素直になれなくて (2010年4月期・) 脚本：北川悦吏子（「空から降る一億の星」、映画「ハルフウェイ 」他） 演出：光野道夫（「離婚弁護士」「BOSS」） プロデュース：中野利幸 http://www.fujitv.co.jp/sunao/

第6話 二人の秘密
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ハルは教え子の松島を尾行し、仲間と麻薬を売る現場に遭遇し
てしまう。襲われることになるが、ツイッターを使って助けを
求め、ドクターが助けに来て事なきを得る。しかしドクターは
ナイフを手にして負傷し救急車で運ばれる。
救急車に運ばれる間ハルは心配して付き添うが、彼がずっと
傍にいて欲しいと告げると、少し考えて私は傍にいると告げる。

ナカジはピーちからの助けを受けて現場に行くと、ピーちは
出血していた。病院にいくと初期流産ではあるが、今後妊娠は
出来るという。ピーちは父親の居ない状態で、しかも両親にも
話していなかったことで、本来はホッとしても良いところだが
複雑な心情で涙する。ナカジは彼女を慰める。

ハルの生徒・松島は退学になる。ハルは校長から、暫く学校を
休むか?と問われるが、親に心配はかけたくないとしてこのまま
授業を続けるという。

そんな中、リンダはナカジの家に来てナカジの写真が連載が
決まったことを報告する。
ハルは退院したドクターの家に赴き、無鉄砲さに呆れる。
ドクターはハルの言った言葉の意味を問うと、そのままの意味で
有ることを告げる。ドクターはハルに僕とつきあってくれるか
と問うと、それを受けることになる。

スナナレ会で集まる一同。
そこでドクターはハルとつきあうことになったと報告する。
微妙な雰囲気の中、ナカジがおめでとうと口火を切ったことで
みんなは祝う。リンダはナカジの連載が決まったことも報告し
互いに祝福する。

生きていると色々と有る・・・絶対に幸せになろうとハルは
ピーちに告げる。ナカジはドクターにハルの事をよろしく頼む
と告げる。

ハルとナカジは一緒に帰宅する。ハルはナカジとの距離感に
違和感を覚えると、ナカジはドクターに悪い気がする事を告げ
る。自分が助けに行けなかったことを謝罪し、学校にはちゃんと
行けているのかと問う。ナカジの気遣いにハルは感謝するが、
しおらしくするハルにらしくないと告げる。
ナカジは前を行くハルに思わず声を掛ける。ナカジが呼んだら
いつだって振り向くというハルだが、思わせぶりな発言だった
かもしれないとして、思わず訂正する。
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ハルが襲われ助けを求めた事がきっかけで、ドクターはハルと
つきあうことになる。逆にナカジは桐子の夫に浮気の件がばれ
て別れることになる。

非常に欲張りで都合の良い要求ではあるが、もう少しハルと
ドクターがつきあう事が決まるのが遅ければ、ナカジとハル
がつきあう事に何の障害も無くなっていたんだけどねという
展開が用意されていた事で、ドラマらしい問題の付け方をした
ような内容だった。

ハルを陥れる生徒の件があっさりと解決したかと思ったけれど
問題はまだまだ山積しており、最後までハルやナカジが困難を
体現しながら、二人の関係を右にも左にも動かしていくのだろう。

今回は殆どナカジとハルとドクターの三人だけで回ったような
話で、その中でもドクターが場違いでナカジとハルの関係を
引き立たせるばかりのキャラクターである事が描かれた。

桐子の件はいずれこうなる事は明らかだったけれど、ハルに
嫉妬していた頃の執着心に比べると、案外あっさりと身を引いた
印象がある。憎まれ口を叩いて後腐れを無くしたのかも知れな
いが、桐子の夫は本当に彼女を許したのだろうか。

ナカジとハルのやりとりはどれも印象的なものだったし、
互いの気持ちを探り合い、気を使い合い、それでいてリラックス
した雰囲気がよく現れていたと思う。最後に出したメールも
とてもシンプルだが気の利いた演出だった。


中島圭介 …… 瑛太 (ナカジ、カメラマン)
水野月子 …… 上野樹里 (ハル、高校の臨時教師)
パク・ソンス …… ジェジュン (ドクター、東京メディック勤務)
西村光 …… 関めぐみ (ピーち、子供服"ワンラブー")
市原薫 …… 玉山鉄二 (リンダ、雑誌編集)
松島健太 …… 阪本奨悟 (高校生)
高橋正文 …… 竜星涼 (高校生)
前田由起 …… 逢沢りな (高校生)
パク・ミンハ …… 木南晴夏 (高校生)
水野シュウ …… 中村優一 (月子の弟、悪い仲間と連む?)
奥田真理子 …… 渡辺えり (編集長)
山本桐子 …… 井川遥 (圭介の??)
水野祥子 …… 風吹ジュン (月子の母、更年期)
中島亮介 …… 吉川晃司 (祥子と知り合い?)

峰原隆 …… 田中哲司 (東京メディック)

矢野順一 …… 勝村政信 (光の彼氏)
市原美佐子 …… 朝加真由美 (リンダ母)
市原泰敏 …… 山田明郷 (リンダの父)
白石高文 …… 東根作寿英 (雑誌社)
山本智彦 …… 矢島健一 (桐子の夫)
カナコ …… 松田沙紀 (東京メディック)

建部和美、鶴田忍


評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)