セカンドバージン (2010年10月期・NHK火曜22時枠) 脚本／大石静 音楽：梅林茂 演出：黒崎博、柳川強 制作統括：田村文孝 http://www.nhk.or.jp/drama/secondvirgin/

第7話 のぞかれた夜
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万理江は、夫・行の携帯のGPSが自宅にあることを知って外に
出て迎えに行くと、行はるいの自宅にいることを見てしまう。
中に入って二人の様子を探ると、二人は抱き合いキスしていた。

万理江は行が帰宅するのを何もなかったかのように迎える。
行がシャワーを浴びている間に行の携帯電話を調べると、
そこにはコモン証券の株の金融取引に関して、顧問弁護士の
柏木とやりとりしている内容を目にしてしまう。しかもそこに
は金融取引に対して、違反している可能性がありやめるべき事
が書かれている内容だった。

翌日、行は仕事が忙しくなるために、しばらく帰宅せず会社に
泊まり込む事を告げる。自分の行動はGPS付きの携帯電話が
有るので確認できるだろうとし納得させる。
朝、行とるいは駅のホームで落ち合う。

万理江の母・文江は娘の様子が安定したと分かると帰郷する。
行は那須田局長に会うと、近況を語る。次のM&Aについて考えて
いる事を告げると、業界ではその話で持ちきりだという。
しかし那須田は待つのも戦略の一つで慎重に行くべき事を語る。

るいは秋夫の病院を訪れると、彼に現在の心境を素直に告白
するる自分には好きな人がいる事。しかしそれが上手くいかずに
秋夫に救いを求めてしまったこと。しかし秋夫はそれ以上の
詮索はせず、函館での事は自分も楽しい思い出の一人になった
とし、一人でイギリスに行くことを語る。

行は会社の中でも、コモン証券の資産管理会社の買収も違反
なのではないか?と心配がられるが、行は社員達を説得する。

仕事が終わると、ホテルへと直行する。るいもその部屋にやって
きて落ち合うと共に、互いに抱き合いベッドで情事に耽る。
るいは愛猫のレタスがお腹を空かせている頃だとし、一度
戻るとする。餌をあげたら戻ってきてと行は語る。

帰宅するがレタスが何処にも居ないことに気がつく。
外まで探しに行くも、何処にも居ない。すぐに行に電話すると
レタスが戻らない限りはそこには行けないとし、もしかしたら
自分たちのしている行為に罰が当たったのかも知れないと呟く。
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万理江は行がるいと出来ていることを目撃してしまう。
しかしすぐにそれを問いつめることなく、どうすれば彼が
離れていかないかを考えて行動していく。

猫が愛憎劇の犠牲者になるかと思ってヒヤヒヤする展開だった。

猫を殺せずに、しばらく餌をあげずに部屋に閉じこめていたの
かなと想像出来るけど、動物を殺害できずにいるところは、
まだまだ万理江の毒っぷりが頂点に達しておらず、表現的に
NHKでは無理があるんだろうなと思うところがあった。

大抵昼下がりの情事には、飼っている動物が被害に遭うという
のは相場が決まっていて、映画「危険な情事」のグレン・クロ
ーズも マイケル・ダグラスの娘の飼っていたうさぎを鍋で
湯がいてしまった程だ。アメリカの映画やドラマを見ていると
このシーンが引用されることが多く、それだけ当時インパクト
が有ったのだろうな。

さて今回はるいと行がこれまでの難局とは打って変わって、
随分接近し気持ちを確かめ合うのと同時に、足蹴にされている
万理江が静かなる反撃を企てるもの。

冒頭で万理江が行の携帯電話をのぞき見ていたけれど、これまで
行の携帯電話ではロックがかかっていたのに、途端にこのシーン
だけはその設定がなされていない辺りがドラマとしての都合の
良い所。まさか万理江が告発していく事になるとは思わないだろ
うね。
それよりもるいの元に届いた目をえぐり取る写真の件を、
万理江の仕業だと分からない辺り、万理江の事を軽視している
現れなのかも知れない。

色んな展開上の整合性を図った内容で、るいがイギリス行きを
断り、秋夫と別れた事や、万理江には妊娠していなかった事を
行の責任に押しつけてランディングした辺りは、それらが
これ以上効果なしと感じたからなのかな。

息子・亮が一連のエピソードに絡んできた辺りが意外といえば
意外だった。


鈴木万理江 …… 深田恭子 (資産家の娘で妻)
中村るい …… 鈴木京香 (45歳、新海社専務)
鈴木行 …… 長谷川博己 (28歳、金融庁のキャリア)
山田梨恵 …… 田丸麻紀 (新海社)
向井肇 …… 段田安則 (出版社・新海社・社長)
眞垣秀月 …… 草笛光子 (文壇の重鎮)
愛子 …… YOU (パンクバンドのボーカル、亮の恋人)
中村亮 …… 綾野剛 (音楽活動、るいの息子)
秋夫ウィリアム・ターナー …… 布施明 (医者・小説家)

坂口貴浩 …… 橋本一郎 (新海社)
工藤渚 …… 小野かおり (新海社)
児玉琢己 …… 小木茂光 (BARの店主)
小岩井加奈 …… 森脇英理子 (新海社)

東條織江、酒元信行、氏家拓朗、松澤孝広、西野大作
日中泰景、石川誠、栃原梨乃
アンドリュー・ミクグワイア、フレデリック・ピルグラム

三沢文江 …… 朝加真由美 (万理江の母)
井川 …… 佐戸井けん太 (総務部長)
モンディアール証券社員 …… 信太昌之、清水伸
東京地検 …… 山中敦史
記者 …… 佐野元哉
那須田局長 …… 北見敏之

マーク・アードマン、日中泰景、石川誠、山本卓也
玉井雅子

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