ヤマトナデシコ七変化
(TBS/2010年1月期・木22)

原作 …… はやかわともこ
脚本 …… 篠崎絵里子
プロデューサー …… 石井康晴、三城真一
演出 …… 石井康晴、川嶋龍太郎
音楽 …… 山下康介

http://www.tbs.co.jp/yamanade2010/


第6話 涙の告白!裸の誓い

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雪之丞は恭平に対して昨日は言い過ぎたと謝るが、それでも
スナコに対する気持ちを誤魔化して欲しくない旨を訴える。
頑固な恭平に対してスナコに振られるのが恐いのだろうと告げ
るが、他人が口出す問題ではないことを武長は告げる。
それよりもまちこに本当に振られたかどうかを確かめずに居る
のは誰だと告げケンカになる。
そんな二人を横目に蘭丸は千夏という女性と温泉旅行に行くと
いう電話で盛り上がる。あまりに女性に対して節操のない蘭丸
に一同呆れる。そんな武長にも実家から電話が鳴り父親が倒れ
た事を聞かされ、お前らに構っている暇はないとして実家に
帰ってしまう。収拾のつかなくなったタケルは家を出て母・美音
の元へと行ってしまう。

雪之丞は友達の元に行くとして家を出る。止めて欲しかった雪
之丞は恭平が何のアクションも見せないことに苛立ちを見せる。
男性陣は恭平を除いて出て行く。恭平はスナコに対してもお前
も出て行けばいいと語る。

夜一人で酒を飲む恭平。その姿を心配して恭平に声を掛ける
スナコ。酔った勢いで恭平はスナコに自分がここに来た経緯を
語り始める。
実家の母は恭平があまりに女性に人気が有ることを嫌って彼を
突き放した事で、雨の日に美音に拾われてこの住まいに来たと
いう。既にその時には3人は居たとのこと。大学一年生の時だっ
た。それでも女性達が恭平の後を追い掛け屋敷を取り囲んで
居た際に、仲間達が必死になって女性達を追い返してくれたこと。
ようやく静かになり恭平はみんなに心を開くようになっていく。
そんな仲間だと思っていた奴らがあっさりと出て行ったことに
ショックを受ける恭平。酔って眠ろうとする恭平だが、スナコ
の手を握りここに居て欲しいと告げる。
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一緒に生活する仲間たちがある時突然足並みが崩れていく。
ちょっとしたすれ違いなのに、それを正せないでいるのは、
互いに自分の心を素直に伝えることが出来無いもどかしさだった。

まぁある意味どうでも良いような展開だった。

そもそもの争いのきっかけとなる恭平のスナコへの気持ちに
対して、雪之丞がとやかく言う辺りの余計なお世話っぷりが
鼻につく。
普通好きな気持ちが有ったとしてもそう簡単に相手に伝えること
など出来る物では無いのに、雪之丞はそんな気持ちを一切考え
ず、自分の思いを押しつけているだけ。見ていて実に腹が立つ
ようなキャラクターだ。

一応今回仲間達が揃ったときの経緯が描かれたわけだが、
仲間だと意識するほどの関係に見えない所が、このドラマの
辛い点だ。僅か2年程度で仲間だ親友だという所の意図が見え
づらく、本当にそこまで熱く語れるほどの歴史が仲間達の間で
存在しているのか。

「花より男子」と微妙に設定が似ていて華道家の跡取りという
武長の存在がある。
学校が終われば関係が終わると思っている事への不自然さも
有るし、父親が武長に近づく者たちを卑下して回るというのも
あんまり納得がいく物ではない。
一番暴力に無縁なものたちが、突然暴力と裸の関係になって
青春をするというのもちょっと格好つけ強い展開だし、
そんな争いを最後まで見て、若者達の語り合いを全て聞いてい
る父親の存在がまた滑稽に写った。

スナコがこれらの関係に口添えして仲直りするきっかけを与える
辺りの役割に関しては良くできていた所だった。

高野恭平 …… 亀梨和也 (超短気でケンカ最強の乱暴者)
遠山雪之丞 …… 手越祐也 (明るく素直な感激屋)
中原スナコ …… 大政絢 (家事のスペシャリスト)
織田武長 …… 内博貴 (冷静で文武両道)
森井蘭丸 …… 宮尾俊太郎 (三度のメシより女が好き)
中原タケル …… 加藤清史郎 (中原美音の一人息子)
笠原乃依 …… 神戸蘭子 (大学生)
真一 …… 大杉漣 (コーヒー店マスター)
中原美音 …… 高島礼子 (恋愛至上主義、スナコの叔母)

なな …… 志保 (女子大生)
ねね …… 花形綾沙 (女子大生)

まちこ …… 本仮屋ユイカ (ジュエリーデザインの勉強)
千夏 …… 真野裕子 (蘭丸の彼女)
織田忠長 …… 榎本孝明 (華道家)

吉田昌美、宇井愛美、鈴木舞子、野々宮かおり、高野貴裕


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