パーフェクト・リポート
(2010年10月期・フジテレビ日曜21時枠 新設)

脚本:酒井雅秋(2)(5)(6)(7)、浜田秀哉(1)(3)(4)、小川智子(3)
阿部クミコ(6)、山浦雅大(7)
音楽:林ゆうき
編成企画:太田大
企画統括:瀧山麻土香
プロデュース:森安彩、江森浩子
演出:石川淳一、岩田和行

http://www.fujitv.co.jp/PERFECTREPORT


第7話 父がくれた勇気報道を再び信じる心
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田町レーンでボーリングをしている蒼山の前に突然男が現れる。
自分は
澤村光輝だと告げ、弁護士から蒼山が自分に会いたがって
いることを聞いてやってきたという。光輝は質問していない
にも関わらず、現在宅配ピザでバイトし、月12万円の給料を
もらい、蒲田の家賃5万円のアパートに住んでいる事を告げる。
これで満足だろう?とし、二度と会いに来ないで欲しいと頼む。
過去に引きずられるのであれば自分一人でして欲しいという。

一方遊軍取材班では明日赤坂が職場に復帰する事になっていた。
赤坂は一週間前から実家に戻り、父・
正俊、母・良子と一緒に
生活していた。
地元のローカル誌・城陽新聞社で働いている
正俊は、アラキ亭が閉店することになったので、最後の三日間
をルポする事を告げ、赤坂にも顔を出さないか?と誘う。

その頃、
キャピタル・テレビジョン・ネットワーク(以後CTN)
開局50周年記念式典
が行われるに際し、「原点」をテーマに
各部署に密着したドキュメンタリー映像を作ることになる。
黒井はそれを担当するのは遊軍取材班であり、局内の取材を命
じる。黒井は簡単な仕事なので赤坂の良いリハビリになるとし、
彼らしい赤坂への気遣いだった。それを受けた蒼山は、報道局員
全員からインタビューを受ける事を告げる。

そんな中、社会部からもヘルプの要請が入る。
女子マラソン・オリンピック金メダリストの
波多野恵子
民事党前幹事長の隠し子であるというスクープを掴んでおり、
その為にスクープ町の張り付き作業を求められる。気の長い
作業で長丁場は必至。桃井が担当することになる。

蒼山の元に赤坂から電話が鳴る。休暇を延長して欲しいという
要請だった。それを受けて局員達はまさか永遠と戻ってこられなく
なるなんて事は有るのか?と尋ねると、白石は根は深そうだと
語る。

そんな中、桃井がミスをやらかしスクープを取り逃がしてしまう。
社会部の吉崎、小宮、近藤は、もう遊軍からのヘルプは要らない
とし失望したと告げられる。

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赤坂がなかなか後遺症であるPTSDから抜け出せないでいる中で、
何故彼が森山と関わっていたのか調べていくウチに、逆に森山
が赤坂の事を調べていた事を知る。

赤坂を見守る遊軍取材班の暖かい視線が目立つものだった。

桃井は毎日メールしているし、蒼山と白石は赤坂の調査していた
ものをフォローする流れ。黒井もなんだかんだ言って心配して
いる姿があり、黄田に至っては、彼の実家にまで尋ねていく。
部下達のことに関心がないように見えて、蒼山のしている部下
思いの一面が、全編に於いて見られて、遊軍取材班が随分まとまり
を見せてきた。

ドラマとしてはどんな記事であれ、彼らが伝える事が他人に
及ぼす影響を知らしめるものだった。

赤坂親子の物語などとても興味深く演出され、赤坂自身が取材
の原点を通して伝えることの意味を改めて知らせることで、
立ち直りのきっかけとする所などすばらしく良くできた部分だ。

桃井のエピソードもまた、赤坂とは規模が違うも、取材上で
起きた心の傷が描かれたものだった。
どのようにして乗り越えるのかという点に於いて、誰もが
もがき苦しんでいる姿があるし、それを克服する為には、やはり
現場で取り戻すこと以外に方法はない。

桃井とオクミーが同じ立場のライバルのように配置している
点も設定として絶妙で、上手く支え合いながらも成長を促して
行ったと思う。


蒼山叶 …… 松雪泰子 (38歳、元社会部。)
赤坂衆 …… 小出恵介 (28歳、元政治部)
奥澤緑 …… 相武紗季 (25歳、人気女子アナウンサー)
桃井祐 …… 遠藤雄弥 (25歳、アシスタントディレクター)
紫村健 …… 小柳友 (27歳、カメラアシスタント)
黄田功 …… 要潤 (35歳、報道カメラマン)
白石弘 …… 小日向文世 (49歳、遊軍取材班)
黒井彰 …… 平山浩行 (38歳、ニュース編集部デスク)
蒼山義男 …… 中原丈雄 (叶の父)

梅野知弘 …… 森本亮治 (記者)
笠原秀則 …… 大槻博之 (喫茶店"cafe Maverick"のマスター)
鴨井昌夫 …… 湯沢勉 (遊軍取材班・運転手)
吉崎淳一 …… 若杉宏二 (社会部・記者)
近藤誠二 …… 隈部洋平 (社会部・記者)
小宮 …… 佐伯新 (社会部・記者)


森山秀明 …… 佐藤滋 (丹波代議士の秘書)
森山美代子 …… 霧島れいか (秀明の妻)
澤村成美 …… 中村真智子 (36歳、世田谷主婦殺害事件被害者)
澤村武 …… 矢柴俊博 (妻・成美殺しを疑われる)
澤村武(12歳) …… 渡部駿太
澤村光輝 …… 木村了 (長男、出所)
黄田楓 …… 小西舞優 (黄田の一人娘)
丹波正造 …… 中平良夫 (代議士)

波多野恵子 …… 陽月華 (元五輪マラソン金メダル)
赤坂正俊 …… 北見敏之 (衆の父、地元新聞記者)
赤坂良子 …… 平淑恵 (衆の母)
渡辺 …… 北上史欧 (秀明の秘書仲間)
レストラン主人 …… 志賀圭二郎 (アラタ亭)
レストラン …… 阿久津克子 (アラタ亭)

田中昌宏、工藤時子、三村直司、佐藤太三夫、内匠靖明、ハヤコ


評価:★★★★★★★★☆☆ (8.0)

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