Q10 (キュート) (2010年10月期・日テレ土曜21時枠) 脚本 - 木皿泉 音楽 - 金子隆博、小山絵里奈 プロデューサー - 河野英裕、小泉守 演出 - 狩山俊輔、佐久間紀佳 http://www.ntv.co.jp/Q10

第1話 この地球上に自分より大切に思える人なんているんだろうか?
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この地球上に自分よりも大切に思える人なんて本当に居るのだ
ろうか。

目覚まし時計の音で目が覚める平太は、母親から病院の診察券
を手渡される。
その頃、女性に縁のない教師・小川訪は校長からの電話に対応
していた。校長が勧める女性・柳栗子も工学系の大学教授と
言うこともあって男性に縁がない人。しかし訪は自分には難し
い女性ではないかとして、断ろうとする。

そんな中、校長は理科実験室に柳を呼び出す。

その頃平太は学校に行く前に病院へと足を運ぶ。
心臓の手術を受けて以来定期的に診断を受けているもの。
川口医師から、何故手術を容認したのか尋ねられ、確かそれを
容認する条件として、先生の歯を触らしてくれたら手術しても
良いと言った理由を尋ねられる。何となく音がしそうな歯だっ
たという平太。今でも時々この人ならばひょっとして音が鳴る
のではないかと思うときが有るという彼。

平太は遅れて学校に着くと、理科実験室の窓際に女性が有る
のに気がつく。そこには口を開けた女性が微動だにせず座って
いるのを見て思わず指を口の中に入れる平太。すると突然女性
は動きだし、名前を付けて下さいという。しかも20秒以内だと
言われ、困った挙げ句、彼女の足に書かれていた文字を取って
Q10(キュート)と名付ける。逆に平太の名前を聞かれ、認証した
との返事が来る。

柳は理科実験室で見た女性はロボットでありヒューマノイドで
有ることを校長に告げる。そんな女性が動き出している事に
驚きを示す。

平太は教室に逃げ帰ってくると、クラスメイトにドアを閉める
様要求する。遅れてやってきたQ10は、ドアの前に立つと、
力づくでドアを開けてしまう。そして平太を見つけると、彼に
抱きつくのだった。

校長室に呼び出され、Q10について尋ねられる。
何処を触ったら起動したのか?Q10はそんな彼らに私は平太のもの
ですと語り、平太に抱きついたまま眠ってしまう。柳は寝て
しまって動かないQ10の耳たぶに触れると、突然背中の一部が
開いて、彼女が機械で動いている事が明らかになる。見ては
いけないものを見てしまったのかもしれないとして、警察に
届ければ、その内これを開発した闇組織の人間がやってくるかも
知れないことを口にする。取りあえず黙っていようという事に
なる。柳は彼女の持ち物の中からコンセントを見つけると、
それを彼女に繋いで見る。すると充電モードに入ったようだった。
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突然街中に捨てられていた女性を、酔った勢いで拾ってきた
校長の岸本路郎。翌朝シラフになった彼は、大変な物を拾って
来てしまったとして、大学教授の柳栗子に彼女が何なのか
調べて貰う。するとヒューマノイドではないかという結論を
出す。そんなロボットを偶然起動させたのは、深井平太だった。

土曜の23時枠にNHK教育で放送されている「カイルXY」と
通じる物がある。人間社会に対して、何の知識もないものに
色々と教える課程で、説明するのが難しいニュアンスの事を
Q10が習っていくのと同時に、如何に人間が自分たちが勝手に
決めたルールや、まどろっこしい人間関係の柵と言ったモノで
自由が利かなくなっているのか、それを分からせていく事に
なりそうだ。

集団で生活する学園生活など、人間社会に於ける暗黙の了解め
いたものが多数含まれており、それらを指摘する事へのタブー
視されたものをQ10はどんどん土足を踏み入れていくのだろうね。

この枠のドラマは、基本的に学生をターゲットにしたものなの
で必然的に学園物で似たようなドラマになってしまう。
ドラマは「野ブタ。をプロデュース」の脚本家の木皿泉さんと
いう事も有って、亀梨和也が佐藤健に置き換わった様な感じ。
例えそれが奇抜なロボットが登場する物であっても、根底に
有るテーマはどれも似ていると思う。

一癖有るような内容ではあるが、色々とQ10の行動によって
気づかされるものも多いのだろう。
なかなか一歩踏み出せないでいる若者たちの先導役となって、
彼女がドラマを主導していくような内容になるのかな。

ちょっと今回の生徒たちの行動には、微妙なものも有ったけど、
この辺はそのウチテーマと合致するものが出てくると思う。


深井平太 …… 佐藤健 (3年B組在籍)
((幼少期：嘉数一星))
久戸花恋（Q10） …… 前田敦子 (美少女の姿をしたロボット)
山本民子 …… 蓮佛美沙子 (赤髪、ロック)
影山聡 …… 賀来賢人 (お調子者)
藤丘誠 …… 柄本時生 (貧乏で除籍)
河合恵美子 …… 高畑充希 (クラス主席を誇る優等生)
中尾順 …… 細田よしひこ (オタク)
富士野月子 …… 福田麻由子 (ひきこもり)
深井武広 …… 光石研 (平太の父親。)
深井ほなみ …… 西田尚美 (平太の母親。専業主婦。)
深井千秋 …… 松岡璃奈子 (平太の姉)
久保武彦 …… 池松壮亮 (高校2年生)
((幼少期：飛田光里))
小川訪 …… 田中裕二 (平太の担任教師)
小川しげ …… 白石加代子 (訪の母親)
岸本路郎 …… 小野武彦 (校長)
柳栗子 …… 薬師丸ひろ子 (大学教授。専攻は、工学)

3年B組生徒

赤川詩織 …… 米村美咲
松島庄汰
土屋シオン
岸井ゆきの
榎並巧二
関町知弘
森島緑
小山宙 …… 市山京香
佐野洋 …… 坂口涼太郎
重松良枝 …… 山本麻貴
今泉彩良
滝礼二 …… 白石隼也
松平千里
西村友郎 …… 松澤傑
福島早苗 …… 石橋菜津美
鯨井康介
森永康成 …… シュドーズ直矢
吉永文子 …… 前田希美
笠井しげ

千葉雅子、信川清順、篠原孝文

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