素直になれなくて
(2010年4月期・)

脚本:北川悦吏子(「空から降る一億の星」、映画「ハルフウェイ
」他)
演出:光野道夫(「離婚弁護士」「BOSS」)
プロデュース:中野利幸

http://www.fujitv.co.jp/sunao/


第3話 秘密ありますか?

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ナカジはハルを呼び出した事で彼女はデートに心弾ませるが
映画館に来たのはドクターだった。それを知ったハルは失望し
偶然であった駅のプラットホームで、ハルはナカジに文句を
告げる。ナカジが電車に乗り込んだのを知り、
"ナカジの事、好きだったのに・・・"と呟くが、実際には
電車に乗って居らず、ハルのすぐ後でその言葉を聞いていた。
必死に言葉の意味を否定するハル。ナカジは彼女にちゃんと
言うべき事を語ろうとするが、言わなくて言いと告げ、これから
も良い友達でと告げるハルだった。

祥子と亮介は二人落ち合いホテルへ。祥子には二人の子供が
居ることを知り驚く。

ハルは帰宅すると音楽を五月蠅く流している弟・シュウの部屋
に行き文句を言う。母親が未だに帰宅していない事を知ると、
弟は今流行の年下の男性との不倫ではないのかと告げる。

リンダはナカジに頼まれた写真掲載の件を頼みに、編集長の
奥田の家を訪れる。友達思いのリンダを見て奥田は私にも優しく
して欲しいと迫ってくる。リンダはやけくそ気味に彼女にキス
をする。

仕事をこなした後、モデルに誘われるナカジだが、仕事がある
として上手く交わす。ナカジはシャワーを浴びながら桐子の
事を思い浮かべる。彼女が旦那と一緒にいた事。
桐子は旦那の智彦とベッドを共にするが、寝たと分かるとベッド
を抜けだしナカジの家に赴く。ナカジは桐子が来たのを知って
指輪を取りに来たのかと考えるが、取り戻したかったのは圭介
だと告げる。彼女はナカジの気持ちが離れることを心配するが
ナカジはそれはないと否定し好きだと抱きつく。

ドクターはハルとデートした事で浮かれていた。電話すべきか
どうか一人で悶絶する中、妹のミンハが帰ってきて兄にハルと
言う名の彼女が出来たのかと喜ぶ。

翌日ハルはピーちと逢い、ナカジに振られてドクターにもてた
事を告げる。しかしナカジには彼女が居るとしって容易では
無いことを告げる。

奥田はリンダに対して冷たくなり始める。昨晩抱こうとした
リンダだが精神的なもので役に立たなかったのである。奥田は
別の部下である白石に声を掛ける。

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それぞれの仕事上の悩み、恋愛のもつれ合いが起こる中、
ツイッターで出会った仲間は、渋谷会改め素直になれなくて会
略してスナナレ会を開いて結束力を強めていく。最初は納豆に
マヨネーズを掛けて食べていたとする秘密の暴露だったが、
やがて大きな暴露へと繋がっていく・・・

やっぱり北川悦吏子さんの脚本とは相性が良いのか、個人的には
とても面白く感じる。結構批判的な意見も多く見られるのだが、
そんな批判の内容以上に楽しさが詰まっている感じだ。

ハルが冒頭からいきなり核心に迫る発言をしたことで、関係に
ギクシャクしたものが出るかと思えばそうはならず、圭介の
事を狙うハルに対して威嚇する桐子の態度を見ても、彼に固執
したいだけの魅力がナカジには有ると思う。

東公園歩道橋に秘密が隠されていたけれど、そこで構想を練る
ナカジの姿にハルが癒されるのも良く解るし、なんとなく構い
たい気持ちが現れている。

リンダは奥田との関係云々以前にEDに悩まされている様で、
その原因が何なのか。
迫力有る渡辺えりが胸の谷間をつくって迫るけれど、あまりの
怖さにそこで断る勇気はなかなか出ないよね。

今回桐子が随分おしゃべりな姿を見せることで圭介との関係が
暴露されたけど、頼みもしないのに桐子側からここまで内情が
語られることは心理的には相当ハルの出現に焦っていそうだ。
イニシアチブを取ろうとしての行動で、圭介は子供じゃ満足
しないと告げるけれど、逆に年上である年齢がネックで焦りを
誘発する部分があるのではないかという気もする。

ドラマとしては圭介を中心として描かれているので、それ以外
のエピソードに対する比重は限りなく低くなっている点もドラマ
としては見やすい。圭介と亮介の関係も明らかになり、親父の
後を追ってカメラマンになった圭介だが、二人の間にはどんな
葛藤が待ち受けているのか。

ちょっとピエロになりかけているパク・ソンスが心配だ。
ハルのデート中の顔色を見れば有る程度は想像できそうな気も
するが、顔色を伺うのに長けた日本人と比べて、その辺は
韓国人らしい鈍感無さが有るのかも知れない。

今回ハルには結果的に圭介から酷い仕打ちをされるけれど、
学校内でも燻っているハルに対する落とし穴がどの辺で現れる
のか。最悪のタイミングで落とされるのは明らかなので、ちょ
っと恐い気がする。


中島圭介 …… 瑛太 (ナカジ、カメラマン)
水野月子 …… 上野樹里 (ハル、高校の臨時教師)
パク・ソンス …… ジェジュン (ドクター、東京メディック勤務)
西村光 …… 関めぐみ (ピーち、子供服"ワンラブー")
市原薫 …… 玉山鉄二 (リンダ、雑誌編集)
松島健太 …… 阪本奨悟 (高校生)
高橋正文 …… 竜星涼 (高校生)
前田由起 …… 逢沢りな (高校生)
パク・ミンハ …… 木南晴夏 (高校生)
水野シュウ …… 中村優一 (月子の弟、悪い仲間と連む?)
奥田真理子 …… 渡辺えり (編集長)
山本桐子 …… 井川遥 (圭介の??)
水野祥子 …… 風吹ジュン (月子の母、更年期)
中島亮介 …… 吉川晃司 (祥子と知り合い?)

峰原隆 …… 田中哲司 (東京メディック)

矢野順一 …… 勝村政信 (光の彼氏)
市原美佐子 …… 朝加真由美 (リンダ母)
市原泰敏 …… 山田明郷 (リンダの父)
白石高文 …… 東根作寿英 (雑誌社)
山本智彦 …… 矢島健一 (桐子の夫)

松川貴弘、中村優一、建部和夫、松田沙紀、太田千晶
小松原英介、岡崎宏


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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