うぬぼれ刑事
(2010年7月期・TBS金曜22時枠)

脚本:宮藤官九郎
監督:宮藤官九郎、吉田健、土井裕泰
プロデューサー:磯山晶
音楽:仲西匡、 市川淳

http://www.tbs.co.jp/unubore5/


第9話 強火
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うぬぼれは見合いをすることになる。
栗林に見合い相手の写真を見てもらうと、とても地味な人だと
いう。葉造も何とか良いところを探すが、着物を褒めるので
精一杯。
葉造は何故奥さんである千鶴子と結婚したのか?と問うと、出来
婚だという。好きでもない相手と見合いしていた彼女を連れ出
し結婚を申し込んだとするが、葉造の嘘だった。
そんな中、うぬぼれの見合いに際して、母・千鶴子が福島から
状況してくることになる。葉造は千鶴子と顔を合わせづらい
理由があるので、栗橋の家に泊めてくれないかと頼む。しかし
結局サダメと共に、漫画喫茶で一晩を明かすことになる。

千鶴子が上京し、世田谷通り署に挨拶に来る。
守り神である赤べこを職員達に配る彼女。見合いの為に上京し
たと聞くと、冴木はうぬぼれと妻・里恵の関係を疑い始めて
いたので大喜び。相手は本庁の総務部長の娘・藤沢知世だとい
う。

母はうぬぼれの住まいがある所沢へいくと、案の定、父は居な
かった。葉造は暴露本を出版したことで、警察上層部を怒らせ
退職金が出なかったのだという。それでバツが悪く妻の前に
出てこられないのだという。
千鶴子は家族の2/3が東京にいるのだから、福島に自分一人が
拘る必要もないとして、家や田畑を売って上京しようかと
告げる。東京で一旗揚げたいという彼女の夢はヨガ教室を開く
事だった。

里恵はパートを始める。うぬぼれはそんな彼女のバイト先に
行く。家にいるとうぬぼれとの過去の関係をバラされて以来
気まずくなっているのだという。里恵はうぬぼれが見合いを
すると聞いて良かったという。人はどう出会うかではなく、
誰と出会うかだと言う里恵。しかしそんな言葉が出るのは
明らかに優越感から来るモノだといううぬぼれは、見合い相手
にトキメキを感じていない事を告げ、今でも君を愛している
と告げる。しかし消防車のサイレンによって言葉はかき消され
るのだった。

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うぬぼれは見合いをすることになる。
相手は図書館に勤める司書で有り、本庁の総務部長の娘であっ
た。地味すぎる相手にうぬぼれはその気がないとするが、
めがねを掛けた途端に彼女の事を好きになり始める。
果たして彼女は、何らかの犯罪に関わっているのか。

ドラマとしては面白かったけれど、うぬぼれの心情がイマイチ
掴みづらいものがあった。
地味な相手に恋をするけど、うぬぼれにとって惹き付けられる
のは女性のフェロモンではなく、犯罪の臭いという事なのか。

犯罪を犯している動機は、男性の気を引くのではなく、返却
期間を守らないものに対する彼女の制裁なのかと思ってみて
いたが、意外にも栗橋絡みだった。

ドラマとしての細かいパーツが上手く説得力のあるネタとして
跳ね返り、何故犯人がダーツを使っているのかとか、メガネや
火に関する事件との絡ませ方など面白くできていた。

ドラマとしての展開を見ていれば、最終的には里恵が何らかの
犯罪を犯しているのであろう事が分かり、最終的に里恵に
逮捕するのかプロポーズのかの選択が行くのだろうね。

葉造のちょっといい話も面白かったし、竹下景子さんにデブ専
だと言わせる辺りのマニアック性も面白いなぁ。


うぬぼれ …… 長瀬智也 (刑事)
本城サダメ …… 生田斗真 (俳優)
日暮里恵 …… 中島美嘉 (主婦)
冴木優 …… 荒川良々 (刑事)
松岡征士郎 …… 要潤 (30歳、パティシエ)
穴井貴一 …… 矢作兼 (カメラマン)
松島ゴロー …… 少路勇介 (バーテン"I am I")
町田警部 …… 小松和重 (世田谷通り署)
登戸 …… ムロツヨシ (世田谷通り署)
婦警・小山 …… 伊藤修子 (世田谷通り署)
婦警・南 …… 西慶子 (世田谷通り署)
栗橋 誠 …… 坂東三津五郎 (心理学者)
月影葉造 …… 西田敏行 (元刑事・現作家)

玲子ママ …… 森下愛子 (バーのママ)
田代正輝 …… 橋本じゅん (監督)
千鶴子 …… 竹下景子

藤沢一志 …… 本田博太郎
藤沢知世 …… 光浦靖子
宇野みのる …… 猪野学
従業員 …… 溝口亜紀

遠山景織子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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