宇宙犬作戦
(2010年7月期・テレビ東京)

原案 - 須賀大観
脚本 - ますもとたくや(0)(1)(2)(5)(7)(10)(11)
オークラ(4)(6)、静炉巌(8)(9)
加藤公平(13)、及川拓郎、松居大悟、森ハヤシ(12)
監督 - 三木康一郎、浜谷晃一、武居正能、及川拓郎
エグゼクティブプロデューサー - 藤巻直哉
プロデューサー - 森谷雄
音楽&主題歌 - 藤岡藤巻

http://www.tv-tokyo.co.jp/uchu-inu/


第13話 二人のマルコ / 偽物星マルコ2人
--------------------------------------------------------
モジャットはマルコが鑑賞したAVチャンネルの料金の支払いを
請求され、マルコを問い詰める。経費で払えば良いだろうと
いうマルコに呆れる。オハナもまたトイレの便器を下ろしてい
ないマルコを注意する。
そんな中、オハナの頭に惑星の情報がダウンロードされる。
次の星は、惑星レプリカ。何でもソックリに作ってしまう星だ
という。注意書きには"本質を見よ"と書かれていた。
要するにバッタものを掴まされるなという意味だというマルコ。
マルコは親知らずが痛むために、早く惑星に行きたいとして、
すっ飛ばしを行う。

モジャットはこの惑星の法律の第一条が、模倣の義務を負うと
知り呆れる。

惑星に着くとすぐにマルコは歯医者へと出掛ける。
オハナはレプリカ商品を買いに行きたくてうずうずしている中
素早い帰宅のマルコに驚く。いつもの陽気な彼ではなく、突然
無口な彼がオーブを見つけたので船を出せという。
モジャットを突き飛ばす横暴ぶりに、オハナもモジャットも
呆れる。モジャットはオーブをセットするが、オーブは偽物で
反応はしなかった。

そんな中、船に男が転送されてくる。
自らを星団警察・惑星レプリカ署の刑事・モーだという男。
この船に手配中の男・メンチが搭乗している可能性が高いという。
警察署からオーブを盗んで逃走中であり、彼は10人も人を殺し
ているために危険人物だという。
モーによると、この国は発展途上国だったが、地球人がもたら
したレプリカの概念により今は輸出大国になったという。その
性格がDNAにも組み込まれて、擬態が出来るようになったとの
事。この船にも誰かに成り済まして乗り込んでいるという事
だが・・・

--------------------------------------------------------

何でもブランドをコピーする事で、貧しい国が巨大な輸出貿易
国に変貌した惑星レプリカ。
そこの惑星の人たちは、なんと人さえも擬態出来る能力が
備わっていた。

2人のマルコを登場させる事で、どちらが本物のマルコなのかを
選択させると共に、手配中の犯人・メンチはどこに潜んでいる
のかを描いた。

上手いのはそんな二人に物語を集中させる事で、警察官のモー
自身の存在を意図的に視線から反らしている点だ。

オーブまでも偽物が作られている所が笑えるけれど、この物語
はかつての日本、そして現在の中国とか韓国を非難して作られ
ているのかもしれないね。

何故マルコがモジャットに対して横暴な態度に出たのか、その辺
の事情がイマイチ納得できる物が無かったけど、口では言い合っ
ていても、マルコとモジャットの間に存在する信頼感が面白い
形で描かれた。

人間に擬態する方法はキスすることだと言うことで、オハナが
不埒なマルコを一喝する綺麗なオチだったけれど、刑事のモー
とメンチはどのようにキスしたのか気になる展開だった。


マルコ・ハヤシ …… 戸次重幸 (元宇宙海賊)
モジャット …… 片桐仁 (植物系人)
アンドロイド・オハナ …… 高梨臨 (攻撃型アンドロイド)
スプート29 …… ディーノ (翻訳コンピュータ犬)

美しすぎる大統領 …… 檀れい

アキタ警部 …… 森永健司
シバ巡査 …… ジリ・ヴァンソン

モー …… 升毅 (刑事)
メンチ …… 山上直志 (犯人)
キャバ嬢 …… 水瀬綾


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system