宇宙犬作戦
(2010年7月期・テレビ東京)

原案 - 須賀大観
脚本 - ますもとたくや(0)(1)(2)(5)(7)、オークラ(4)(6)
静炉巌(8)
加藤公平、及川拓郎、松居大悟、森ハヤシ
監督 - 三木康一郎、浜谷晃一、武居正能、及川拓郎
エグゼクティブプロデューサー - 藤巻直哉
プロデューサー - 森谷雄
音楽&主題歌 - 藤岡藤巻

http://www.tv-tokyo.co.jp/uchu-inu/


第8話 惑星バラエティの宇宙放送へようこそ! / 笑い星クイズ対決
--------------------------------------------------------
オーブが示す次の惑星は、惑星バラエティ。
"笑いは力となりやがて武器となるだろう"との事。

マルコは面白そうな星だと告げると、オハナはバラエティ番組
が栄えている星で、私には人を救う力があると考えられている
所だという。さっそくすっ飛ばす事に・・・

惑星に近づくと突然流星群に船体が突っ込む。
船体の揺れに思わずビビるマルコ。
そんな中、オハナは何故か拳銃の様な物を発見したという。
古代の物なのか?取りあえず分析に回すとのこと。
マルコとモジャットが会話していると、突然事ある毎に笑い
声が聞こえてくる。誰かに見られている気がするというマルコ
は正体を現せと何処ともなく声を掛ける。
すると転送装置に乗って4人の男が船内にやってくる。

一人はポッシュと呼ばれるこの星の放送大臣だという。残り
はADだった。先程の流星群の中に隕石カメラを仕込んでおり
船内を撮影していたという。船内の様子は電波に乗って全国に
生中継されていたとの事。しかしポッシュは企画ミスだとして
一人のADをそのまま撃ち殺してしまう。一瞬の緊張が走る中、
どっきりカメラだとして、札が掲げられる。人は引っかけられる
人を見ると面白いものなのだという。
ホッと一安心する中、男は実際に亡くなっている事を知る。
ポッシュは本当に死んだ方が面白いのだという。人生は喜劇
だからという彼に理解出来無かった。
マルコたちはすぐに船体に設置されたカメラを外すよう告げる
が、そのカメラを抜けば船体に穴が開き空気が漏れるという。
それに抜いたら面白くないとの事。
そんな中、ポッシュが持つステッキの先にオーブが付着して
いる事に気がつく。球をくれないか?と頼むが、それには条件
が有るという。これから出すクイズに全て正解すれば与えると
いう。

緊急特番!"惑星ドキドキクイズ"が突然始まるのだった。

--------------------------------------------------------

惑星バラエティに着陸する一行。
この星は何よりも笑いが優先されるとし、面白さの為ならば人
を殺してしまうことも厭わないという恐ろしい一面が存在して
いた。果たしてそれが正しいことなのか。

とても極論として描かれているけど、人を傷つけることで笑い
を取ろうとする今の日本のコメディの習性を非難するもの。

もともと日本のお笑いは、世間から見ると突っ込みと呼ばれる
やりとりが暴力的に見えるのだという事を聞いたことが有るが、
日本から見ると当たり前の事過ぎて、全然その辺の感覚は麻痺
している所があるかな。

下ネタを使うお笑いがあまり非難されていなかった様な感じが
するけど、流石に30分のドラマの中で入れるのは無理がある
のかな。
他の惑星でも地球と同様にチン〇がピーっとなる倫理規制が笑
える所である。この言葉を是非ともオハナに言わせてピーっ
として貰いたかったが、流石にセクハラになるか。

他人が苦しむのを見て楽しむという行動は、何処か人間の本質的
なものを突いている所があり、お笑いという枠組みよりも人間
の行動・習性による所が大きいのかもしれない。

ただ笑いが日常に不可欠であることは、言うまでもないし、
最後にフォローするかのように、水鉄砲が地球では規制のない
子供の玩具として存在している所など、平和なところだとする
結びはなかなか深いものが有って良かったと思う。


マルコ・ハヤシ …… 戸次重幸 (元宇宙海賊)
モジャット …… 片桐仁 (植物系人)
アンドロイド・オハナ …… 高梨臨 (攻撃型アンドロイド)
スプート29 …… ディーノ (翻訳コンピュータ犬)

美しすぎる大統領 …… 檀れい

アキタ警部 …… 森永健司
シバ巡査 …… ジリ・ヴァンソン

ポッシュ …… 堀部圭亮

兒玉宣勝、末広透、今西健太


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system