とめはねっ!鈴里高校書道部
(NHK/2010年1月期・木20)

原作:河合克敏
脚本:旺季志ずか
音楽:鷺巣詩郎
演出:森雅弘(The icon)

http://www.nhk.or.jp/drama8/tomehane/


第2話 ダンシング書道

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結希は砂浜で書道の練習をしていると、有る男性・大江義之が
三人のサーファーに絡まれているのを目撃する。事情を聞くと
義之がサーファー目掛けて釣り糸を投げてきたからだという。

そんな頃、ふれあい広場では鵠沼学園の書道部が観客達の前で
書道パフォーマンスを行う。鈴里高校書道部にもパンフレット
が送られてきたために見に行くが、これを見せつけたくて
送ってきたんだなと悟る。結希は少し遅れてやってくるが、
一年生の勅使河原亮がハフォーマンスをしている姿を見て、
彼の文字がかつて自分宛に送られてきたラブレターの文字と
似ていることに気がつく。
パフォーマンスが終わった後の彼にその事実を確かめようとす
るが、よしみは二人の会話をナンパ目的だと勘違し誘惑するな
と激怒される。
鈴里は悔し紛れにパフォーマンスにはエンターテイメント性が
足りない事を指摘すると、文句を言うだけならば誰にでも出来
るというよしみ。あなた達に出来るのかと言われ、結希は思わ
ず出来ることを口にする。
自信のない縁は結希に僕達が足を引っ張る事になるとして、
この勝負が無謀であることを告げる。

自宅に帰ると結希は母親にパフォーマンスの件を話す。
そして部屋に大事にしまってあるラブレーターに目を通す。
達筆な毛筆で送られてきた手紙。しかし雨の日だった為に
誰から送られてきたのか文字が滲んでいて分からなかったので
有る。

パフォーマンスまで二週間。結希は書道部の仲間に朝練をしよ
うと呼びかける。しかし影山智はパフォーマンスの事を知られ
たら反対されるとして内緒で行うことにする。影山には字が
上手くなりたいとして特訓して貰うことにする。
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書道に何の興味もない人にもエンターテイメント性を加える
事でこれだけ面白いイベントとして成立する。
しかし書道の権威・三浦からは、書道の本質とは違うところで
持て囃されているだけで、文字としてはとても見せられるよう
なものではないと指摘される。

書道が文字だけではないとする所は面白い着眼点だった。

結希が持つコンプレックスは文字に対するもので、自分の文字
を隠さなければならなかったとする過去は面白い問題の提起
だと思う。ただそんなコンプレックスを幼い頃から抱いている
のならば、これまでの人生の中で上手くなろうと努力する
ものではないだろうかという突っ込みも出来そうなものだ。

徐々に主人公を取り巻く書道との因果関係も描かれ、キャラク
ターに対する掘り下げも面白いよう描かれており、結希を巡り
、縁と勅使河原亮がライバル心を発しようとしている状況が
今後の展開を期待するものとして描かれる。

大江家の事情に関しても何らかの書道に関係する過去があり
そう。

書道に対する豆知識も忘れずに、上手く視聴者に対する入門
的な役割を果たしているのもドラマの良いところだ。

望月結希 …… 朝倉あき (鈴里高校書道部/柔道部)
大江縁 …… 池松壮亮 (鈴里高校書道部/カナダから帰国子女)
加茂杏子 …… 赤井沙希 (鈴里高校書道部)
三輪詩織 …… 浅野かや (鈴里高校書道部)
日野ひろみ …… 亜希子 (鈴里高校書道部)

勅使河原亮 …… 中村倫也 (鵠沼学園書道部)
日野よしみ …… 奈津子 (鵠沼学園書道部)
影山智 …… 八嶋智人 (鈴里高校1年3組担任)
望月結子 …… 葉月里緒奈 (結希の母)
大江義之 …… ダンカン (縁の父)
大江英子 …… 山本陽子 (縁の祖母)
三浦清風 …… 高橋英樹 (書道の大家)
島田大吉 …… 春海四方 (鈴里高校柔道部顧問)
久我将也 …… 加治将樹 (鈴里高校柔道部)
畠山亜里沙 …… 本間理紗
烏丸明子 …… 増元裕子
林修子 …… 恒吉梨絵
冨田麻衣 …… 高橋あゆみ
妹尾先生 …… 橋沢進一
小学2年生の結希 …… 大門果琳

鵠沼学園書道部
熱田友、大平もも、岡崎莉子、落合萌、小島藤子、斉藤舞花
清水真緒、菅野麻由、宗田淑、山田麗

1年3組
小川弦、小川千晴子、幸映、山入端佳美、八木静里菜

金原徳和、西村雄正、渡仲裕蔵、古山慎祐、鈴木昌平

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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