とめはねっ！鈴里高校書道部 (NHK／2010年1月期・木20) 原作：河合克敏 脚本：旺季志ずか 音楽：鷺巣詩郎 演出：森雅弘（The icon） http://www.nhk.or.jp/drama8/tomehane/

第4話 書道か柔道か!?
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三浦清風より書道甲子園の推薦を頂いた鈴里高校の書道部。
しかし望月は同時に柔道のインターハイが近づいていた。
柔道顧問の島田は離婚した母親を守ろうとして始めた柔道だろ
うとして、書道と柔道の両立で忙しくしている彼女に専念せよ
と告げる。しかし今日は書道部では落款印を作る日。彼女は
柔道の休憩中だけだとして書道部に足を運ぶ。
顧問の影山から落款印の作り方を教わり、印刀を使って自ら
で印鑑を作る。そしてその印を押して書道甲子園に出品する
書道は完成する。上位20位に残れれば学校としては入賞できる
との事。持てる力を出し切った作品でもあるし、初出場で初入
賞できたらこんな素晴らしい事はないと期待する。

すぐに結果は発表される。
残念ながら団体戦では一次予選で落選。しかし部長の日野ひろ
み個人は1万点の応募の中から50点の中に選ばれるという快挙。
本当に凄いことだとしてみんなで喜ぶ。

みんな一緒に帰宅していると鵠沼学園書道部とバッタリ鉢合わ
せする。なんと鵠沼学園は団体部門で準優勝の快挙だった。
本気になればあなた達など目じゃないという。望月に対して
こんな部で活動するよりも柔道に精を出せと嫌みっぽく言われる。
来年は分からないと反論する望月に対して、よしみは私が来年
柔道で貴方に勝つと言ったら信じるのか?として意地貼ってい
ないで柔道に専念するよう告げる。
望月はあまりに悔しくもっと練習して上手くなりたいと告げる。

翌日、望月は柔道部としての朝練をこなした後に書道部に行く
とひろみから書道甲子園も終わったことで当面目標が無いので
暫く部の活動を休止すると言われる。継続は力なりだとして
訴えるも縁もまた休部に賛成だと告げ、望月は柔道部に行った
方が良いことを告げる。
望月が居なくなった後、ひろみは柔道部の顧問の島田が影山に
彼女を柔道に専念させる為に頭を下げた事を告げ嘘を付くしか
無かった事を告げる。
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柔道の才能に恵まれた望月だが、日に日に書道としての面白さ
を知り二つの間で揺れ動いてしまう。周りは何の結果も残せない
書道部よりも、オリンピックが目指せる柔道に専念すべきだと
するが・・・

これまた両極端の要素をぶつけてきた感じ。
見ている方としてはそこまで結果を出しているのならば柔道部に
専念すべきだと思うけれど、本人にしてみれば楽しさを実感で
きるのは書道部であり、書道部員の仲間達であるという。

この年代からすれば書道そのものよりも、更に部員達と一緒に
何かを成し遂げる事にこそ面白さが含まれているので、書道部
に惹かれる理由としても十分に納得できるモノ。
書道ならばわざわざ部に出向かなくても何処にいても出来るもの
だしね。

どちらの決断が良いのか悩ませる辺りはドラマとしての面白さ
に繋がっていると思う。母親を守りたいとする娘の気持ちも加味
されて、柔道で結果を出すことの重要性も上手い具合に綱引きの
一つとして存在している。

ただ周りからなんといわれようと大事なのは自分の気持ちだと
思う。二兎を追うモノがどちらでも結果を出してしまうのは
都合が良すぎるが、上手い相乗効果を期待したいところかな。

とても青春ドラマとして独特のクサさが有るけれど、NHKのドラマ
らしく誠実なキャラクターたちのぶつかり合いで見ていて
清々しく感じる所があるな。
鈴里の部員はどれも上手い具合にキャラクターを発揮できており
望月が今回一人一人に声をかける様は、部員としての結束感を
感じさせるモノで、人間関係に於ける理想像を上手く描いている
と思う。

望月結希 …… 朝倉あき (鈴里高校書道部/柔道部)
大江縁 …… 池松壮亮 (鈴里高校書道部/カナダから帰国子女)
加茂杏子 …… 赤井沙希 (鈴里高校書道部)
三輪詩織 …… 浅野かや (鈴里高校書道部)
日野ひろみ …… 亜希子 (鈴里高校書道部)

勅使河原亮 …… 中村倫也 (鵠沼学園書道部)
日野よしみ …… 奈津子 (鵠沼学園書道部)
影山智 …… 八嶋智人 (鈴里高校1年3組担任)
望月結子 …… 葉月里緒奈 (結希の母)
大江義之 …… ダンカン (縁の父)
大江英子 …… 山本陽子 (縁の祖母)
三浦清風 …… 高橋英樹 (書道の大家)
島田大吉 …… 春海四方 (鈴里高校柔道部顧問)
久我将也 …… 加治将樹 (鈴里高校柔道部)
畠山亜里沙 …… 本間理紗
烏丸明子 …… 増元裕子
林修子 …… 恒吉梨絵
冨田麻衣 …… 高橋あゆみ
妹尾先生 …… 橋沢進一
小学2年生の結希 …… 大門果琳
小学時代のひろみ …… 大空茜
笠置奈津子 …… 篠原真衣 (鵠沼学園書道部担任)

鵠沼学園書道部
熱田友、大平もも、岡崎莉子、落合萌、小島藤子、斉藤舞花
清水真緒、菅野麻由、宗田淑、山田麗

1年3組
小川弦、小川千晴子、幸映、山入端佳美、八木静里菜

久保晶

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)