新参者 (2010年4月期・TBS21時枠) 企画 - 那須田淳 プロデューサー - 伊與田英徳、中井芳彦 脚本 - 真野勝成、牧野圭祐 音楽 - 菅野祐悟 音楽プロデューサー - 志田博英 演出 - 山室大輔、平野俊一、韓哲、石井康晴 http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/

第1話 東野圭吾vs阿部寛!泣けるNo.1ミステリー感動巨編
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日本橋人形町。
ある日、上川聡子が倒れる。父・文孝が病院についていき、
娘・菜穂には自宅で待機しろと告げる。

日本橋警察署に赴任してきたばかりの刑事・加賀恭一郎は、
鯛焼き店の前で並んでいると突然轟音と共に自動車が電柱に
激突したのを知る。創業150年、亀田人形工房のお婆さんが
事故を起こしたのである。
息子の誠一と嫁・貴子に話しを聞きに行く。

お婆さんが交通事故を起こした現場にはスリップ痕が無く、
睡眠薬を飲ませられた可能性があるという。猫の餌をつまみ食
いする恭一郎。貴子にお婆さんの癖を知っているかと尋ねる。
お婆さんは猫に餌を与える前に自分でも食する癖が有り、恭一郎
は捨てられた餌の缶を調べると2mmの穴が開いていた。
この辺りはマンション建設の話があり、店をたたむたたまない
でお婆さんと息子夫婦が争っていた事を口にし、貴子が餌の
中に睡眠薬を仕込んでおいたのだろうと迫る。貴子は苦し紛れ
に化け猫を殺したかったのだと告げる。お婆さんは貴子のした
事を知っても彼女のことを庇ったと知る。

恭一郎は亀井堂で人形焼きを買おうとすると、田倉という男性
に最後の一パックを取られてしまう。

甘酒横丁"あまから"では、数日後にフランス・パリに美容師
留学する菜穂が店に聡子が出ているのを知って止める。倒れた
ばかりなのだから働くのは辞めろという。

その頃小伝馬町ハイムに住む三井峯子は、新都生命保険の田倉
慎一と話し合いをする。第三者でも保険の受け取りが出来るのか
どうか尋ね、後は私が死ねば良いだけだと告げる。
その後峯子は何者かに首を絞められて殺害される。

峯子が殺害されたのを受けて日本橋警察署の松宮、小嶋、上杉
らは現場検証を行う。第一発見者の吉岡多美子によると、6時
30分に逢うことになっていたが、1時間約束がずれ込んだという。
私が峯子を裏切られねば・・と告げる。
現場にはボタンが落ちており、遺体の下には田倉慎一の名刺が
落ちていた。
死亡推定時刻は、6時から8時の間。死因はロープで首を絞めら
れた事による窒息死であることが分かる。
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三井峯子がアパートの一室で殺害される。
彼女は離婚しており、元夫・直弘に尋ねると離婚後のことは
知らないという。峯子は殺害される前に、保険屋と話をして
いた。果たしてどんな関係が有るのか。

阿部寛さんのムードは完全に「トリック」だし、木村祐一さん
出演と音楽的演出は「名探偵の掟」。三浦友和さんが怪しげな
容疑者を装っている姿を見ると「流星の絆」みたいな味付けの
ドラマだ。

正直続き物だとは知らなかったので、今回出たキャストは今後
どの程度の人物が継続して登場するのか分からないが、下町風情
を描きつつも、殺人事件が起こると言うことで、やや自分の中で
は処理しきれない部分があった。

さて今回は最も怪しいと思われた田倉慎一周りのエピソードが
描かれた。

冒頭の掴みのエピソードで、麻生祐未さんが化け猫を殺したか
ったと叫ぶ辺りは、加賀の刑事としてのスキルを描きつつも、
何処か滑稽な感じと鋭い一面が見られるまさに"甘辛い"要素が
混在しており、今回のテーマとなっていたのかもしれない。

人はウソをつくもの。
知り合いであってもその真意は分かりかねるもので、そういった
人間のウソを上手く恭一郎が見抜いていくことになるのかな。

黒木メイサ役の女性がどんな形で関わってくるのか気になる
所だが、当面は死亡した元夫・清瀬直弘の事を疑いつつ物語
は進行していきそうだ。

物語を彩る小ネタも冴えを見せ、トイレでの顛末だったり、
コートを着る着ないを巡る状況を読み解く鋭さなど、なかなか
面白く描かれていたと思う。


加賀恭一郎 …… 阿部寛 (日本橋警察署)
青山亜美 …… 黒木メイサ (タウン誌"ドールタウン"編集)
清瀬弘毅 …… 向井理
松宮脩平 …… 溝端淳平 (日本橋警察署)
小嶋一道 …… 木村祐一 (日本橋警察署)
上杉博史 …… 泉谷しげる (日本橋警察署)
岸田要作 …… 笹野高史 (税理士)
三井峯子 …… 原田美枝子 (45歳・翻訳家、小伝馬町ハイム)
清瀬直弘 …… 三浦友和 

上川菜穂 …… 杏 (美容師)
上川聡子 …… 市原悦子 (甘酒横丁・煎餅"あまから")
佐々木修平 …… 石黒英雄
田倉慎一 …… 香川照之 (新都生命保険)
吉岡多美子 …… 草刈民代 (峯子の友人)
菅原美咲 …… 小泉深雪
北村美雪 …… 紺野まひる
奈々 …… 沢木ルカ (鯛焼きを売る)
柳沢麻紀 …… 柴本幸
柳沢鈴江 …… 倍賞美津子
枝川泰治 …… 寺島進
枝川頼子 …… 夏川結衣
望月綾名 …… 橋本真実 (タウン誌"ドールタウン"編集)
岸田克哉 …… 速水もこみち
寺田玄一 …… 原田芳雄
宮本祐理 …… マイコ (直弘の秘書)
光岡彰文 …… 恵俊彰

文孝 …… 小林隆 (煎餅屋"あまから")
誠一 …… 津田寛治 (亀田人形工房)
貴子 …… 麻生祐未 (亀田人形工房)
老婆 …… 内海桂子 (亀田人形工房)

阿南健治、松本あゆ美、コッセこういち、小河慶子、下総源太朗
高瀬岬

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