ヤマトナデシコ七変化
(TBS/2010年1月期・木22)

原作 …… はやかわともこ
脚本 …… 篠崎絵里子
プロデューサー …… 石井康晴、三城真一
演出 …… 石井康晴、川嶋龍太郎
音楽 …… 山下康介

http://www.tbs.co.jp/yamanade2010/


第7話 ウラギリの同窓会

--------------------------------------------------------
スナコは同窓会の知らせを受け、幻覚を見ていた。過去に
ブスと言われた初恋の相手・村田に対するもの。恭平の姿が
思わず村田に見えて殴りかかってしまう。
スナコの元に高校の同級生・柴田すずがやってきて、未だに
怒っているであろうスナコにすまなそうな表情を見せる。
ブスと言われて以来、スナコの言動がおかしくなり恐くなって
しまった事。そして独りぼっちになったスナコは学校にも来なく
なってしまったとの事だった。みんな謝りたいと言っているの
で同窓会には来て欲しいと改めて頼むのだった。

恭平はスナコに今でも彼が好きなのか尋ねると、実際に逢った
ら呪い殺してしまうしれないと告げる。しかし一生逃げ続けて
この部屋で暮らすつもりなのかと訴える。
スナコは同窓会に行くことを決める。
それを聞いた蘭丸は彼女に頼み、当日スナコが着ていく服の
コーディネートを頼もうとするが、外見の事などどうでも良い
と恭平は告げる。スナコが綺麗な姿になり、初恋の相手とヨリ
を戻すのが嫌なのではないかという雪之丞は、スナコがレディ
になれば家賃も払わなくても済む事を訴える。しかし家賃のこと
などどうでも良いと告げる。
恭平が居なくなった後、彼の言動の意図を話し合うと、武長は
スナコが外見で判断される事が嫌なのではないかと告げる。
--------------------------------------------------------

今回は何故スナコが今の状況になったのか、そして友人だった
女性が何故スナコを憎むのかが描かれた。

これまでの展開の中では一番良い感じの流れで、スナコ自身の
問題に対峙するだけでなく恭平自身の問題にも同時に言及し始
めた事は、終盤に向けて大きな流れとなっていくものだろう。

スナコがブスだと言われただけでなく、その後のイジメの問題
も含めて、徐々にからの中に閉じこもるべき事になる過程が
描かれていく。

恭平がスナコに対して求めている事と、雪之丞らのやろうとして
居ることのギャップが面白いよう物語としての葛藤を生んだし
最初にスナコの美しさを描きつつ、素の自分を見せる辺りの
段取りも決して悪くない。

今回は恭平らのイケメン具合が、ドラマの解決に於いて初めて
効果的な手段として用いられたので、そういう設定だった事が
ようやく浮かばれる話だったのかも知れない。

すずがまたスナコに対して恨む理由にも有る程度納得するもの
が有ったが、やはり他の同級生の悪態が目に余るものがあった。
同じ郷土である北海道から出てきた仲間たちが、東京という
土地で傷つけ合う現実にやや説得力を失うモノがあったが、
高校時代ならばまだしも、社会人の今でも幼稚さを見せている
同窓生に、不運な出会いだった事を感じさせる。

高野恭平 …… 亀梨和也 (超短気でケンカ最強の乱暴者)
遠山雪之丞 …… 手越祐也 (明るく素直な感激屋)
中原スナコ …… 大政絢 (家事のスペシャリスト)
織田武長 …… 内博貴 (冷静で文武両道)
森井蘭丸 …… 宮尾俊太郎 (三度のメシより女が好き)
中原タケル …… 加藤清史郎 (中原美音の一人息子)
笠原乃依 …… 神戸蘭子 (大学生)
真一 …… 大杉漣 (コーヒー店マスター)
中原美音 …… 高島礼子 (恋愛至上主義、スナコの叔母)

なな …… 志保 (女子大生)
ねね …… 花形綾沙 (女子大生)

柴田すず …… 近野成美 (スナコの同級生)

江上晶真、裄V貴彦、寺田有希、木地山まみ、田中みな実(アナ)
ひがし由貴、塚原賢二、七生奈央、馬渕誉、松尾寧夏
川崎珠莉、西篠裕美、立石純子、平賀翔子、美馬沙亜弥
文山恵、鈴木洋子、香川美紀


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system