パーフェクト・リポート
(2010年10月期・フジテレビ日曜21時枠 新設)

脚本:酒井雅秋(2)(5)、浜田秀哉(1)(3)(4)、小川智子(3)
音楽:林ゆうき
編成企画:太田大
企画統括:瀧山麻土香
プロデュース:森安彩、江森浩子
演出:石川淳一、岩田和行

http://www.fujitv.co.jp/PERFECTREPORT


第5話 衝撃!告発直前目前で死んだ証言者
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赤坂の元に電話が鳴る。丹波代議士の献金問題について、赤坂
が調査している事を何故か電話の相手は知っていた。
大手ゼネ
コンから不正受給
している事。男は金の流れと受け取りの日時
を記した帳簿を持っている事を告げる。赤坂はそれを見せて
くれるのか?とするが、迷惑を掛けたくない人がいるとして、
なかなか決断を見せない男に、明日の10時に会おうと告げる。
すると
清新町2丁目の交差点で会う事に決まる。

1999年11月19日(金)に起きた世田谷主婦殺害事件
澤村武の妻・
澤村成美(36歳)が殺害された事件で、蒼山が夫の
武に独占インタビューを取るが、残念ながら意図した事とは
違う方向に報道され、武は自動車に轢かれて亡くなってしまう。
その息子・
光輝が出所したと白石から知らされていた。

紫村は赤坂にナースとの合コンという名目で同行を求められる。
しかし赤坂は合コンは情報収集するものだとし、昨日電話のあ
った男に会いに来たのである。トイレに行くという紫村。
赤坂は約束した相手が来ないか辺りを見渡していると、突然
轟音と共に人々の悲鳴が聞こえる。団地の屋上からテントから
落ちた事で、下にいた人物も巻き添えを食らい多数の死傷者
が出ていた。すぐに紫村はカメラを回し、蒼山は現地から報道
する。

スクープ記事が撮れた事で紫村は満足感をあらわにするが、黄田
は酷い構図だと告げる。そんな黄田に紫村は不満顔。
巻き添えを食らって怪我をした5人の人物の中に一人意識不明
の10歳の少女がいるという。捜索願が出ていた
佐伯優という少女
は、
静岡県の三島市から一人で東京に出てきていたというので
有る。
すぐに遊軍は聞き込みに奔走する。佐伯の写真を見せて、色々と
近くの住民から話を聞くも、大した情報は得られなかった。
一方蒼山は、被害者が入院している病院にいき医師から情報を
引き出そうとするも守秘義務からなかなか話してくれない医師。
病院の店で揚げパンを見ていると、
佐伯良二という男性も揚げ
パンを見ていた。娘の好物だが現在体調が悪いのだという。
蒼山はそのパンを購入し、是非持って行ってくれと語る。

黄田は娘・
の迎えの為に定時で帰宅する中、紫村に対して
仕事を与える。素人でも出来る仕事だとして命令すると、紫村
はその言葉に失望する。
佐伯が当日何をしていたのか聞き込みしていくと、誰かを捜して
いた様だったという。

一方赤坂はこの一件で警察から事情聴取を受けていた。
葛西臨海署の刑事によると、被害者の男性が最後に電話して
いるのが赤坂宛の電話だという。被害者は
森山秀明(35歳)。
丹波議員の秘書で、転落は自殺による可能性が高いという。
一体何を知っているのか?と問いつめられるも赤坂は語ることが
なかった。
そんな中、秀明の妻・
美代子は、必死に蘇生を繰り返していた
赤坂にお礼が言いたいとしてやってくる。美代子は署から出ると
マスコミのマイクが一斉に彼女に向けられるが、赤坂は彼女を
庇いタクシーに乗せるのだった。

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赤坂が追っていた政治家の不正献金疑惑の一件が急速な進展を
迎えようとしている中、肝心の所で接触しようとしていた人物
が自殺してしまう。家族によると自殺するような人物ではない
と言うが・・・

チームとして一つにまとまりかけ始めているが、仕事に対する
姿勢や互いに持つ心の傷、そして立場や生活環境も違うわけで
どんなに結束力が強くても、人間社会に於いては衝突すべき
ものが有るという展開だった。

少しずつ互いに持つ傷が表面化してきた事で、事件そのもの
に対する興味だけでなく、キャラクターを知る上でも避けては
通れない過去が面白くあぶり出されてきたと思う。

オクミーは転校続きで今回取材対象者である鈴木恵に対する
フォローの手が上手く行き届いていたし、他人への配慮が苦手
な蒼山の前には、自分と同じ境遇を辿りつつある赤坂に対して
どのようなフォローの手をさしのべていくのか興味深いものが
有った。

取材の過程で、報道マンとしてではなく一人の人間としての
他人への気配りが上手く取材対象者に伝わり、率先して彼らの
取材に応じてくれる所など、キャラクターに対する上手い
性格付け、感情移入のさせ方をしていると思う。

赤坂にしてみれば、被害者であった森山秀明の事を報道するのは
当然のこと。特に曲解して報道していた印象もないのだが、
遺族の反発心が表面化するところなどは、少々理解しがたいところ
が有った。

色々と思わせぶりな登場の仕方をする人も多かった。
赤坂の事を見ていた少女は誰なのか。
白石が墓の前で手を合わせていたが、13年前に起きた出来事と
は一体何なのか。
白石って卵が好きなのね。"cafe Maverick"のマスターがわざわざ
卵を持ってくる辺りが笑えた。
蒼山の部下の使い方が上手くなっているけど、赤坂に対して
ボーリングでもいく?を見るとまだまだかな。


揚げパン一つで取材対象者からの信頼を勝ち取った蒼山叶。


蒼山叶 …… 松雪泰子 (38歳、元社会部。)
赤坂衆 …… 小出恵介 (28歳、元政治部)
奥澤緑 …… 相武紗季 (25歳、人気女子アナウンサー)
桃井祐 …… 遠藤雄弥 (25歳、アシスタントディレクター)
紫村健 …… 小柳友 (27歳、カメラアシスタント)
黄田功 …… 要潤 (35歳、報道カメラマン)
白石弘 …… 小日向文世 (49歳、遊軍取材班)
黒井彰 …… 平山浩行 (38歳、ニュース編集部デスク)
蒼山義男 …… 中原丈雄 (叶の父)

梅野知弘 …… 森本亮治 (記者)
笠原秀則 …… 大槻博之 (喫茶店"cafe Maverick"のマスター)
鴨井昌夫 …… 湯沢勉 (遊軍取材班・運転手)
吉崎淳一 …… 若杉宏二 (記者)
近藤誠二 …… 隈部洋平 (記者)


佐伯優 …… 菊池和澄 (10歳、静岡の三島から一人で上京)
佐伯良二 …… 中根徹 (父)
佐伯妙子 …… 伊藤留奈 (母)
森山秀明 …… 佐藤滋 (丹波代議士の秘書)
森山美代子 …… 霧島れいか (秀明の妻)
森山慎二 …… 須田邦裕 (秀明の弟)
鈴木レナ …… 吉田里琴 (優の友人)
鈴木恵 …… 笠菜月 (優とは手紙の中でしか話したことがない)
澤村成美 …… 中村真智子 (36歳、世田谷主婦殺害事件被害者)
澤村武 …… 矢柴俊博 (妻・成美殺しを疑われる)
澤村武(12歳) …… 渡部駿太
澤村光輝 …… (長男、出所)
藤堂 …… 小林高鹿 (検察、赤坂とコンタクト)
黄田楓 …… 小西舞優 (黄田の一人娘)
丹波 …… 中平良夫 (代議士)
今宮 …… (白石弘の過去に関わりがある)

武発史郎、潮見諭、岡村多加江、藻田留理子、甲地夏波
中田敦夫、池田宣大、荒井志郎、大塚和彦、松井正樹
小林千佳、阿部渡、木村彩由実、椋田涼、田村義晃、山谷花純


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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