霊能力者 小田切響子の嘘
(2010年10月期・テレ朝23時枠)

脚本 - 渡辺雄介(1)(3)、森ハヤシ(2)(5)、小泉徳宏(4)
山岡真介(6)
演出 - 常廣丈太ほか
ゼネラルプロデューサー - 横地郁英
プロデューサー - 関拓也、井上竜太

http://www.tv-asahi.co.jp/odakyo/


第6話 干物女を襲う(秘)予告殺人
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安達妙子はこの日、社内で幽霊を見る。
血文字で壁にATと書かれており、それを目にした彼女は急いで
エレベーターに乗り込むが、何者かに引きずり出される。

文具メーカー"モクキン堂"の総務部なんでもやる課・課長代理
補佐・
高橋郁代はこの日テレビ局に相談に来る。
2週間前にTHと廊下に血文字で書かれて後、
手嶋博和という社員
が幽霊を見たという。更に一週間後にはATと
血文字で書かれた
後襲われて、二人の社員は会社を辞めてしまい困っているという。

血文字は何故かすぐに消えてしまい物証は残っていないとの事。
血文字を目撃する前後には、赤い幽霊が目撃されているという。
現在小田霧響子は世界半魚人会議で留守にしているので、AD
たちが調査するという。今まで血文字が現れるのは
水曜日の
深夜
との事で、文字は6階の壁に現れるとのこと。

その晩、響子と谷口はオフィスで張り込みしていると、6階の
壁にはSIの文字が書かれていた。見なかったふりをして帰ろう
という二人の前に、
唐木勉という警備員がやってくる。
もう一度その文字が描かれているか確認しにいこうという唐木。
もしかしたらねつ造したのではないか?として仕方なく確認に
いく。すると壁には何も書かれては居なかった。

"モクキン堂"は現在求人を出していることを知って、薫は響子
に面接を受けて内部を調べてくれば良いという。谷口も一緒に
面接を受けに行くことになる。

面接では谷口の軽快なトークが気に入られ、谷口は幹部候補生
として迎えられる。響子は極度の上がり症によって、面接は
うまくいかず。

そんな中、社内で悲鳴が聞こえてくる。
斉藤いずみという企画部
社員は突然倒れてきた棚にぶつかりそうになる。棚には紐が
仕掛けてあり、セキュリティの厳しい会社であることを考えると
内部による犯行の線が強かった。また二人は備品管理係の
平沢由香里と会う。彼女は帰国子女という事もあって会話の節々
に英語を交えて話すのが癖になっていた。そんな彼女に対して
社内では虐めに近い扱いが行われているのを目にするのだった。

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文具メーカー"モクキン堂"では怪奇現象に悩まされていた。
狙われる人物の血文字のイニシャルが掲載された後
その人物が襲われるという現象を起こしていくのは果たして
誰なのか。

確かに幽霊によって襲われてはいるけれど、人殺しとか外傷を
追わせる所まではいかないし、冒頭で随分煽っていた割には
怖さみたいなものは無かった。
セキュリティの厳しい企業ならば、カメラだって設置してある
だろうに、その辺の事情を無視する所もドラマとしては都合が
良い部分である。

襲って欲しいとするイニシャルを平沢由香里が発していたと
勘違いする犯人だけれども、由香里がたまたま置いたダンボール
箱のアルファベットが偶然社員のイニシャルと合致するという
都合の良い設定が少々泣けるところ。

血文字の件は文房具関係の会社なだけに、インクに仕掛けが有る
のかなと思っていたけど、階を偽装していただけ。響子な
ら騙せるとしても社員をそれで騙すというのも難しい気がする。

少々平沢由香里が不条理なまでのいたぶられ方をされている
辺りが説得力がないが、オダキョーの過去を重ねて描く
辺りは面白いものだったし、最後に描かれる"オカルトーク"も
それ以前に問題が解決しているために不要かと思われるが、
上手く当事者達のケアを行いつつオダキョーの持つ特徴を上手く
描き出している所は見事。
消しゴムの霊に乗り移る辺り微妙とか思ったけど、聞いている
ウチに、"消しゴム"に込められた深い意味合いと役割、そして
文房具界の殺し屋だと表現する面白い例え方など、妙な癖に
なる締めくくりだった。


ケチャップの臭いがする消しゴム。どんな凄い臭いがするんだろうか?


小田霧響子 …… 石原さとみ (カリスマ霊能力者)
谷口一郎「M」 …… 谷原章介 (刑事)
飯伏薫 …… 大島優子 (芸能事務所社長、響子の従姉妹)
女刑事「S」 …… 三浦理恵子 (刑事)
小田霧幸太 …… 竹内寿 (響子の弟、病気)
戸井睦子 …… 篠原真衣 (テレビ番組の司会者)

かねきよ勝則、野間慎平

ナレーション …… 永井一郎


高崎郁代 …… 山下容莉枝 (文具メーカー"モクキン堂"の総務部な
んでもやる課・課長代理補佐)
平沢由香里 …… 国分佐智子 (モクキン堂、備品管理課)
唐木勉 …… 温水洋一 (警備員)
安達妙子 …… 渡部彩 (二番目に襲われる人、AT)
斉藤いずみ …… 工藤里紗 (企画部、由香里を気遣う人)
手嶋博和 …… 大橋智和 (最初に襲われる人、TH)
田橋 …… 紀伊修平 (面接官)

柿丸美智恵、愛未、岩瀬亮、市川円香


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