霊能力者 小田切響子の嘘 (2010年10月期・テレ朝23時枠) 脚本 - 渡辺雄介(1)、森ハヤシ 演出 - 常廣丈太ほか ゼネラルプロデューサー - 横地郁英 プロデューサー - 関拓也、井上竜太 http://www.tv-asahi.co.jp/odakyo/

第1話 痴漢幽霊
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古来より霊能力者の存在によって驚きと恐怖が与えられてきた。
今日では世界中のあらゆる場所で活躍している。警察の捜査に
協力する霊能力捜査官の存在。

昴南女子大の学生図書館で、夜、川上千夏の前に怪しい人影
が現れ、彼女を襲う。

東和テレビの番組・オカルトークでは、ゲストの大和田伸也を
前にして人気霊能力者の小田霧響子が霊視する。留美さんは
貴方のことを泣いて謝って感謝していると告げ、今すぐ傍に
いる事を告げる。そして最後の別れを告げに来たと語り、除霊
の時間だという。成仏させることでモヤモヤ感が一発解消され
たという大和田。

番組を終えると響子の従妹で事務所EVCエージェンシーの社長
の飯伏薫は、彼女に声を掛けようとする。しかし衣裳を脱ぎ去
り控え室から逃げる響子。すぐに薫の付き人である黒服が
響子を追い掛ける。

その頃トイレに居たのは谷口一郎だった。彼の隣のトイレに逃
げ込んだ響子は彼の全てを見掛けると助けて欲しいと訴える。
響子は一郎を見て、今の仕事に不満があるでしょう?と告げ、
私もそうだという。仕事を辞めた際には天職を教えるとして
自分を連れて逃げて欲しいと頼む。彼らの前に立ちふさがる
黒服を一郎はなぎ倒したかに思えたが、黒服は人数を増員し
ついには捕まってしまう。

薫の前に連れて行かれる響子は、もうあんな格好をするのは
嫌だと訴える。いつから私はオカルトキャラになったのかと
いう。しかし次の収録まで三日、今の貴方は何をすれば良いか
分かるでしょうと告げ、次の仕事場に行く。

薫と一緒に訪れるのは、昴南女子大の教授・高峰彩子と生徒
の川上千夏の元だった。最近学校の図書館で不可解な痴漢事件
が発生しているという。相手は幽霊で有り、実際に起こるよう
な粘着性を帯びる痴漢ではなく、あくまでソフトタッチで
せめてくるものだという。相手が幽霊と有って警察には通報
出来無いとのこと。薫は早速痴漢の有った図書室に、"ADの小田"
を送ると告げる。
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小田霧響子は金のために嫌々従妹が社長を務める芸能事務所で
カリスマ霊能力者として活躍する。しかし彼女には霊能力など
無く、単に洞察力の鋭い女性である事が分かる。
ひょんな事で出逢う谷口一郎と、不思議な関係で結ばれつつ
事件を解決していく。

谷原章介さん&女性コンビというと、ドラマ「モップガール」の
北川景子さんとのバディ関係が思い浮かぶ。
石原さとみさんのこの手の役は、「パズル」や「左目探偵EYE」
の役柄で十分弾けていたのでお手の物と言った感じだろうか。

何故響子が洞察力が鋭くなったのかについて、過去のエピソ
ードの中から拾うことが出来るし、上手く理由付けして有る。
インチキ臭い役柄ではあるが、本人はとてもマジメで正直者
っぽさが出ているので、とても好感がもてる。

さてドラマとしては、調査する際には人気者のオダキョーは影
を潜めて、AD小田的役割で奔走する。
影の役目を果たしている谷口の役割が刑事という事も有って、
格闘技に長け、笑えるほど俊敏さを兼ね備えていて、スタント
を使いつつも、時に谷原さん自身のアクションする姿が見られて
興味深い。

霊能力者という事で、信じているものたちを上手く心理的に
誘導する形で情報を引き出したり、自供に持ち込んだりと、
上手く設定を活かしている印象だ。

雰囲気的には金曜23時枠の内容だけど、メインの部分に関しては
今後共にしっかりと描いていって欲しいね。


小田霧響子 …… 石原さとみ (カリスマ霊能力者)
谷口一郎「M」 …… 谷原章介 (刑事)
飯伏薫 …… 大島優子 (芸能事務所社長、響子の従姉妹)
女刑事「S」 …… 三浦理恵子 (刑事)
小田霧幸太 …… 竹内寿 (響子の弟、病気)
戸井睦子 …… 篠原真衣 (テレビ番組の司会者)

高峰彩子 …… 水野真紀 (昴南女子大の教授)
大物俳優 …… 大和田伸也 (大物俳優)
川上千夏 …… 水崎綾女 (女子大の学生)
福田正平 …… 長江英和 (女子大の文学部の教授)
竹島健一 …… 芋洗坂登郎 (女子大の理工学部の教授)

かねきよ勝則、野間慎平、飯坂泰子、優木麻実、黒坂あゆ美
森田想、岩田月花、中村柊芽

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)