離婚同居
(2010年4月期・NHK土21時枠)

作者/柏屋コッコ
脚本/牟田桂子 (2)(4)、田辺満 (1)(3)
制作者/高城朝子

http://www.nhk.or.jp/drama/rikondoukyo/


第4話 前から好きだった
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岡本千代はこの日遺影を撮りに来る。
昔の格好で撮りたいという彼女は、お座敷にいた頃の着物で
撮影する。今生では夫婦になれなかったけれど、この女性と会
えて良かったと思われたいという。

直子は百々と一緒に大と住む家を出て行くことを告げる。
しかしそれを公言した後の直子は何処か様子がおかしかった。
WAKAOのCMがテレビから流れて百々と大は直子を元気告げようと
するが効果がない。百々はテレビに映る母と今の母は感じが
違う事を口にすると、直子は今度撮影現場に連れて行ってあげる
と告げる。

大は直子が不動産店で物件を探しているのを見掛け、自分が
家を出て行くべきだと考える。不動産店を回って物件を探して
いく。

そんな中仕事をしている直子の前に早乙女がやってくる。
彼は今度カリスマ主婦モデルのご自宅撮影の企画に、直子が
出演することになった事を告げる。顔を売る良いチャンスだと
告げられるが、直子は家を出ようとしている所で撮影するのは
ちょっと違和感が有ると思っていた。その事を高岡に話して
いるところを亜美が聞いてしまう。

一方大は夕日出版の篠山を訪れる。
先日撮影した遺影の写真を見せ、写真の女性がどんな風に見える
かと尋ねる。
更に帰宅する大の元に早乙女がやってくる。大が遺影の撮影を
している事を知ると、大は人生のラストカットを撮る奥が深い
仕事であることを告げる。早乙女は高岡が直子に本気である事
を告げ、そろそろ複雑な関係を解消してはどうかと告げる。

直子は帰宅すると大に自宅で撮影する事を告げると、大は撮影の
日には百々を連れて遊園地に遊びに行くことを語る。
大は荷物をダンボール箱に詰めながら家族写真をボーっと眺める。

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直子が家を出ると言い始めたことを受け、大は自分の方こそ家
を出るべきだと考える。アパートが見つかり大は出ていくことに
なるが、直子は大と一緒に写る写真を見て気持ちが高まっていく。

直子は大と別れるや高岡にアプローチされた。
今回は大が美里にアプローチされるという事で、より展開を
複雑にさせるものだった。

大の家族思いの一面を見ると、何故直子との関係が悪くなって
しまったのかという感じがする。勿論浮気が決定的な理由では
有るのだけど、それに至るまでに悪くなる経緯が有ったハズだ。

今回直子を撮影するカメラマンは、何のために撮影しているのか
良く解らないくらいの不穏な行動を見せ、勝手に人の家の模様
替えを行ってしまう所など理解できない部分があった。
大が直子の写真を撮るときの彼女の表情が、上手い感じで自然な
笑いを誘発する所など、大との関係性が良く解る演出でよく
出来ていた。

冒頭の展開からすると、相手に出会えて良かったと思われたい
思いが写真に込められているものだったが、一枚の写真から伝わ
る印象を上手く互いの心のバロメーターとして使う所など、
面白い使われ方をしたと思う。

それにしても大はモテ過ぎかも。
直子、美里、亜美、静香、出てくる女性はみんな大の事が好き
なんだよな。


小中大 …… 阿部サダヲ (39歳、売れない写真家)
一ノ瀬直子 …… 佐藤江梨子 (30歳、元モデル)
一ノ瀬百々 …… 北村燦來 (一人娘)
下柳美里 …… 西田尚美 (36歳、フードコーディネーター)
高岡哲也 …… 永井大 (34歳、CMディレクター)
早乙女淳一 …… 東幹久 (38歳、モデル事務所社長)
篠山貴臣 …… 尾美としのり (41歳、出版社の編集者)
林原亜美 …… 小林涼子 (大の浮気相手)
小笠原静香 …… 大久保佳代子 (弁当屋)

ナレーション …… 大滝秀治

岡本千代 …… 島かおり (遺影を撮りに来る女性)
中島 …… ルー大柴 (不動産屋)
川端龍平 …… 宝田明 (元官房長官)
あゆみ …… 池田心雪 (百々の友人)

渋川清彦、鹿内大嗣、錦田茂仁、平田貴之
ショーリア・ジェイン、加藤裕月、豊田裕也、山城秀之


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