とめはねっ!鈴里高校書道部
(NHK/2010年1月期・木20)

原作:河合克敏
脚本:旺季志ずか
音楽:鷺巣詩郎
演出:森雅弘(The icon)

http://www.nhk.or.jp/drama8/tomehane/


第6話 鈴里書道部の絆

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三浦先生から望月が大字で"轍"を書くことになる。大字は作品
の旗印で最も大事なもの。
翌日から結希は半紙に"轍"の文字を繰り返し練習する。しかし
みんなからは習字と書道は違うことを指摘される。書道は自己
表現のものであるから、望月にしか書けない文字で書くことだと
いう。

そんな中、母・結子の元に四国の実家から電話が鳴る。母親が
骨折したというもの。世話をするためにも帰るしかない事を
口にする結子。

学校帰りに縁は結希に話しかける。先日勅使河原から縁は望月
の事が好きだと聞かされ、結希は必要以上に意識してしまう。
何か顔が火照る彼女は誤魔化して帰宅する。
帰宅すると縁は父親たちが会話しているのをたまたま耳にする。
望月家が四国の実家に引っ越しすると言うこと。縁は父親から
パフォーマンスに影響があると困るのでこの話は内緒にしろと
告げられる。縁はショックだった。

パフォーマンスの練習を行う。字の形に拘るなと言われ、シン
ボルとして相応しい字を求められるが、結希はどう書いて良い
のか未だに答えが見つからない。海岸で一人練習する結希の
元に縁の祖母・英子が話しかけ家に招待される。英子は結希に
浴衣をプレゼントする。英子が書道部に居たことを知り、結希
は思い切って質問してみる。みんなから読みやすい字だけでは
ダメだと言われているがどんな字を書けばいいのか分からない
事を告げると、英子は良寛と呼ばれるお坊さんが書いた書道を
差し出される。そこに書かれた"風"の文字を見てどんな風なのか
分かるか?と問われ、心細い字体にそよ風ではないかと告げる。
楷書では伝わらない字に込められた意味が、崩して書くと伝わる
という。結希は何かヒントを与えられた気がする。
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最終話は、人に自分の伝えようとする言葉をどのように文字に
して表現するのかを描くと同時に、仲間の存在を浮かび上がら
せるものだった。

パフォーマンスとはかなり邪道さを感じるものだけど、文字を
芸術に昇華させる所は面白い試みだなと思う。

最後は私生活上の悩みと書道に関する悩みを上手く平行して
描いた。
出会う人の多くがその悩みを解決するためのヒントを与えてく
れるのだから親切設計だ。

三浦先生曰く、字は恐いもので嘘がつけないこと。迷いがある
ときはそのまま文字として現れるという。文字に対する心情の
現れ方がダイレクトなもので、その分、書くときには明確に伝
えたいものを意識して書かないと伝わるものも伝わらない。

詩の歌詞が国道134号を想定したものだという事で、その道が
自分にとっても思い出深く全てが込められているとする辺りの
こじつけ方も上手くできていた。

こういうドラマが朝ドラで描かれたりすると見やすいんだけどね。
全ての人物がとても好感で、ライバル学校の使い方も上手かった
と思う。

それにしても結希の母親も幼いときからこの土地に住んでいた
のではないのか?突然実家なんてモノが出てきたのでビックリ。
結婚したことで母親だけは自分の実家に戻ったという事なの
だろうか。

望月結希 …… 朝倉あき (鈴里高校書道部/柔道部)
大江縁 …… 池松壮亮 (鈴里高校書道部/カナダから帰国子女)
加茂杏子 …… 赤井沙希 (鈴里高校書道部)
三輪詩織 …… 浅野かや (鈴里高校書道部)
日野ひろみ …… 亜希子 (鈴里高校書道部)

勅使河原亮 …… 中村倫也 (鵠沼学園書道部)
日野よしみ …… 奈津子 (鵠沼学園書道部)
影山智 …… 八嶋智人 (鈴里高校1年3組担任)
望月結子 …… 葉月里緒奈 (結希の母)
大江義之 …… ダンカン (縁の父)
大江英子 …… 山本陽子 (縁の祖母)
三浦清風 …… 高橋英樹 (書道の大家)
島田大吉 …… 春海四方 (鈴里高校柔道部顧問)
久我将也 …… 加治将樹 (鈴里高校柔道部)
畠山亜里沙 …… 本間理紗
烏丸明子 …… 増元裕子
林修子 …… 恒吉梨絵
冨田麻衣 …… 高橋あゆみ
妹尾先生 …… 橋沢進一
小学2年生の結希 …… 大門果琳
小学時代のひろみ …… 大空茜
笠置奈津子 …… 篠原真衣 (鵠沼学園書道部担任)

鵠沼学園書道部
熱田友、大平もも、岡崎莉子、落合萌、小島藤子、斉藤舞花
清水真緒、菅野麻由、宗田淑、山田麗

1年3組
小川弦、小川千晴子、幸映、山入端佳美、八木静里菜

萩野 …… 木崎裕之

前田晶昌明、佐々木征史、石塚みづき、松田真知子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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