うぬぼれ刑事 (2010年7月期・TBS金曜22時枠) 脚本：宮藤官九郎 監督：宮藤官九郎、吉田健、土井裕泰 プロデューサー：磯山晶 音楽：仲西匡、 市川淳 http://www.tbs.co.jp/unubore5/

第4話 地元流
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サダメは、ドラマ"うぬぼれ刑事"の主演に抜擢された事で生放
送の情報番組に出演する。しかし司会者はサダメの名前を正確
に把握しておらず、ダサメと呼んだりメダカと呼んだり・・・
"I am I"で集まる穴井たちから、その時の録画したVTRを見せ
られ、何度見ても酷いと告げられる。

そんな中、うぬぼれの元に事件の情報が入る。
世田谷区と多摩川区にまたがる境界線で身元不明の遺体が発見
されたという。顔と頭部の損傷が激しく、誰なのか全く判別
出来無い。
その頃穴井は、38歳にしてついに運命の相手と出会う。
昭島ユリというGSで勤める女性。

一方遺体の身元が判明する。所沢に住む23歳の女性・羽柴祐子。
母親と二人暮らしだったが、家出していたという。母のサチ江
に遺体を確認して貰うと、腰の所に入れ墨が有るという。
確認すると確かに阪神タイガースの様な入れ墨があり、本人だ
と断定する。
彼女の生前の写真を刑事たちは見る。妻帯者だけ見て良いと
告げるが、うぬぼれはその写真を見て一瞬で惚れてしまう。

うぬぼれはその日以来夢を見るようになる。学生時代の夢で
転校してきた彼が冴木と喧嘩するというもの。しかし必ず夢
は、写真で見た祐子が出てきて、彼にキスを迫ってくる。
加害者に飽きたらず、ついて被害者にまで惚れるようになった
として、うぬぼれは栗橋に今の状況を分析して貰おうと考える。

その頃、穴井は"I am I"で栗橋たちのGSで出逢った女性のこと
を語る。ガソリンスタンドの女・・ハイ性欲満タンだ、バージン
ジャンプだとオヤジギャグ連発の栗橋。
穴井は購入したうぬぼれ5用のストラップの内、"5"と書かれた
数字のストラップを落としてきてしまう。オレが買ってくると
いうサダメに対して、穴井は絶対に割り込みはさせないという。

穴井は思わずGSに通うために車を購入する。車種はトヨタの
プリウス。燃費が良すぎてなかなかGSに行く機会が無いという。
うぬぼれは穴井に所沢の自宅まで送ってもらうことにする。
その道中、穴井はうぬぼれに対して、ユリの事ばかりを話題に
する。他人の恋バナ程つまらないものは無いとして、うぬぼれ
は話題を変えようとするが、全く効果がない。

穴井はその後ユリを花火大会に誘うと、なんと了承するのだっ
た。
一方そんな話しを聞いたうぬぼれは、被害者の祐子と花火大会
に行く夢を見る。浴衣を着てくる彼女にまたしてもキスを求め
られる夢。

うぬぼれは祐子の母であるサチ江に、生前の彼女はどんな人物
だったのか、お線香を挙げに行くついでに話しを聞く。
高校時代はとても真面目だったという。彼女が高校を卒業する
と同時にサチ江が22歳も年下の相手と再婚したことで、祐子は
家に戻ってこなくなった事を知る。
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突然身元不明の遺体が発見される。
捜査が進むと共に身元が判明し、被害者の生前の写真を見た
うぬぼれは見境無しに惚れてしまう。しかし相手は既に他界し
た人物。果たしてこの恋心は如何に!?

正直DNA鑑定したら一発で別人だと判明するなと思わせる替え玉
保険金詐欺事件。

うぬぼれが好きになる人物と穴井が別の角度から同じ人を
好きになっていくという事で、必ず何処かで接点が生まれて
複雑な問題へと発展して行くであろう展開だ。

所沢という地域性が活かされていない所は残念だが、地元意識
というのはふんだんに盛り込み、所沢をちょっと小馬鹿にした
感じのやりとりが行われる。

突如最愛の人との夢モードに入るうぬぼれの姿は、「マイ★ボ
ス マイ★ヒーロー」の榊真喜男を思い出させるような役柄だっ
たし、対照的に結婚詐欺のような形で誘惑されてしまう穴井も
上手く戸田恵里香の魅力が発揮される。

本筋よりも小ネタが冴えを見せた話で、展開自体は食傷気味だ
とされながらも、面白可笑しく見ることが出来た。
特に冴木との絡みは外れがないな。

最後にちょっとした浜名の男を見る話だったし、うぬぼれが
求めていたストラップが警視総監賞よりも嬉しいとする所など
面白い締めくくり方だった。


うぬぼれ …… 長瀬智也 (刑事)
本城サダメ …… 生田斗真 (俳優)
日暮里恵 …… 中島美嘉　(主婦)
冴木優 …… 荒川良々 (刑事)
松岡 …… 要潤 (パティシエ)
穴井貴一 …… 矢作兼　(カメラマン)
ゴロー …… 少路勇介 (バーテン"I am I")
町田警部 …… 小松和重 (世田谷通り署)
登戸 …… ムロツヨシ (世田谷通り署)
婦警・小山 …… 伊藤修子 (世田谷通り署)
婦警・南 …… 西慶子 (世田谷通り署)
栗橋 誠 …… 坂東三津五郎 (心理学者)
葉造 …… 西田敏行 (元刑事・現作家)

玲子ママ …… 森下愛子 (バーのママ)
田代正輝 …… 橋本じゅん (監督)

羽柴祐子 …… 戸田恵里香 (23歳、所沢に住む女)
羽柴サチ江 …… 伊藤かずえ (母、夫が借金)
浜名友和 …… 伊達みきお (40歳)
渡辺文彦 …… 井手小吉 (24歳)
平田恭二 …… 河野和男 (27歳、ワニグチ組構成員)
ユリ …… 小野村麻耶 (浜名の妻)
モデル …… 木下レイナ
GS店員 …… 横田椋
パチンコ店店員 …… 平野靖幸
主婦 …… ふくまつみ
後輩 …… 高橋慶子

田中みな実(アナ)、升田尚宏(アナ)

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)