逃亡弁護士 (2010年7月期・フジ火曜22時枠) 脚本：渡辺雄介 脚本監修：秦建日子 演出：本橋圭太、白木啓一郎、田中峰弥 プロデューサー：河西秀幸、平部隆明 http://ktv.jp/toubou/

第7話 暴かれる闇の正体
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亡くなった二ノ宮徹の手帳からフクナガの事が書かれており、
そこに書かれていた事務所へと足を運ぶ誠。すると突然女性・
丸川文江に包丁で襲われる。間一髪助かるが、彼女もフクナガ
の名前を口にしているのを知って、フクナガに関する話を聞か
せて欲しいと頼む。誠は自ら弁護士だと名乗るが、逆に弁護士
は騙すことしか考えていないとして不審がられてしまう。

誠は絵美に電話する。しかし絵美の回りには伊崎らがマークし
ており、しかも携帯電話が真船からマークされて居ることを語り
その携帯を今後使わないよう告げる。

一方亮子はフクナガについてフクサル法律事務所の人間との
接点を調べるが、今のところ対象者は居ないと真船に報告。
しかし連光寺が何か知っているハズだと告げると、真船は余計
な事はするなと忠告する。

文江は誠のことを自宅のアパート"青葉荘"につれていく。

絵美は事務所に行くと連光寺に二人きりで話したいと告げる。
フクナガとは何者なのかと尋ねると、連光寺は分からないと
告げそんな人間が存在するのか?と逆に尋ねられる。
亮子もまた連光寺の元を訪ねフクナガとの関係を尋ねるが、
知らないと言うと、必ず二人の関係を明らかにする事を誓う。

文江は部屋の中に御利益が有るというツボが有った。
夫・寛はフクナガに殺害されたという。店・土地・財産・命も
奪っていった人物だという。
以前洋食屋を営んでおり、ある時から地上げ屋だと思われる
チンピラたちが店の回りを彷徨くようになったという。土地を
売るよう言われた際に断ると、その後嫌がらせが続き、店には
客が寄りつかなくなる。更に夫は体調を崩して入退院を繰り返す
身になったという。途方に暮れていた頃に、チンピラを追い
払ってくれたのがフクナガであり、仮処分申請や嫌がらせを
辞めさせる方法を教えてくれてチンピラの嫌がらせは収まったが
気がつくと相手は、地上げ屋の代理人でも有って土地を奪われた
との事だった。それを聞いた誠は、明らかに双方代理という
不正行為だとして、懲戒の理由にもなる事を告げる。

文江は疲れ果てた際に売られた壷に願掛けをして、呪い殺そう
としていた。しかし誠は神頼みで怨みは晴らせない事を告げ、
法律で闘うしかない事を訴える。
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フクナガの手がかりを追って事務所を訪れると、そこでフクナガ
を知る女性・丸川文江と出逢う。彼女もフクナガによって騙さ
れた人物である事を知る。

今回は完全に連光寺に振り回される話だった。
あやしい人物だと疑ってみたり、信用させる様な行動に出たり
と、ドラマではその辺のオン/オフがそれぞれの人物に存在
しているので、どの人物が犯人なのか、犯人と精通しているのか、
容易に判断できない様な流れになっている。

取りあえず連光寺と五十嵐、そして真船の中にそんな要素が
存在しているが、今回はその中でも連光寺の怪しさを前面に
出して、視聴者を惑わせた感じだ。

今回のドラマの中で出逢う文江の存在は、これまでと同様に
誠という人間がどんな人物なのか、正当性を主張する為の鏡
の様な存在だった。彼女の誠への態度が一連のドラマに於ける
誠の存在・性格を際立たせている。そんな文江がフクナガとも
接触があったことで、ドラマとしてはまた一歩、真相に近づいて
いく。

しかし連光寺が容疑者として否定されると、残すところ五十嵐
しかない気がするのだが、他にフクナガだと当てはまるような
人は居るのだろうか。

真船自身は恐らくシロなのだろうけど、している行動そのもの
は、文江からするとえげつない人間の典型なのだろうね。
そんな短時間のやりとりの中で、その性格を見抜いてしまう所
が良くできていたと思う。

また今回、誠の行動が死者の声を拾っていくような展開に繋が
って行くところは、出来過ぎではあるけれど、上手く構成
されているなと思う。

クララが立った!!もとい、ついに南優希が喋った!
演じている高月彩良さん、透明感があって今後を期待させる
ひとですね。Sweet Power所属の女優さんもオスカーやスター
ダストなどの事務所と比べても負けないくらい逸材揃いだよ
なぁ。


成田誠 …… 上地雄輔 (アクサル法律事務所)
二ノ宮絵美 …… 石原さとみ (長女)
浅沼仁 …… 姜暢雄 (アクサル法律事務所)
小早川美由紀 …… 村川絵梨 (アクサル法律事務所)
伊崎純也 …… 前川泰之 (刑事)
南優希 …… 高月彩良 (親が殺され、声が出せない)
五十嵐衛 …… 佐藤二朗 (アクサル法律事務所)
榎木洋一 …… 小林すすむ (絵美の叔父)
二ノ宮まどか …… 折山みゆ (次女)
榎木律子 …… 榊原郁恵 (絵美の叔母)
連光寺巧 …… 豊原功補 (アクサル法律事務所)
二ノ宮徹 …… 船越英一郎 (アクサル法律事務所)
三枝亮子 …… 矢田亜希子 (検察・事務官)
真船丈 …… 北村一輝 (検察)

(捜査一課刑事)
安達功一、石井裕、石山和史、大谷賢治郎、片岡優二
須藤義人

丸川文江 …… 室井滋 (妻)
丸川寛 …… 田山涼成 (夫、ガンで死去、洋食店)
長内 …… 野添義弘 (寛の友人)

真下有紀、城戸裕次、隈部洋平、長棟嘉道
五藤圭子、おのさなえ、高橋和勧、リーゼント山崎

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)