぞれに取材の体制に
入るよう指示する。蒼山には、多摩川のアザラシを取ってこい
と告げ、意図的に政治ネタから外そうとする。

蒼山は遊軍取材部に行くと、挨拶もしないウチからそこで働く
社員達に指示し、すぐに現場に行くことを告げる。
蒼山達が向かったのは多摩川だった。総理が行方不明だという
のに自分たちは何をしているのかと遊軍取材班の面々。
蒼山は一人取材車の中でテレビに目を向けていた。首相は緊急
入院したという報道。しかし暫くすると首相はまた官邸に戻って
くる。何故戻ってきたのか?体調不良ならばそのまま入院して
居れば良かったのに・・・蒼山は多摩川の取材を取りやめ、急遽
局に戻ることにする。

蒼山は局に戻る2つのモニタを横並びにして、総理の2つの映像
を見比べてみる。遊軍取材部の面々はウチで追う仕事ではない
のではないか?とするが、蒼山は耳を貸そうとはしなかった。
蒼山は首相が戻ってきた際に、ネクタイのピンをしている事に
気がつく。すぐに蒼山はネクタイピンの事について過去の映像
を調べさせたり、製造するメーカーを調べさせる。しかし黄田
だけは、父子家庭なので定時で帰宅する。

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元社会部の記者・蒼山叶は、真実を知るために奔走する。
キャピタル・テレビジョン・ネットワーク(CTN)の中で、遊軍
取材班というお荷物的人間が流されてくる部署で、政治部にも
負けない記事の真相を暴いていこうとするが・・・

トップキャスター」だったり「美女と野獣」だったり、
似たような内容のドラマが多い事で食傷感も有るのだが、いざ
見てみるとなかなか面白いものがあった。

フジテレビのドラマの新しい枠で有るし、初回と言うこともあ
って、気合いが入っている感じは受ける。

首相という立場でありながらも公務よりも優先したプライベート
とは一体何なのか。空白の数時間の中で一体何が行われたのか。

偶然だったり必然だったりを上手く混ぜ込み、一つのアイテム
から一つの真実へと導き出していく様は、刑事ドラマのような
感じで面白いものが有る。

そして何と言ってもダメダメ部署であった遊軍取材班の社員
たちをデスクである蒼山叶が手腕を発揮し、彼女が率先して
動くことで、やる気を起こさせていくというのも、この手の
ドラマのワンパターンな展開では有るが面白い。
組織としてのルールや人間関係など、柵のない遊軍取材班だか
らこそ出来るという特殊性であったり、また偉そうにしている
政治部や経済部などの記者達を出し抜いていく事への快感など
感じるものがあった。

ただまぁ今回の一件、首相が何をしていたのかについて、他の
マスコミが殆ど調査していない辺りは違和感が有った。叶が
一人で調査している間に、他社が総力を挙げてスッパ抜くことも
考えられるからね。
それと主人公が名前を呼ばず、あだ名を付けて回るのは、TBS
の「GM」で行われていたけど、その枠に対抗する形で使われた
ような印象もあるな。

取りあえず期待はしているが、ネタによっては既視感の有る
内容になっていくのかも知れない。


蒼山叶 …… 松雪泰子 (38歳、元社会部。)
赤坂衆 …… 小出恵介 (28歳、元政治部)
奥澤緑 …… 相武紗季 (25歳、人気女子アナウンサー)
桃井祐 …… 遠藤雄弥 (25歳、アシスタントディレクター)
紫村健 …… 小柳友 (27歳、カメラアシスタント)
黄田功 …… 要潤 (35歳、報道カメラマン)
白石弘 …… 小日向文世 (49歳、遊軍取材班)
黒井彰 …… 平山浩行 (38歳、ニュース編集部デスク)

宮島清一郎 …… 石橋凌 (日本国首相)
滝田俊之 …… 中丸新将 (総理補佐官)
早川大樹 …… 深水元基 (元SP)
蒼山義男 …… 中原丈雄 (叶の父)

梅野知弘 …… 森本亮治 (記者)
笠原秀則 …… 大槻博之 (喫茶店のオーナー)
鴨井昌夫 …… 湯沢勉 (遊軍取材班・運転手)
吉崎淳一 …… 若杉宏二 (記者)
近藤誠二 …… 隈部洋平 (記者)
社会部デスク …… 佐伯新
経済部デスク …… 山上賢治
政治部デスク …… 西沢仁太

大久保丈二、上谷健一、北上史欧、入口夕布、志田強音
伊藤竜翼、長倉正明、青木一平、斎藤勉、杉田浩子、松田章
内堀克利、三洲悠暉、林裕子、川合千里、朱源実、小林千佳
阿部渡、中村英香、志賀麻登佳、青柳文太郎、堀純、堀邦子
池田洋介、山本啓之、小川智弘、山口貴之、大友和彦
宮根誠司


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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