逃亡弁護士
(2010年7月期・フジ火曜22時枠)

脚本:渡辺雄介
脚本監修:秦建日子
演出:本橋圭太、白木啓一郎、田中峰弥
プロデューサー:河西秀幸、平部隆明

http://ktv.jp/toubou/


第6話 真犯人の手がかり
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浅沼の導きによって美由紀に会える手筈を整えて貰うが、
彼女の居るとされるホテルの部屋には彼女は居なかった。
誠の元に絵美がやってきて、誠は無実でありオレの変わりに
協力して欲しいと言われたという。絵美は事件の真相とは何な
のかと誠に尋ねる。

誠は二ノ宮徹が殺害された時間には美由紀と逢っていた事を
告げ、彼女の証言は金によって買収されていたこと。浅沼に
よって彼女と会えるはずだったが、置き手紙を残して消えたこ
と。嘘を付かせたのはフクナガという人物であり、浅沼に
非弁行為をさせていたのも彼ならば、徹の殺害に関しても何ら
関係があるかも知れないことを告げる。誠は絵美に協力して
欲しいと告げるが、私が貴方に協力すると思うか?と告げ、
貴方の話には何一つ証拠がない事を語る。この一年間、逃げ回
っていただけだと非難するが、誠はオレが殺人犯だと思うならば
何故警察に届けず会いに来たのか?と問い、本当はオレのこと
を信じてくれているのではないかと告げる。

そんな中、まどかの学校で、彼女の友人・橋元望が屋上から
飛び降りようとしているのを見つける。まどかはそれを止めよう
としてもみ合う内に、自分が転倒し怪我してしまう。

病院に急いで駆けつける絵美は、妹が大事に至らずホッとする。
望が助けてくれた事に感謝を示すが、望は自分のせいで怪我を
した事を告げ、妊娠した事。そしてレイプされた事を語る。
そして絵美にどうしたら良いかと相談する。
絵美は父から誠のことで信じろと言われたことを思いだし、彼に
電話を掛ける事になる。

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誠はまたしても美由紀と接触できず放心状態の中、絵美との
再会が訪れる。彼女は決して誠のことを信用しないとしながら
も、彼と一緒に目の前の件に関わっていく内に、信頼を寄せて
いく。

波瑠さんが主人公だったと言うこともあって、それだけで満足
感を得られるものだった。
それに加えて絵美がドラマに本格的に関わることによって、
見る物の興味を引き付けられたのではなかろうか。

誠を狙う検事の流れと、誠の事を疑いつつも少しずつ冷静に
彼のことを見つめ始めている絵美の存在。そして一連の事件を
操っている弁護士事務所の人物であろうフクナガの存在など
全てがバランスよく描かれていた。

ドラマとして面白いのは、同じようなベクトルを持つ人物だと
思わせて実際には登場人物の性格が加味されて、少しずつ微妙
な流れの違いというものが存在している点だ。
検事の二人、亮子と真船の存在はその最たるものであり、互いに
している事に疑心暗鬼になっている所など、先行き期待させる
流れ。

今回は絵美も知っている人物・望の依頼という事もあって、
誠の仕事にも少なからず影響を及ぼすものかと思いつつ、彼が
彼らしい信念を貫くことで、より誠の人間性が伝わってくる話
だった。
嘘を付いている彼女のプライドに配慮しつつも、言うべき事は
言って疑うべき所は疑うところは、とても上手く出来ていたと
思う。

南優希の流れも少しずつストーリーと融合され始めたね。
二ノ宮徹殺害事件と共通しているのは、犯人に対する真相は
目撃者の証言頼みである点。誠の潔白は美由紀が握っているし、
優希の親に関しても、彼女自身の証言が全てである。
案外真船丈がこの件に関わっていて、犯人が真船である事を
見ているために優希が語れなかったりしてね。
絵美か亮子が二人っきりで彼女に逢うと、案外ポロっと話したり
するのではなかろうか。


成田誠 …… 上地雄輔 (アクサル法律事務所)
二ノ宮絵美 …… 石原さとみ (長女)
浅沼仁 …… 姜暢雄 (アクサル法律事務所)
小早川美由紀 …… 村川絵梨 (アクサル法律事務所)
伊崎純也 …… 前川泰之 (刑事)
南優希 …… 高月彩良 (親が殺され、声が出せない)
五十嵐衛 …… 佐藤二朗 (アクサル法律事務所)
榎木洋一 …… 小林すすむ (絵美の叔父)
二ノ宮まどか …… 折山みゆ (次女)
榎木律子 …… 榊原郁恵 (絵美の叔母)
連光寺巧 …… 豊原功補 (アクサル法律事務所)
二ノ宮徹 …… 船越英一郎 (アクサル法律事務所)
三枝亮子 …… 矢田亜希子 (検察・事務官)
真船丈 …… 北村一輝 (検察)

橋元望 …… 波瑠

南周平、萬井真代、北川隆啓


評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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