新参者
(2010年4月期・TBS21時枠)

企画 - 那須田淳
プロデューサー - 伊與田英徳、中井芳彦
脚本 - 真野勝成、牧野圭祐
音楽 - 菅野祐悟
音楽プロデューサー - 志田博英
演出 - 山室大輔、平野俊一、韓哲、石井康晴

http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/


第9話 犯人の告白逮捕〜涙の訳
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清瀬のアリバイが崩れる。
岸田克哉は三井峯子が殺害された4月13日の18時30分頃、清瀬
のオフィスの直通電話にかけたが、誰も出なかったという。
秘書の宮本は、18時から21時まで会社に一緒にいたと証言して
いたが、嘘だったのである。
その事を問い詰める為に加賀と松宮は、清瀬の元を訪れる。
清瀬は電話が有ったのは14日ではないかと告げるが、確かに13
日だという。宮本は確かに電話があったが出る前に切れた事を
告げる。しかし社内には居たことを訴える。実際に居たのは
19時から21時までの間だが、社長が出掛ければ必ず一言告げて
からいくし、車の有無で出掛けたのは分かると告げる。
清瀬にその件を問い詰めると、彼は倉庫にいた事を告げる。
鍵か開いたままになっており、倉庫では洗浄液を倒したので
拭き取っていたという。倉庫の奥から物音が聞こえたという。
加賀は倉庫の奥を調べるとダンボールに隙間が空いている事に
気がつく。倉庫には30分くらいいたとの事。松宮は峯子のアパ
ートまでは車で10分くらいの距離なので、十分に殺害する時間
は有ると睨む。

加賀たちは克哉に接触する。清瀬とは親しい訳ではないが、
父親がお世話になっているという。直通電話も父親から聞いた
もので、寧ろ三井峯子の方が親しかったという。
克哉には妻・玲子と息子・翔太が居て、息子のためにダイヤマン
と呼ばれるヒーローの限定人形を30万円で購入している事が
判明する。しかし翔太は、父は約束した日には買ってきてくれ
なかったと告げる。限定人形が発売されたのは、峯子が殺害さ
れた4月13日である事が分かる。克哉はその日、20時30分頃まで
六本木で接待していた事を告げる。

加賀たちは玩具店に話しを聞きに行く。
店主によると、その日はダイヤマンの記念日ということでイベ
ントで人が多く集まり、悪さする連中がいたという。
克哉は人形を4月14日に購入していた。13日の夕方に一度来て
取り置きしていった事を知る。時間は18時過ぎだったという。

再び克哉の元に行き話を聞きに行くが、それはオレではなく人
違いであり、その日は大勢の客が居たので行かなかったと告げる。
加賀は現場にいたような口ぶりである事を指摘すると、イベント
の日なので想像して言っただけだと告げる。

捜査本部では、18時にホビーショップを出ていれば克哉が殺害
する事は可能であることを告げる。

そんな中、宮本は本棚を整理していると大きな封筒が有ることに
気がつく。清瀬は隠すようにその封筒を持ち去り、岸田に預か
ってもらいにいく。

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清瀬のアリバイが崩れていくと同時に、峯子を殺すことが出来る
彼女と親しい人物が一人捜査線上に浮上する。
清瀬が嘘に嘘を重ねていく中で、清瀬と岸田克哉の関係は一体
何なのか。

殺害の動機の件がまだまだ一癖も二癖もありそうな感じなので
犯人が誰かと分かった後にも、継続して興味を持ち続けられそ
うな感じ。

清瀬と岸田克哉がミステリアスな関係として浮上し、この二人の
関係を探りつつ、どちらが犯行を犯したのかを見比べていくこ
とになる。

面白いのはこの二人、電話でやりとりしている事も含めて補完
関係にあり共犯ではないのか?という疑いが存在するのだが、
実際に清瀬のアリバイを崩したのは克哉という事で、不利な
情報を警察に与えた彼は共犯とするには、少々行動が不自然な
感じがする。

清瀬のアリバイに着眼点が当てられ、清瀬の証言自体の信憑性
を疑っていくことになるが、問題はそんな証言の嘘と本当の
見極めの部分にあると思う。
今回、清瀬の倉庫で凶器となるロープが発見される訳だけど、
清瀬が犯人だとするには少々凶器の隠し方が杜撰で、如何にも
犯行を擦り付けられた感じもする。

そこで出てきたのが、リストラされた社員の一人・長井という
人物だ。
この人物の証言によって、実際には清瀬が犯人だと疑われる訳
だけど、逆に長井自身の方に嘘を付く動機や会社や社長を恨む
理由が存在する。
克哉と精通しているのは清瀬と見せかけて、長井と二人で協調
している事も考えられるし、清瀬が語っていた倉庫に物音がした
という言葉の裏付けも、凶器を仕込みに来た辺に結ばれていく
のではないかなと思う。

さて最終話ではどんな形で犯人・犯行が発覚していくのか。
そして加賀が鯛焼きが買えるのかどうかも気になるところだね。


加賀恭一郎 …… 阿部寛 (日本橋警察署)
青山亜美 …… 黒木メイサ (タウン誌"ドールタウン"編集)
清瀬弘毅 …… 向井理 (直弘の息子)
松宮脩平 …… 溝端淳平 (日本橋警察署)
小嶋一道 …… 木村祐一 (日本橋警察署)
上杉博史 …… 泉谷しげる (日本橋警察署)
岸田要作 …… 笹野高史 (税理士)
三井峯子 …… 原田美枝子 (45歳・翻訳家、小伝馬町ハイム)
清瀬直弘 …… 三浦友和 (社長、峯子の元夫)

吉岡多美子 …… 草刈民代 (峯子の友人)
北村美雪 …… 紺野まひる (スイーツ店)
奈々 …… 沢木ルカ (鯛焼きを売る)
柳沢麻紀 …… 柴本幸 (ギャルママ、キティが好き)
望月綾名 …… 橋本真実 (タウン誌"ドールタウン"編集)
宮本祐理 …… マイコ (直弘の秘書)
中村 …… コッセこういち (刑事)
川口 …… 下総源太朗 (刑事)
岸田克哉 …… 速水もこみち (要作の息子)
岸田玲子 …… ちすん (妻)
岸田将太 …… 中西龍雅 (息子)

よこやまよしひろ、蜷川みほ、石川泰彦、樋口浩二、田村泰二郎
大橋亘、さこみちよ、秋山悠介、栗原大河、江藤愛(アナ)


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