パーフェクト・リポート
(2010年10月期・フジテレビ日曜21時枠 新設)

脚本:酒井雅秋、浜田秀哉
音楽:林ゆうき
編成企画:太田大
企画統括:瀧山麻土香
プロデュース:森安彩、江森浩子
演出:石川淳一、岩田和行

http://www.fujitv.co.jp/PERFECTREPORT


第2話 哀しき誘拐犯!ダメ記者チーム始動
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10月17日、大手ファミレスチェーンの(株)プライスレスの女
社長誘拐事件が起こる。
社員の一人が身代金を持って指定された場所へと金を持って
いく。周りには通報を受けた刑事たちが張り込みしていて、
犯人と接触するのを待っていた。しかしその身代金入りのバッ
グをホームレスが奪おうとしたことで辺りは混乱する。

その頃、赤坂衆が遊軍取材班にとばされてくる。
遊軍取材班の社員たちは何故飛ばされてきたのか気になる中、
赤坂は蒼山に挨拶する。
そんな中、黒井から社会部へのヘルプ要請が来る。
赤坂は蒼山に対して、今までのような勝手な行動はさせないと
つぶやく。
社会部は、女社長・向田凛子の誘拐事件を追っていた。
秘書の目撃情報によると犯人は3人居て、身代金の要求額は
2億円だという。吉崎や近藤から雑用をするよう言われるが、
蒼山はこれまで彼らが取材で手に入れた調書を見ていた。

その頃、蒼山らヘルプに来た社員以外の遊軍取材班は、葉書
やメールのチェックをし、特ダネは無いか探していた。
100通に1つくらいは、特ダネに結びつくことがあるという。
奥澤緑が見ていたメールには、凄い美人を誘拐したという
メールを受信している事に気がつく。メールが発信されたのは
10月17日、今から2日前の事で、ちょうど女社長が誘拐された
日だった。取材希望の人は喫茶店"白十字"に集まれというもの。

蒼山に報告すると、彼女もすぐに指定された喫茶店にやってくる。
変装した奥澤と合流すると、喫茶店には他社のマスコミも多数
詰めかけていた。蒼山はメールアドレスを見ると、ローマ字を
数字に変換すると、目撃された不審な車両のナンバー(3354649)
と一致することが分かる。それを知って必ず接触してくると
蒼山は告げる。
蒼山は奥澤を残して、他の調査をしようと店を出たとき、
ポケットの中に何者かがメモ紙を入れている事に気がつく。
そこには携帯の番号と何処かの住所が書かれていた。電話する
と、男の声で自分が犯人である証拠に、明日人質を解放すると
だけ告げて切れてしまう。

蒼山は一端会社に戻ると、他の社員たちに三田隆について5年前
を重点的に調べるよう告げる。犯人が接触してきて、とある住所
が書かれた紙を渡された事を告げ、その土地は現在プライスレス
の駐車場となっており、5年前には幸福亭というレストランで
有った事を知る。その所有者である三田隆は夫婦で自動車事故
に合い亡くなっている事。三田には子供が二人居て、親戚に
預けられているのだと告げる。

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社会部のヘルプとして付くはずの遊軍取材班だが、蒼山叶は
自ら事件の真相を探るために、単独での行動を見せる。
スパイする為に送り込まれてきた赤坂も、蒼山から強烈な一撃
を発せられる中、ジャーナリストとしての本文に少しずつ
目覚めていく。

前回蒼山を中心として報道の使命感に対する思いを、彼女の行動
によって上手く部下たちに伝え切れたと思いきや、今回はまた
やる気のない部下たちの姿があった。
これだけの人数が居ると、役割分担としても難しい物があるので
まずは一人ずつ攻略していくことになるのかな。

今回は主に黄田と赤坂が蒼山に協力していくという流れだった。

赤坂の言動は全く分からないでもないが、これだけ成果を上げて
いる記者に対して、少々野暮ったいものが存在する。
「相棒」の右京さんがあれほど活躍しているにもかかわらず、
上層部が常に邪魔をしようとして実力を認めようとしていない
構図と似たところがある。
ただ警察組織とマスコミでは、違いがあると思うので、組織を
強調する流れも少々違和感が有るかな。

さて今回は女性社長の誘拐の話だった。

黄田がこの一件に関わりたい理由として、自分の娘にも
母親の居ない生活を強いているために、親の居ない事が犯罪の
理由になどならないと信じたい気持ちからのもの。

ドラマを見ていると女社長が地上げ屋を使って、三田の両親を
殺しているであろう事は疑いの余地もないのかなと思っていた
けど、そこにドラマとしてのポイントをおかずに、過去との
決別、そして気持ちの区切りというものを、時計というアイテム
を使って面白く盛り上げるものだった。
ただ5年前に何故父親が息子に時計を渡そうとしていたのか、
その辺の理由付けは少々弱いものがある。

店を引き継がせる為の世代交代の時期なんかと上手く整合性を
併せてキャラクターの年齢の設定を行えば、もっと盛り上がる
ドラマが出来たのでは無かろうか。

取り合えず赤坂に対して風穴を開けつつあるので、彼が覚醒す
るのも間近か。


蒼山叶 …… 松雪泰子 (38歳、元社会部。)
赤坂衆 …… 小出恵介 (28歳、元政治部)
奥澤緑 …… 相武紗季 (25歳、人気女子アナウンサー)
桃井祐 …… 遠藤雄弥 (25歳、アシスタントディレクター)
紫村健 …… 小柳友 (27歳、カメラアシスタント)
黄田功 …… 要潤 (35歳、報道カメラマン)
白石弘 …… 小日向文世 (49歳、遊軍取材班)
黒井彰 …… 平山浩行 (38歳、ニュース編集部デスク)
蒼山義男 …… 中原丈雄 (叶の父)

梅野知弘 …… 森本亮治 (記者)
笠原秀則 …… 大槻博之 (喫茶店のオーナー)
鴨井昌夫 …… 湯沢勉 (遊軍取材班・運転手)
吉崎淳一 …… 若杉宏二 (記者)
近藤誠二 …… 隈部洋平 (記者)

向田凛子 …… 目黒真希 (45歳、プライスレス社長)
三田幸生 …… 金井勇太 (三田隆の息子)
三田里沙 …… 斉藤リナ (三田隆の娘、高校生)
新庄刑事 …… 中野剛 (警視庁・捜査一課)
川上峰子 …… 山本道子 (三田隆の姉)
砂山 …… 渡辺憲吉 (白石の友人記者)

岩田丸、外川貴博、小山紘徳、原田文明、小出真人、竹本彩
仁科あい、小林平恵、林裕子、川合千里、池田洋介、山本啓之
小川智之、大友和彦


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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