うぬぼれ刑事 (2010年7月期・TBS金曜22時枠) 脚本：宮藤官九郎 監督：宮藤官九郎、吉田健、土井裕泰 プロデューサー：磯山晶 音楽：仲西匡、 市川淳 http://www.tbs.co.jp/unubore5/

第6話 くされ縁
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田尻えみに襲いかかるものが居た。彼女は元バドミントンで
萩尾ゆみとペアを組みハギシリと呼ばれたコンビ。青年実業家
との結婚で引退し、セミヌードを披露するも離婚した事で再び
セミヌードを世に出したという。穴井は自分がそのカメラマン
だったという。世間の認識では田尻はブスの方だと言われてい
たが、皮肉にも芸能界に残ったのは田尻の方だった。

喜多見駅前でサダメは女性とぶつかる。手にしていたオレンジ
を零してしまい拾い上げると、ぶつかった相手は萩尾ゆみだと
分かる。運命の女性だと一目で実感するサダメ。

バーに居るみんなに運命の女性と出会った事を告げる。
順番的にはボクかサダメだと思ったという先生。
しかしバーの室内はエアコンが不調なためにみんなのノリが
悪かった。うぬぼれるにもパワーが居るとは穴井だった。

サダメは彼女との出会いを語り始める。
田代監督から「うぬぼれ刑事」の撮影で、いよいよ殉職シーン
を撮影しようという事になり、象徴的なシーンを演出するために
餓死するようなシーンになったという。監督によると死の淵から
再び蘇る事にするとの事。餓死とのことでダイエットする必要
が有り、オレンジダイエットを薦められてオレンジを買いに行
った時に、ばったり駅前で女性と出会ったという。なんとその
女性は萩尾ゆみだったとの事。

田尻は再び家族で公園に居るときに襲われる。
事情を聞かれると襲ってきたのは恐らく萩尾だという。
大阪から秋田に転校した時に二人は出会い、12年間一緒にコンビ
を組んだという。組んでいる間中、ゆみは一度も心を開かなか
ったとの事だった。自分はゆみの引き立て役で、引退した際にも
芸能界進出に際してブスキャラで押すしかなかった事を告げる。
ゆみはパートナーを変えてバドミントンに固執するも、長続き
せず結局事実上の引退。逆に田尻は芸能界での露出が増えて、
その頃から嫌がらせが起こり始めたとのことだった。
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バドミントンの世界で一躍日本を賑わせた女性コンビ、ハギシリ
こと萩尾と田尻。萩尾の美貌によって人気を得ていたコンビだが
田尻が結婚をする事で引退し、コンビは解消される。
田尻はテレビ界で活躍するようになるが、ある時から彼女の身
を脅かす事件が発生していく。

ドラマ界やテレビ業界の皮肉を描いたような話だった。

スポーツ界からテレビ業界に転身する際にセミヌードになる
女性たちの姿。離婚した事で一気に生活のベースが無くなる
事で再びセミヌードになってしまう事への皮肉。

何より皮肉なのは、バドミントンに興じていた時代には、萩尾
が持て囃されていた事実に対して、その後の人生に於いては
美貌よりもキャラクター性が結果として有利に働いている点だ。
それだけ美貌だけで生き残るのは難しいという所か。

小ネタが多くて、事件に関しては相変わらず自供頼み。

冴木をバーに連れていく事で面白さが生まれていたし、
うぬぼれ派と現実派で分かれるシーンなど面白いやりとりだった。

基本的に今回の案件は、田尻が被害届を出さなければ萩尾が
捕まることも無くなるのではないかという気がしないでも
無いが、最後にまたコンビの様な形となった事で、オグシオ
ならぬハギシリも新たなステージに向かうことが出来るのかな。


うぬぼれ …… 長瀬智也 (刑事)
本城サダメ …… 生田斗真 (俳優)
日暮里恵 …… 中島美嘉　(主婦)
冴木優 …… 荒川良々 (刑事)
松岡征士郎 …… 要潤 (30歳、パティシエ)
穴井貴一 …… 矢作兼　(カメラマン)
ゴロー …… 少路勇介 (バーテン"I am I")
町田警部 …… 小松和重 (世田谷通り署)
登戸 …… ムロツヨシ (世田谷通り署)
婦警・小山 …… 伊藤修子 (世田谷通り署)
婦警・南 …… 西慶子 (世田谷通り署)
栗橋 誠 …… 坂東三津五郎 (心理学者)
葉造 …… 西田敏行 (元刑事・現作家)

玲子ママ …… 森下愛子 (バーのママ)
田代正輝 …… 橋本じゅん (監督)

萩尾ゆみ …… 小雪 (元バドミントン選手、ホームレス)
田尻えみ …… 小原正子 (元バドミントン選手、芸能界)
田尻シンヤ …… 伊藤悠翔 (息子)
宇賀神香織瑠 …… 田中えみ (ゆみのファン)

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