宇宙犬作戦
(2010年7月期・テレビ東京)

原案 - 須賀大観
脚本 - ますもとたくや(0)(1)(2)(5)(7)(10)(11)(14)
オークラ(4)(6)、静炉巌(8)(9)
加藤公平(13)、及川拓郎、松居大悟(15)、森ハヤシ(12)
監督 - 三木康一郎、浜谷晃一、武居正能、及川拓郎
エグゼクティブプロデューサー - 藤巻直哉
プロデューサー - 森谷雄
音楽&主題歌 - 藤岡藤巻

http://www.tv-tokyo.co.jp/uchu-inu/


第15話 モジャット敗北!? / 占い星宇宙船没収
--------------------------------------------------------
オハナは占いを見て大吉である事に喜ぶ。ラッキーアイテムは
フルーツを食べると最高の一日になるという。
モジャットはそんな論理もなく未来を断定している占いに対し
て根拠もない事だとして非難する。
そんな中、近くの惑星から電波が届く。それは
惑星ナラウィ
首相・モーガンの緊急記者会見だった。惑星ナラウィでは
決断は全て占いで決める星としても有名な所だった。
惑星ナラウィの情報を調べると"自分の意志はうらないで"と
書かれていた。

一行は惑星ナラウィへ。
星の住民の様子を見ていると、金色の服を身につけている事が
分かる。占いの為に行列している人たちを目撃。全ては占い師
として有名な
コパンに占いを求める事たちだという。
マルコはコパンの姿を見て美人だと感じ、勝手に転送させて
宇宙船に招く。この星は占いのお陰で決断の早さは宇宙一なの
だという。

コパンは勝手に転送された事に驚く。
あなた達はプードル星から来たのか?といきなり的中させた事
でオハナは目を輝かせる。私には真実が分かるという彼女に
モジャットは疑惑の目を向ける。
占い師の水晶を見るとなんとオーブである事が判明。
モジャットは占いは信憑性に欠け、根拠がないと告げインチキ
だとすると、コパンはインチキだと証明できたらオーブを渡す
という。しかし変わりに私が正しいと分かったときには宇宙船
をもらうという。

早速オハナの占いが始まる。最近別れが有ったでしょうという
コパン。別れが多すぎて慣れてしまったというオハナ。別れと
は精神的な別れも含まれるとすると、最近ダイエットをしてい
るのでオイルを制限している事を口にする。するとそれが別れ
だと告げるコパン。モジャットは言い方によっては誰にでも
当てはまるようなことを言っているだけだという。そんな中、
コパンは幸運の砂だとして、突然手の中から砂をオハナに渡す。
それを見るとモジャットたちもからくりが分からず、占いに
ついて全てを否定できない所に追い込まれていく。

--------------------------------------------------------

マルコたちが訪れたのは、何でも占いで決めるという国・ナラ
ウィ。何でも当たるという占い師に対して、モジャットは
論理的ではないとして彼女の存在を否定するが、その嘘を
暴くことが出来ず宇宙船を取られそうになる。

占いに過剰に依存する人。
占いでもないと決断を見せられない人。
そんな人たちに対する皮肉が含まれていたものだった。

主に日本の政治家に対する風刺が込められているのだろうけど
ね。

基地移転問題のような難しい決断。一つ選択が誤れば戦争に
なる可能性も秘めているという状況に於いて、占いのような
事で安易な決断をしないよう上手く促すものがあったし、占い師
本人に嘘をつき続ける事へのリスクや罪悪感を上手く引き出した。

ただ占い師くらいになると、自己暗示していて、自分は本当に
何でも分かるくらいの錯覚が有りそうだけどね。

人間が死ぬのは当然のこと。だからこそ自分で責任を持って
決断していくことの必要性をマルコが語るのだから格好良い。
オハナもそんなマルコに惚れても良いのではないかと思わせるが
やっぱり最後は、オハナへのセクハラで全てが無になった。


マルコ・ハヤシ …… 戸次重幸 (元宇宙海賊)
モジャット …… 片桐仁 (植物系人)
アンドロイド・オハナ …… 高梨臨 (攻撃型アンドロイド)
スプート29 …… ディーノ (翻訳コンピュータ犬)

美しすぎる大統領 …… 檀れい

アキタ警部 …… 森永健司
シバ巡査 …… ジリ・ヴァンソン

コパン …… 森脇英理子 (占い師)
モーガン …… 徳井優 (惑星ナラウィの首相)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system