うぬぼれ刑事
(2010年7月期・TBS金曜22時枠)

脚本:宮藤官九郎
監督:宮藤官九郎、吉田健、土井裕泰
プロデューサー:磯山晶
音楽:仲西匡、 市川淳

http://www.tbs.co.jp/unubore5/


第10話 姉妹坂
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里恵が家から突然出て行ったことで、冴木の家にいくうぬぼれ。
そのウチ帰ってくると慰めるも、そもそも逃げたこと自体が
裏切り行為だという。里恵は携帯電話を置いていった為に、履歴
を調べようとすると、彼女の携帯電話が突然鳴り出す。冴木は
興奮して出たために相手の電話は切れてしまう。
冴木はベランダから飛び降りようとするのをうぬぼれは止める。
冴木はかつて里恵に逃げられたうぬぼれに対して、アンタの
偉大さが分かるという。こんな精神状態でこれまで日常生活を
送ってきたことに驚きを見せる。冴木はうぬぼれに、真の相棒
になった事を告げる。

その頃、里恵は所沢のうぬぼれの自宅に来ていた。
里恵は、うぬぼれの父・葉造に相談する。うぬぼれが振られる
度に優越感に浸っていると、うぬぼれ本人に言い当てられたと
いう。葉造はうぬぼれが里恵に振られて以来、一年掛けて描い
たという絵を見せる。うぬぼれはアンタの三倍は未練があり、
連絡を待っているという。

翌日、都立渓西学園の高校二年生、宮下サキが遺体で発見され
る。学校のプールで溺死して見つかった遺体。死亡推定時刻は
夜の7時から9時だという。遺体に外傷はなく、第一発見者は
親友の結城あかねだった。プールの中に落ちていた被害者の
携帯電話のデータを復帰する。サキの事を調べると、彼女は
転校生である事を知る。

早速結城あかねから話しを聞くために彼女の家を訪れる。
するとあかねと同時にまるで姉妹のような明日香という母親が
居ることが判明。うぬぼれは一瞬にして惚れてしまうが、
その惚れ度の高い方は、娘なのか母親なのか判断に迷う。
しかしどちらかが運命であると感じる。隣にいた冴木もまた
美人親子に惚れていた。いつの間にか里恵の事を忘れる程の
ものだった。

特に変わった様子は無かったという。昨晩学校で逢う約束をし
ており、フットサルの練習の為だという。しかし約束の時間に
相手が来なかったので、不自然に感じてプールの方を探したら
遺体として見つけたという。うぬぼれは携帯の携帯電話を
見せて貰うと、待ち受け画面はサダメのものだった。彼女と
亡くなったサキは共にサダメのファンだという。目の前に居る
うぬぼれが、サダメが演じている刑事のモデルになった人物
だと知り有り得ないという。うぬぼれはそんな彼女を見て、
もしもクラスメイトにこんな子が居たら・・・と妄想モードに
突入する。

サキが亡くなった夜にメールが来たことをあかねに確認する。
メールの内容とは"ごめん今日は止めない"というもの。
メールを読んだ覚えはないか?と尋ね、このメールはどういう
意味かと思うかと問い詰める。しかもあかねは、メールを
"とめない"と読んでいた。送信した履歴があるのに、受信した
方は読んでいないという矛盾した行動に不自然さを感じる。

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高校で女子学生が溺死して発見される。
親友で第一発見者の結城あかねと殺害直前にメールしていた
形跡があり、そこには意味ありげなメッセージが発せられている
が、あかね本人はメールを見ていない様なリアクションをする。
果たして彼女が犯人なのか。

初期の段階で、娘の事を奪われた母親が殺害したという流れが
すぐに想像できるものが有った。

これまでの癖のある展開を考えると、意外とシンプルな構成で
有り、美人親子の存在が華やかさと逆に、内なる所では意外な
葛藤と愛情が存在していたという展開だった。

サダメをメインとして使う辺りは、ドラマの舞台が女子高校生
ということである意味当然の流れでも有るが、ネタとしては
やや妙味に欠けている部分も有った。

ドラマとしてのポイントとなる携帯電話の漢字変換に関しては、
よくあるネタでは有るけど、イマイチピンと来るものが無かっ
たかな。

今回は何と言っても美人親子と言うことで、見ているだけで
目が優しい展開だった。岡本杏理さんも猛烈な可愛さが存在する
けど、やっぱり石田ゆり子さんは綺麗だなと改めて感じさせた。

来週はいよいよ最終話という事で、里恵がやっぱり犯人として
繋がっていくのかな。


うぬぼれ …… 長瀬智也 (刑事)
本城サダメ …… 生田斗真 (俳優)
日暮里恵 …… 中島美嘉 (主婦)
冴木優 …… 荒川良々 (刑事)
松岡征士郎 …… 要潤 (30歳、パティシエ)
穴井貴一 …… 矢作兼 (カメラマン)
松島ゴロー …… 少路勇介 (バーテン"I am I")
町田警部 …… 小松和重 (世田谷通り署)
登戸 …… ムロツヨシ (世田谷通り署)
婦警・小山 …… 伊藤修子 (世田谷通り署)
婦警・南 …… 西慶子 (世田谷通り署)
栗橋 誠 …… 坂東三津五郎 (心理学者)
月影葉造 …… 西田敏行 (元刑事・現作家)

玲子ママ …… 森下愛子 (バーのママ)
田代正輝 …… 橋本じゅん (監督)

結城明日香 …… 石田ゆり子 (母、19歳で娘を産む)
結城あかね …… 岡本杏理 (娘)
宮下サキ …… 相楽樹 (被害者、あかねと親友)
宮下大助 …… 川上瑛生 (サキの弟、録画するビデオで争う)
担任・大杉 …… 菅原永二 (美術室を閉鎖する)

遠山景織子、升田尚宏(アナ)



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