パーフェクト・リポート (2010年10月期・フジテレビ日曜21時枠 新設) 脚本：酒井雅秋(2)(5)(6)(7)、浜田秀哉(1)(3)(4)(8)、小川智子(3) 阿部クミコ(6)、山浦雅大(7) 音楽：林ゆうき 編成企画：太田大 企画統括：瀧山麻土香 プロデュース：森安彩、江森浩子 演出：石川淳一、岩田和行 http://www.fujitv.co.jp/PERFECTREPORT

第8話 仕組まれた罠…遊軍決死の逆転劇!
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午後4時30分、大田区東蒲田駅前広場で、20代前半の男性が
ナイフで同世代の男性を刺したという事件の報告が飛び込んで
くる。黒井は蒼山にその事を伝え、刺したとする容疑者は、
澤村光輝(23歳)で有ることを告げる。黒井は11年前の世田谷区
主婦殺人事件についても触れて報道することを告げる。

遊軍取材班では、蒼山が心に傷を負った事件である11年前の
事件について話し合う。当時殺された澤村成美の夫・武も容疑者
の一人だったが、蒼山は偏向された報道に対して、武側の身の
潔白を訴える報道を行おうとしていた。しかしテレビ局により
武が犯人である様な報道で放送され、その帰りに不幸なことに
交通事故に遭って亡くなってしまったという。

テレビ報道でも光輝の事件の報道が行われる。
現在八潮署で取り調べを受けている光輝は、2007年に傷害致死
事件を起こして服役していたが、出所直後に今回もまた事件を
起こしてしまったもの。検察に身柄が送致されるのは間違い無い
という。
蒼山はずっと八潮署の前に張り込んでいた。
遊軍取材班はそんな蒼山のことを心配し、様子を見てきた方が
良いのではないか?と告げる。

奥澤はその頃、立川動物園の取材のために立川駅に向かってい
た。そこで聞き慣れたフレーズの言葉を繰り返し発する運転手
と出会う。"しらみつぶし"という言葉や、あだ名を付ける性格、
そしてスルメイカを大量に助手席に置く男性。ネームプレート
を確かめると蒼山義男だった。

蒼山は八潮署で張り込んでいた吉崎、近藤から光輝の件で尋ね
る。すると光輝は店の金を盗んだ疑いを掛けられ喧嘩になって
刺したという。しかし逮捕当時は容疑を否認していた様だと
語る。

Maverickで蒼山は黒井と話し合う。最悪の結末だという蒼山。
報道は時に人を傷付けるが、希望は有ると思っていた事。
しかし報道によって結果的に人生を狂わせてしまったと呟く。
黒井は光輝が刺したであろう場面を携帯で録画した映像が
手に入ったとし、そこには血の付いたナイフを持って佇む
光輝の姿があった。信じたい気持ちは分かるが現実を受け入れる
様告げられる。
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11年前に起きた殺人事件を発端として、家族が崩壊していく澤村
家。マスコミが意図して妻殺しを夫が殺害した様に報道していく
ことによって、父・武を亡くした光輝は、二度目の傷害事件を
起こしてしまう。果たして本当に彼が同僚のことをナイフで
刺したのか。

これだけの状況証拠が揃っているにもかかわらず、どのように
そんな展開を打開していくのか。

蒼山の心が折れるのも無理がないが、そういう時にこそ周りが
彼女のことを支えて乗り越えていく事で、名実共にチームと
いうものを印象づける内容だった。

それぞれが持ち寄るこの事件に於ける光輝の不自然な動機と
いうものが、着眼点を持たせるには十分なものがあったし、
なんと言ってもこれまで一貫して光輝の心情を悟られ無いような
展開でもあった為に、自暴自棄になる理由も不思議ではない。

光輝が起こしている傷害事件と、11年前の母親殺害事件に関して、
未だに詳細が語られていなかった点もドラマでは上手く興味を
引き出す作用を果たした。

どうしても刑事ものみたくなってしまう所も有るけど、検察
以上に情報を持っている報道マンの凄さを感じたし、上手く
検察とマスコミが連携していた一例だったね。

そういえば今更ながら気がついたけど、主人公達の名前って
蒼、赤、緑、桃、紫、黄、白、黒なのね。


蒼山叶 …… 松雪泰子 (38歳、元社会部。)
赤坂衆 …… 小出恵介 (28歳、元政治部)
奥澤緑 …… 相武紗季 (25歳、人気女子アナウンサー)
桃井祐 …… 遠藤雄弥 (25歳、アシスタントディレクター)
紫村健 …… 小柳友 (27歳、カメラアシスタント)
黄田功 …… 要潤 (35歳、報道カメラマン)
白石弘 …… 小日向文世 (49歳、遊軍取材班)
黒井彰 …… 平山浩行 (38歳、ニュース編集部デスク)
蒼山義男 …… 中原丈雄 (叶の父)

梅野知弘 …… 森本亮治 (記者)
笠原秀則 …… 大槻博之 (喫茶店"cafe Maverick"のマスター)
鴨井昌夫 …… 湯沢勉 (遊軍取材班・運転手)
吉崎淳一 …… 若杉宏二 (社会部・記者)
近藤誠二 …… 隈部洋平 (社会部・記者)
小宮 …… 佐伯新 (社会部・記者)

森山秀明 …… 佐藤滋 (丹波代議士の秘書)
森山美代子 …… 霧島れいか (秀明の妻)
澤村成美 …… 中村真知子 (36歳、世田谷主婦殺害事件被害者)
澤村武 …… 矢柴俊博 (妻・成美殺しを疑われる)
澤村武(12歳) …… 渡部駿太
澤村光輝 …… 木村了 (長男、出所)
黄田楓 …… 小西舞優 (黄田の一人娘)
丹波正造 …… 中平良夫 (代議士)

橋口孝介 …… 加藤慶祐 (23歳、橘弘志の親友)
藤堂 …… 小林高鹿 (検事)
山下浩之 …… 小林博 (検事)
麻生瑞貴 …… 山谷花純 (澤村の事故現場にいた女子高生)

中村靖日
北代高士、廻飛呂男、川合千里、長谷川恵美、松尾薫
松原菜野花、松浦愛弓、日下部千太郎、芹澤興人、日野出清
金子仁美、杉山美穂子、福津屋兼藏、小林千佳

評価：★★★★★★★★☆☆ (8.0)