宇宙犬作戦
(2010年7月期・テレビ東京)

原案 - 須賀大観
脚本 - ますもとたくや(0)(1)(2)(5)(7)(10)(11)(14)(18)
オークラ(4)(6)、静炉巌(8)(9)
加藤公平(13)(16)(17)、及川拓郎(19)(20)、松居大悟(15)
森ハヤシ(12)
監督 - 三木康一郎、浜谷晃一、武居正能、及川拓郎
エグゼクティブプロデューサー - 藤巻直哉
プロデューサー - 森谷雄
音楽&主題歌 - 藤岡藤巻

http://www.tv-tokyo.co.jp/uchu-inu/


第20話 Beautiful Dreamer / 別れ消え行く星
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惑星ムジカミューラー総統によって、同盟という名の植民地
支配を受けようとしていた。同盟関係を拒否すれば、星を滅ぼす
という。ミューラーはマルコたちがオーブを集めて地球に行こ
うとしている事を知り、交換条件としてオーブを渡せば、1億
6千万人のムジカに住む市民を助けるとするが、自分たちの使命
はあくまでプードル星の平和大使として地球に行くことだとして
それを断る。
ジャマールは最後まで諦めないとし、
"死の灰"作戦を決行する
事を告げ、船のエンジンが治ったら自分をムジカまで運んで欲
しい事を頼む。

モジャットは一人で歌を歌うジャマールの元に行く。
もう少しで修理が終わることを告げる。ジャマールは私の都合
で使命を邪魔したことを謝罪する。モジャットは同盟を結ぶつ
もりは無いのか?とするが、それはあり得ないとし、心の自由
を奪われてまで生きながらえる事はしないという。しかしモジ
ャットは、命あってのプライドだとし、自分にはジャマールの
決断を理解できないと告げる。物事全てを理論で片付けようと
する所は、典型的な植物系星人だとし、損得だけではない心に
従った行動を取るという。モジャットに対して、一度は感情に
身を任せて見てはどうか?とするが、性格上無理だという。

モジャットはジャマールが歌っていた歌について尋ねると、
この歌は地球から伝わった"愛の歌"だが、最近はだれも歌う
事が無くなったという。ジャマールが歌う姿を見るとモジャット
の髪の毛の葉っぱから、突然花が咲き始める。

モジャットは花が咲くということ自体が初めての経験だった。
オハナにその事実を伝えて、胸がモキモキしている事を告げる。
するとオハナは目を瞑って何がそこに見えるかと尋ねる。
するとジャマールの歌を歌う姿があるとすると、モジャットの
病気は恋というものだという。アンドロイドに指摘されるなんて
相当敏感だとし、その事実を認めれば心が楽になる事を告げられ
る。

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ミューラーによって惑星ムジカは滅ぼされようとしていた。
唯一助ける事が出来るのは、マルコたちの持つオーブの全て
を彼らに渡すこと。しかしマルコたちはその取引をせず、自分
たちの使命を優先させることを告げる。

短時間のドラマだけど、もの凄く感情を揺さぶるドラマを描く
事が出来たなと思う。

劇場版アニメ「マクロス」を幼いときに友人にDVDを借りて
見た事が有るんだけど、対立していた勢力による争いを歌が
止めてしまうような内容だった。

このドラマでも歌が象徴的に扱われて、時に自由の象徴で有っ
たり、愛の賛歌で有ったり、人々に息づくごく当たり前のもの
で有ったとして、生活には欠かせないもので有ると共に、プラ
イドを喚起するものとして描かれ、敵対するものへ団結していく
様子が描かれた。

生きてこその人生というモジャットと、自由を奪われてまで
生きる価値は無いとするジャマールの考え方の違いが、ドラマ
を興味深いものとしたし、同じ種族間の考え方の違いが切なくも
映し出す。

何ら救済するような裏技的展開はなく、目の前でどうすること
も出来ず、最後に見せた惑星ムジカの人たちのプライドによって
何を感じていくのか。


マルコ・ハヤシ …… 戸次重幸 (元宇宙海賊)
モジャット …… 片桐仁 (植物系人)
アンドロイド・オハナ …… 高梨臨 (攻撃型アンドロイド)
スプート29 …… ディーノ (翻訳コンピュータ犬)

美しすぎる大統領 …… 檀れい

アキタ警部 …… 森永健司
シバ巡査 …… ジリ・ヴァンソン


ジャマール …… 霧島れいか (植物系人、惑星ムジカの歌姫)
ミューラー …… 風間トオル (侵略者)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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