とめはねっ!鈴里高校書道部
(NHK/2010年1月期・木20)

原作:河合克敏
脚本:旺季志ずか
音楽:鷺巣詩郎
演出:森雅弘(The icon)

http://www.nhk.or.jp/drama8/tomehane/


第3話 夢の書道甲子園

--------------------------------------------------------
三浦清風の提案で夏休みの一週間合宿することになった鈴里と
鵠沼の書道部。

結希はこれまでコンプレックスであった自分の字が好きになれ
るかもしれないと心弾む。
大江縁は合宿の朝、秋に開催される書道甲子園に関するテレビ
報道を見て心を奪われるものがあった。

合宿へといくと早速鵠沼学園は足並みを揃えて練習に励む。
遅れてやっている鈴里高校はちょっと気後れ。
鵠沼学園の引率には笠置奈津子がやってきて、影山は彼女目当
てと言った表情を見せる。

そんな中、三浦清風がやってきて合宿の説明が行われる。
最終日には寸評会を行うこと。参加者21名の作品を1位から21名
まで順位づけるという。
ひろみはそこで清風先生に合宿で成果を上げたら書道甲子園に
推薦してくれないかと頼むも合宿と甲子園は関係がないと一蹴
される。ひろみの言葉に鵠沼学園の生徒達は幾ら何でも無謀だ
として鼻で笑う。
ひろみに書道甲子園に関する説明を求める結希たちに彼女は
得々と語り始める。
書道甲子園では個人だけでなく学校単位の評価が付けられる
のだという。これまで人数が揃わなかったが今年は5人が揃った
為に出場したいという。書道甲子園に出場するためには清風の
推薦が必要だと告げる。

影山は練習のお手本として楷書の名品である雁塔聖教序を書い
て持ってくる。しかし清風は1年生にはそれにはまだ荷が重い
として、半紙に出来るだけ太い線、細い線を書けと命じる。
更に○を6つ書かせたり三角を書かせたりと相変わらず文字を
書かせようとしなかった。上手くなりたいならばそれを書けと
いう清風に不信さを感じる。
--------------------------------------------------------

相変わらず書道に関する入門編VTRとなっているが、物珍しさ
だったり、書道に関するハウツーが丁寧に描かれていることも
有って引き付けられるものがある。
若者達の青春ドラマを書道を題材にした中にぶつける大胆な
発想も凄いと思う。

青春ドラマとしては実にオーソドックスな設定とキャラクター
の配置である。

光り輝いていて猪突猛進型の結希が部を引っ張り潤滑油の役目
を果たしている。

今回は書道甲子園という聞き慣れない言葉が出てきたが、それに
賭ける思いが部長を初めとして、部員達に伝染していく様子が
とても興味深く描かれた。
その中には双子姉妹としての葛藤なども盛り込まれていて、
このドラマの中核を為す人物が双子であるという設定にも納得
出来るものである。

結果としては火を見るより明かだったが、鈴里高校部員の内
誰を5位以内に残すのかが興味として描かれ、書に関して固執
するものがある二名を選出した点など、なかなか興味深く
描かれた。

まぁ素人からすると書道に関して順位付けなど出来るものなのか
という気もするは、まだ書道に関して駆け出しの人物が功績を
挙げている人物に勝てることなど有り得るのか、その辺はやや
説得力を欠いたようにも感じる。

望月結希 …… 朝倉あき (鈴里高校書道部/柔道部)
大江縁 …… 池松壮亮 (鈴里高校書道部/カナダから帰国子女)
加茂杏子 …… 赤井沙希 (鈴里高校書道部)
三輪詩織 …… 浅野かや (鈴里高校書道部)
日野ひろみ …… 亜希子 (鈴里高校書道部)

勅使河原亮 …… 中村倫也 (鵠沼学園書道部)
日野よしみ …… 奈津子 (鵠沼学園書道部)
影山智 …… 八嶋智人 (鈴里高校1年3組担任)
望月結子 …… 葉月里緒奈 (結希の母)
大江義之 …… ダンカン (縁の父)
大江英子 …… 山本陽子 (縁の祖母)
三浦清風 …… 高橋英樹 (書道の大家)
島田大吉 …… 春海四方 (鈴里高校柔道部顧問)
久我将也 …… 加治将樹 (鈴里高校柔道部)
畠山亜里沙 …… 本間理紗
烏丸明子 …… 増元裕子
林修子 …… 恒吉梨絵
冨田麻衣 …… 高橋あゆみ
妹尾先生 …… 橋沢進一
小学2年生の結希 …… 大門果琳
小学時代のひろみ …… 大空茜
笠置奈津子 …… 篠原真衣 (鵠沼学園書道部担任)

鵠沼学園書道部
熱田友、大平もも、岡崎莉子、落合萌、小島藤子、斉藤舞花
清水真緒、菅野麻由、宗田淑、山田麗

1年3組
小川弦、小川千晴子、幸映、山入端佳美、八木静里菜

奥田由美、仲田真紀子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system