宇宙犬作戦
(2010年7月期・テレビ東京)

原案 - 須賀大観
脚本 - ますもとたくや(0)(1)(2)(5)、オークラ(4)(6)、静炉巌
加藤公平、及川拓郎、松居大悟、森ハヤシ
監督 - 三木康一郎、浜谷晃一、武居正能、及川拓郎
エグゼクティブプロデューサー - 藤巻直哉
プロデューサー - 森谷雄
音楽&主題歌 - 藤岡藤巻

http://www.tv-tokyo.co.jp/uchu-inu/


第6話 ALL IS イーブン
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田園調布号が突然一部破損との警告を発する。
マルコはオハナの責任だという。

宇宙で人気が有り、一個1万チャリンもする"銀河焼き"を2個
購入することが出来たが、船内には3人居る。ロボットなのに
食べるのかとマルコはオハナに告げるが、これはロボットさえ
も欲しがるお菓子なのだという。地球の文化を知るために購入
したというモジャットは、購入したのは自分だとして、1個は
自分に権利があるという。そこで残す一個をオハナとマルコで
奪い合うことになる。オハナと腕相撲するが、アンドロイドに
勝てるはずもなく、マルコは吹っ飛ばされる。その時の衝撃で
船は壊れたのである。オハナの力ならばウーワングランプリ
でも優勝できるのではないかと告げる。

船が不調なためにすぐに緊急着陸出来る惑星を探す。
すると見つかったのは惑星イーブン。100万人以下の小さな
惑星で、平等の思想が存在する惑星だという。

惑星に近づくと、オハナの元にメッセージが送られてくる。
イーブンの外交団から交渉したい事を告げられる。
早速外務大臣のタイラーと秘書官のコンボイ、そして警備の
兵士たちが船にやってくる。彼らは異星人との接触や滞在を
認めていないとの事で、今すぐ立ち去るよう要求してくる。
もしも立ち去らないのであれば逮捕も辞さないことを言われる。

迫り来る兵士たちをオハナは投げ飛ばす。
オハナの力は宇宙最強で、兵士たちは太刀打ちできない。
平等のためにも女性は抜きで闘おうというタイラー。しかし
コンボイはオハナと同等の力を備えており、オハナの攻撃も
効果がなかった。

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なんでも平等だという惑星イーブン。
平等に拘るあまり、国の借金は900億チャリにも上り、争いの
無い生活を望むあまり、一切の富が無いことを知る。

日本の借金の原因が過度の平等主義にあるのではないかと臭わ
せる内容だった。

徒競走に於いても順位付けしないとする日本の不思議な風潮を
皮肉り、徒平等だとする演目を見たり、さるかに平等合戦が
流行しているとの実情が語られる。

平等という言葉ばかりが先行していたけど、何が平等なのか
イマイチきっちりとしたものが無く、つかみ所のない話だった。

平等とは闘って勝ち取る物。全力を尽くして闘うことで互いを
高め合うことが出来、相手を認めることが出来るという事で、
オハナとコンボイの壮絶な闘いになるが、生身の人間が勝つのは
無理じゃないかと思うところもあるし、持久戦になるとオハナ
自身の燃料も無くなって負けるのではないかと思うところが
有り微妙なものがあった。

自分にとって都合の良い条件ならば不平等でも良いのか?とした
ところに人の弱さみたいな物を感じるけれど、冒頭での船内の
やりとりの中で、平等に決めようとしつつ、多数決や腕相撲を
したりと、マルコにとって踏んだり蹴ったりだったところは
笑える物があった。


マルコ・ハヤシ …… 戸次重幸 (元宇宙海賊)
モジャット …… 片桐仁 (植物系人)
アンドロイド・オハナ …… 高梨臨 (攻撃型アンドロイド)
スプート29 …… ディーノ (翻訳コンピュータ犬)

美しすぎる大統領 …… 檀れい

アキタ警部 …… 森永健司
シバ巡査 …… ジリ・ヴァンソン

タイラー …… 永野宗典 (外務大臣)
コンボイ …… 長江英和 (秘書官)

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