逃亡弁護士
(2010年7月期・フジ火曜22時枠)

脚本:渡辺雄介
脚本監修:秦建日子
演出:本橋圭太、白木啓一郎、田中峰弥
プロデューサー:河西秀幸、平部隆明

http://ktv.jp/toubou/


第9話 再会…無実の証明
--------------------------------------------------------
五十嵐から呼び出された成田はホテルの一室を尋ねると、そこ
にはベッドの上でナイフに刺されて亡くなる五十嵐と、血の付
いたナイフを手にしていた美由紀の姿があった。美由紀は自分
も呼び出されただけで殺していないという。部屋には美由紀と
彼氏である佐久間涼介の写真が落ちていたのを見て拾う成田。
二人はホテルの裏口から静かに逃げると、ホテルの外で成田は
美由紀に説明を求める。五十嵐から金を貰っていたのか?と問う
と、五十嵐には別の計画が有った様子で、多分それは私を殺す
ものだろうとの事。そして私の遺体を成田に対面させ、かつて
の二ノ宮が殺害された時と同じような状況を作ろうとしていた
のではないかという。
そんな中、五十嵐の遺体が見つかり、回りが警察官で騒がしく
なった事で逃げようとするが、美由紀は自分は指名手配犯では
ないので一人で逃げてくれという。そんな二人が居るところを
真船は遠くから見ていた。

連光寺は五十嵐が殺害された事を聞いてホテルへとやってくる。
連光寺も真船も五十嵐から電話が掛かってきたという。そして
このホテルに呼び出されていたとの事。
伊崎刑事から、ホテルの監視カメラの映像から、成田と美由紀
が逃げる所が映っているという。真船は五十嵐を殺害したのも
成田だと告げる。

絵美は成田との待ち合わせ場所に来るが、彼は現れそうになか
った。どういうことなのかと彼の留守電にメッセージを吹き込み
自らは福永の事務所に行くと告げる。

成田は美由紀と恋人の佐久間涼介が映っている写真を見る。
涼介はかつて成田が弁護した依頼人だった。傷害事件を起こして
執行猶予3年を勝ち取ったもの。涼介はサッカーで大学進学が
決まっている身であり、二度と事件を起こすなよと告げられる。

二人の写真の裏には携帯電話の番号が書かれていた。

一方福永の事務所には警察官が多数訪れているのを見た絵美は
驚く。そんな中、誰かから電話がかかってくる。絵美はその
電話が成田からのものかと思い、成田か?と尋ねると、電話の
相手は妹のまどかだった。成田とは一体どういう事なのか?と
まどかは説明を求める。色々と真船から話しを聞いたという
彼女。

成田は涼介と逢うために喫茶店へ。
すると顔に傷を負った涼介がやってくる。彼は成田が指名手配
されているのを知って、本当のところはどうなのか?と尋ねる。
やっていない事を告げる。
成田は涼介に美由紀と逢った事を告げ、彼女が落としていった
写真を見せる。その裏に電話番号が書かれていた事を告げる。
成田は美由紀と連絡を取ってくれないか?と尋ねると、涼介は
別れたという。そんな中、外に警察が居るので、安全なところで
話し合おうと涼介は告げる。人気のない所に行くと、突然涼介
はナイフで成田に襲いかかる。

--------------------------------------------------------

非弁行為をしていた福永の正体が明らかになり、彼が一連の
事件を主導している人物かと思われたが、彼は殺害されて発見
される。手がかりを失う成田だが、二ノ宮徹殺害容疑の潔白性
を証明する美由紀との再会を果たしていく。

今回の一件、涼介も美由紀も成田の責任にしていたけど
これって相当強引ではないか?
何処をどう見ても成田を恨むべき責任の非が有るとはとても
思えないものがあるし、弁護士のアフターケアなど、そこまで
期待するものなのかどうか。
依頼人である涼介が元々望んでいたのが執行猶予付きの判決
だろうし、そもそもこの一件は正当防衛としての一面さえも有る
ような気がする。
被害者が馬鹿を見る判決だとしているけど、元々強引に声を掛
けたのが悪いのだろうしね。

さて相変わらず五十嵐殺人事件まで擦り付けられた感のある
成田だけど、現場を見ればどうみても疑われるべきは美由紀
の様な気もするが、そもそも美由紀は何故血の付いたナイフを
手にしていたのか。遺体からわざわざ抜き取ったのだろうか?

そんな五十嵐絡みの展開はさておき、絵美がまどかたちから
不審に思われていく展開とか、亮子が真船の資料を手にする
辺りの段取りなど、とても面白く描かれた。
特にこれまで成田に疑惑の目を向けていた、絵美が成田のこと
を信用しているとした事実は興味深いし、そんな絵美に対して、
またしても五十嵐事件で現場にいた成田のことを不審に感じさ
せる辺りも、とても面白くできている。

ただ今回は美由紀が絵美に直接説明することで、成田の潔白性
は少なくとも絵美の中では解消されたのだろうけどね。

美由紀が金を求めていた理由などもハッキリとしたし、カシワダ
ケースという新たな事件が関わってきたことで、一気に展開が
進みそうだ。
最後に出てきた鈴木亮平くんは、一体何なのか。

それにしても相変わらず連光寺の存在は恐い。
亮子など全幅の信頼を寄せているけど、その警戒心の無さが
なんか最終的に反転を起こしそうだよなぁ。


成田誠 …… 上地雄輔 (アクサル法律事務所)
二ノ宮絵美 …… 石原さとみ (長女)
浅沼仁 …… 姜暢雄 (アクサル法律事務所)
小早川美由紀 …… 村川絵梨 (アクサル法律事務所)
伊崎純也 …… 前川泰之 (刑事)
南優希 …… 高月彩良 (親が殺され、声が出せない)
五十嵐衛 …… 佐藤二朗 (アクサル法律事務所)
榎木洋一 …… 小林すすむ (絵美の叔父)
二ノ宮まどか …… 折山みゆ (次女)
榎木律子 …… 榊原郁恵 (絵美の叔母)
連光寺巧 …… 豊原功補 (アクサル法律事務所)
二ノ宮徹 …… 船越英一郎 (アクサル法律事務所)
三枝亮子 …… 矢田亜希子 (検察・事務官)
真船丈 …… 北村一輝 (検察)

(捜査一課刑事)
安達功一、石井裕、石山和史、大谷賢治郎、片岡優二
須藤義人

南俊二 …… 東根作寿英 (警察庁管理官、優希の父親)
長谷部秀一 …… 光石研 (検事正)

鈴木亮平、石田卓也、三浦悠、小原ヒサ、伊藤竜翼、横山悠葵


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system