セカンドバージン (2010年10月期・NHK火曜22時枠) 脚本／大石静 音楽：梅林茂 演出：黒崎博、柳川強 制作統括：田村文孝 http://www.nhk.or.jp/drama/secondvirgin/

第2話 キスして〜17歳下の男危険な恋
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るいに対してキスをした行。そんな鈴木夫妻はるいの向かいに
引っ越してくる。

急な出張のためにネコのレタスを万理江に預けるるいは帰宅
すると、るいに謝礼を払おうとする。しかしそんなつもりは
無いとして断ろうとするが、今後頼みづらくなるとして、相場
を調べて改めてお金を払うと告げる。
万理江はインターネットでペットの世話をするペットシッター
の相場を知り、僅か30分の散歩が1回3600円もすることを知る。
そこで赤ちゃんが出来るまでペットシッターをしたいことを
夫の行に相談する。すると命有るものは責任も重いと言われる
も、病気のペットは引き取らないことにするとし、ペットを
飼う人が多いので需要も高いはずだと告げる。

るいは会社に着くと、山田から鈴木の出版物の第二弾の件の話
がどうなっているのか尋ねる。すると彼は乗り気ではないようで
なかなか話が付かないという。るいの事を好印象に思っている
ようなので後押ししてくれないかと山田。そんな彼女にもしも
他社に出版を奪われたら首だと告げる。

るいは行に電話し、喫茶店で逢う事に。
るいは彼に担当の山田ではお気に召さないのか?と尋ねると、
それを否定する行。第二弾もウチで出してくれるのか?という
問いかけに、勿論そうしたいが現在本業の方が忙しくてなかなか
話し合いが出来ていない事を告げる。ウチの会社が軌道に乗れば
他社の証券会社もついてくるハズだという。そんな彼にるいは
貴方には描いた夢を実現できる力がある事を告げ、必ず成功する
と語る。
話が一段落すると、行はるいに逢いたかった事を語る。
しかしるいの元に事務所の加奈から電話が鳴り、中村亮という
人物が来ているという。それを聞いて急いで会社に戻るるい
だが、帰社する頃には亮は居なくなっていた。Tシャツを置いて
いったという加奈は、この事は誰にも言わないと約束する。
しかし次の瞬間社員たちに全てを話していた。
Tシャツ代をもらいに来た男性はるいの息子で、19歳の時に
産んだ子であること。それを聞いて坂口は、何故専務が鉄の女
になったのか分かる気がするという。色んな手かせ足枷に縛られ
ているのだという。

るいは社長の向井から、もっと堂々として生きろと言われ、息子
が職場に来たからと言って後ろめたい気持ちになる必要はないと
告げる。

帰宅する行は近所で屯している不審者・亮に話しかける。
するとこの家のものと深い関係にあるという亮。
そのやりとりを聞いていた万理江は、警察に連絡すべきか?と
行に尋ねる。しかし警察は不味いのではないかという。そんな
中、亮は家の中に入っていった事を確認する。
万理江は行に対して、今日こそ子作りをしようと催促するが、
行は自然に任せておけば良いのではないか?と告げる。しかし
万理江はみんなが持っているモノを万理江だけが持っていない
のは嫌だと告げ、私のことを愛していないのか?と夫に尋ねる
のだった。
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キャリアウーマンのるいと17歳年下のやり手の青年実業家・
行の間に芽生えた恋心。しかし行には妻が居るし、るいに
とっても女性を捨ててきたことで今の地位があるとして、
関係を進めることに難色を示す。しかし一度感じた気持ちを
セーブする事はできるのか?

近くに引っ越ししてくるあたりの違和感はあるけれど、そんな
シチュエーションのために、ニアミスする場面が出来て、それ
がスリリングな展開を生むような構図になっている。

恋愛するもの同士が隣に引っ越してくるドラマといえば若く
して自殺してしまった野沢尚さんのドラマ「恋人よ」を思い
出すが、かつてのトレンディドラマは結構マンションの隣に
引っ越ししてくることが多かったか。

現時点では万理江にるいと行の関係がばれた所で、いくらでも
理由付けが出来るだろうし、そういう意味ではまだまだ近くに
住んでいるという事実が互いに明らかにされない辺りもシナリオ
上当然のことなのかもしれない。

色々と気になる要素は多いが、なんと言っても悪そうな男・
中村亮の存在が気になる。母と行が不倫関係になった事を
彼が知ったとすれば、相当あくどいことをしそうだしね。

社会的地位の有る二人故に、関係を進めることも難しいだろうし
気勢を張って女一人で生きてきた所を男性の存在によって
乱されたくないとする気持ちも分からなくも無いかな。
仕事では攻撃的で冒険心に溢れているのに、恋愛においては
消極的になってしまう辺りのるいのちょっとした意地らしさみ
たいなものを感じる展開かな。


鈴木万理江 …… 深田恭子 (資産家の娘で妻)
中村るい …… 鈴木京香 (45歳、新海社専務)
鈴木行 …… 長谷川博己 (28歳、金融庁のキャリア)
山田梨恵 …… 田丸麻紀 (新海社)
向井肇 …… 段田安則 (出版社・新海社・社長)
眞垣秀月 …… 草笛光子 (文壇の重鎮)
愛子 …… YOU (パンクバンドのボーカル、亮の恋人)
中村亮 …… 綾野剛 (音楽活動、るいの息子)
秋夫ウィリアム・ターナー …… 布施明 (医者・小説家)

高城課長 …… 井上浩 (金融庁)
那須田局長 …… 北見敏之 (金融庁)
那須田由紀子 …… 山村美智 (妻)
坂口貴浩 …… 橋本一郎 (新海社)
工藤渚 …… 小野かおり (新海社)
児玉琢己 …… 小木茂光 (BARの店主)
小岩井加奈 …… 森脇英理子 (新海社)

東條織江、酒元信行、氏家拓朗、松澤孝広、西野大作
日中泰景、石川誠、栃原梨乃、ジミー・ロウ、ウィルソン・ウン
アンドリュー・ミクグワイア、フレデリック・ピルグラム
中平良夫、大林奈津子、宮原沙樹、白濱孝次、竹本和正
神龍宏夢

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