Q10 (キュート) (2010年10月期・日テレ土曜21時枠) 脚本 - 木皿泉 音楽 - 金子隆博、小山絵里奈 プロデューサー - 河野英裕、小泉守 演出 - 狩山俊輔、佐久間紀佳 http://www.ntv.co.jp/Q10

第6話 退学!!去り行く友に何ができる?サヨナラの歌とキス
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平太と久保は病室で女性の話をする。女性のどんな行動に惹か
れるか。
平太は突然女の子が隣に座ったときの心境を語り、久保は、
べったりと地べたに伏せるようにして倒れる女性が好きだという。

学校に行くと平太は、文子が男子生徒とキャッチボールをして
いる姿を見て微笑む。それを見ていたQ10は私もやりますかと
言い始め平太とキャッチボールをする。しかしQ10は豪腕故に
とてもキャッチボール出来る状況ではなかった。
次は何をしたい?というQ10に対して、平太はそれを考えている
時に突然女子生徒にぶつかってしまう。互いに謝る中、顔を
赤らめている姿を見て、何で顔が赤くなるのか?と疑問を投げか
ける。そんな彼女にはにかんだのだと告げる。するとQ10もはに
かむと告げ練習し始める。
平太はそんな彼女を見て、先日中尾に対してQ10が大事だと
言ったにもかかわらずモヤモヤ感に支配されていた。平太は
静かにQ10の手を握るも、その姿はまるで子連れの親子だった。

訪の母・しげは同窓会に行くとして用意していた。
一人で食事することになる訪は、翌日学校で柳に一緒に鍋を
食べないかと誘う。

その頃クラスでは合唱コンクールの曲目について、何を歌うべき
が話されていた。進行役の早苗は、何の歌にすべきか生徒に
語りかけるがなかなからちが明かない。そこで訪が歌っている
曲目を尋ね、"さらば恋人"に決定する。

下校時、影山は恵美子が校門で待っている姿を見ると、途端に
隠れてしまう。彼女は傷付けたくないが、現状では別れるほか
無いと影山は考えていた。
そんな中、平太の元に月子が語りかけ、平太も気をつけないと
別れることになると忠告。そして彼女は平太にQ10の額に
かざすと願い事が叶うというカードをプレゼントする。

中尾は町中で、かつてルナちゃん人形の職人である藤丘勇人
とぶつかる。勇人は持っていたお菓子を咄嗟に隠す。事情を
聞くと万引きした事を告白。しかし自分は人にどうこう出来る
人間ではないとし、人間の欲望にはきりがない事を語る。
そいつに取り憑かれると周りが見えなくなり最悪だと語る。

平太は月子にもらったカードをQ10の額にかざしてみる。
すると突然Q10の様子が変になり、これまでの口調はなくなって
突然平太に迫ってくる。自分のことを花恋と呼んでというQ10は
キスしようかと迫る。平太は一瞬躊躇し、やっぱり出来ない
とすると、途端にQ10の動きは止まってしまう。そこに月子が
やってくると、この機能を使うと電力を半端なく使用するのだ
と告げられる。
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平太はQ10の事が好きではあるが、その気持ちに嘘はないのに
どうしても一歩踏み出せずにいた。それは彼女がロボットだか
らなのか。そんな時、Q10に対して何でもリクエスト出来る
カードを得たとき、果たしてどんな行動に出るのか。

意外とクラスの生徒たちが何をせずとも自然と団結している
姿がある所に驚く。
藤丘なんて平太たちの間では絡みも有って存在感を出しては
いるが、他の生徒がそれほどこだわりを見せるだけの関係
だったのか?といわれると微妙な感じがするし、そんなに気遣い
を見せる生徒達は何故民子の事を虐めようとしていたり、恵美子
の事を何処か異質さを覚えるような視線を投げかけていたのか
疑問が残る。

別れというものが今回一つのテーマとして存在していた。
歌のタイトル自体がそのまんま"さらば恋人"なんだけどね。
当然ながら学校から退学していく藤丘との別れは目に見える形の
もので一番分かりやすいものだが、その根底には平太とQ10との
別れを意識した演出が数多くの場面で見られる。

影山と恵美子は進路に於いて行き違うものが存在した事で
発展的な別れを演出したし、久保は民子に対して永く生きて
欲しいと願う気持ちを浮かび上がらせた。

常識を破らない事には伝わらないことも有るとする校長が
何気に良い場面をかっさらっていったが、生徒達が藤丘の
家の前で合唱する際、明らかな別れの雰囲気が漂う中、
通報という形でこれを潰そうとする現代人の世知辛さを
見た気がする。

それにしてもQ10の喋りはそれだけでやっぱり絵になるな。

虹を一緒に見るシーンや、外を見上げたときの澄み切った青色
の空の美しさ。カメラの使い方がとても上手いよなぁ。


深井平太 …… 佐藤健 (3年B組在籍)
((幼少期：嘉数一星))
久戸花恋（Q10） …… 前田敦子 (美少女の姿をしたロボット)
山本民子 …… 蓮佛美沙子 (赤髪、ロック)
影山聡 …… 賀来賢人 (お調子者)
藤丘誠 …… 柄本時生 (貧乏で除籍)
河合恵美子 …… 高畑充希 (クラス主席を誇る優等生)
中尾順 …… 細田よしひこ (オタク)
富士野月子 …… 福田麻由子 (ひきこもり)
深井武広 …… 光石研 (平太の父親。)
深井ほなみ …… 西田尚美 (平太の母親。専業主婦。)
深井千秋 …… 松岡璃奈子 (平太の姉)
久保武彦 …… 池松壮亮 (高校2年生)
((幼少期：飛田光里))
小川訪 …… 田中裕二 (平太の担任教師)
小川しげ …… 白石加代子 (訪の母親)
岸本路郎 …… 小野武彦 (校長)
柳栗子 …… 薬師丸ひろ子 (大学教授。専攻は、工学)

3年B組生徒

赤川詩織 …… 米村美咲
伊坂幸次 …… 松島庄汰
土屋シオン
岡崎明日香 …… 岸井ゆきの
榎並巧二
五條拓也 …… 関町知弘
古手川唯 …… 森島緑
小山宙 …… 市山京香
佐野洋 …… 坂口涼太郎
重松良枝 …… 山本麻貴
宗田理花 …… 今泉彩良
滝礼二 …… 白石隼也
松平千里
西村友郎 …… 松澤傑
福島早苗 …… 石橋菜津美
宮沢三郎 …… 鯨井康介
森永康成 …… シュドーズ直矢
吉永文子 …… 前田希美
鷲田一 …… 笠井しげ

谷端奏人、村上寿子、平尾仁、松山尚子、金城成美、齋藤康

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)