うぬぼれ刑事
(2010年7月期・TBS金曜22時枠)

脚本:宮藤官九郎
監督:宮藤官九郎、吉田健、土井裕泰
プロデューサー:磯山晶
音楽:仲西匡、 市川淳

http://www.tbs.co.jp/unubore5/


第2話 癒し系
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うぬぼれは根っからの恋愛体質。望むのは彼女の心だった。

うぬぼれ刑事の主演オーディションに出るサダメ。監督の田代
は彼の経歴に目を向ける。いつも死体役ばかりの彼。
バー"I am I"で今日のオーディションの感触を語るサダメ。
穴井からは顔がうるさいのが主役になれない原因であり、自分
が思っている以上につまらないと言われる。
松岡がやってくるが、今日の図書館司書との合コンはドタキャン
で潰れたという。司書が残業するのか?とゴローの厳しい突っ
込みに、穴井たちはそんなの百も承知だと八つ当たりする。

そんな中、うぬぼれの父・葉造が息子の事を記した"うぬぼれ
刑事"を出版したことで、婦警の小山や南からサインを強請ら
れるうぬぼれ。登戸や町田からも親戚からサインを貰って欲し
いとして、学生たちを署に連れてきていた。

うぬぼれは失恋した心の穴を埋めようと、マッサージ店に入る。
小沼せつ子という女性が担当すると、ツボを押された途端一瞬
にして、彼女の虜になってしまう。絶妙なツボ押し。しかも
彼女はうぬぼれが失恋したことを背中を押しただけで見抜いて
しまったのである。店を出るときに新しい恋のツボを押してお
いたと言われ、うぬぼれは益々彼女に入れ込む。

さっそくバー"I am I"に行きみんなに運命の人と出会ったこと
を語る。するとそこには珍しく店に出ている玲子ママの存在
が有った。恋愛マスターの栗橋がアプローチするも一瞬で振ら
れる難敵。彼女はカラオケしすぎて声が出ず、筆談ホステス
状態だった。
うぬぼれはツボ押し女性の事を語り、あまりの気持ちよさに
服を着てくるのも忘れたという。サダメが様子見がてら、うぬ
ぼれの服を取りに行くも、サダメ自身もツボを押された事で
自らの服を忘れてきてしまう。うぬぼれ4や玲子ママも含めて
全ては同様の罠にハマりみんな黄色いTシャツだった。

しかし小沼は店を突然辞めてしまう。

署に戻ると、茂木良郎という男性が結婚詐欺にあったとして
母親・みどりと共に被害届を出しに来る。240万の指輪を購入
してあげた途端に消えたという。これまでにも3件同様の事件が
起こっていることを知る。介護ヘルパーに扮したり、美容師に
扮したり、援交サイトで知り合ったという。良郎はもう一度
彼女に逢いたいのだと告げる。

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うぬぼれは失恋するも、すぐに新たな出会いがある。
しかし周りで起きている結婚詐欺事件の容疑者は、調べていく
ウチにうぬぼれが好きになった小沼せつ子ではないかと疑い
を持って行く。

基本的にプロットは前回と同じ。

うぬぼれが愛する女性は容疑者であり、彼の天才的な嗅覚が
犯人を引き寄せるのか、それとも単なる偶然なのか。

まさか森下愛子がママとして登場するとは思わなかった。
かなり猥談好きのママだけど、筆談したり突っ込みが鋭かっ
たりして、セリフが無くとも存在感がありありだった。

歌舞伎の人に砕けた役を演じさせたり、落語家を登場させたり
と宮藤官九郎の人脈総動員じゃないかという感じがするが、
どの人物も相手のキャラクターを潰さずに主張し合っている
所は見事。

うぬぼれと里恵と冴木優の不思議な関係も面白く、里恵が
何故うぬぼれとは冷たい別れ方をして、冴木とはラブラブな
関係を貫いているのか。

蒼井優に金が全てだと悪女を演じさせたのも面白かったし、
そんな彼女もうぬぼれを不幸にしたくないとする心変わりを
させたのも、彼の不思議な魅力が何なのか。この辺は後々
里恵が言及していくことになるんじゃないかな。

うぬぼれの事を取り上げた本が出版された事で、設定として
なんともややこしいモノがあるけど、ドラマの主人公がサダメ
になるとした事で、彼自身に言及していくことになるのかな。


うぬぼれ …… 長瀬智也 (刑事)
本城サダメ …… 生田斗真 (俳優)
日暮里恵 …… 中島美嘉 (主婦)
冴木優 …… 荒川良々 (刑事)
松岡 …… 要潤 (パティシエ)
穴井貴一 …… 矢作兼 (カメラマン)
ゴロー …… 少路勇介 (バーテン"I am I")
町田警部 …… 小松和重 (世田谷通り署)
登戸 …… ムロツヨシ (世田谷通り署)
婦警・小山 …… 伊藤修子 (世田谷通り署)
婦警・南 …… 西慶子 (世田谷通り署)
栗橋 誠 …… 坂東三津五郎 (心理学者)
葉造 …… 西田敏行 (元刑事・現作家)

小沼せつ子 …… 蒼井優 (手先が器用)
玲子ママ …… 森下愛子 (バーのママ)
茂木良郎 …… 皆川猿時 (出会い系)
茂木みどり …… 松本じゅん (良郎の母)
本人役 …… 中村梅雀 (主役)
田代正輝 …… 橋本じゅん (監督)
和田 …… 植田圭輔 (床屋の客)
藤井 …… 古今亭志ん橋 (老人ホーム)
おばさん店長 …… いのへけい子

内田千晶、平野萌香、小野桃花、菊川仁史


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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