ヤマトナデシコ七変化
(TBS/2010年1月期・木22)

原作 …… はやかわともこ
脚本 …… 篠崎絵里子
プロデューサー …… 石井康晴、三城真一
演出 …… 石井康晴、川嶋龍太郎
音楽 …… 山下康介

http://www.tbs.co.jp/yamanade2010/


第8話 勇気が出る丘

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蘭丸の婚約者だと名乗る菊乃井珠緒がやってくる。
蘭丸に尋ねると親同士が決めたことだとしてオレには関係の
無いことだという。自分の好みは、エロイ女、遊んでいる女、
後腐れがない女だという。珠緒は女子校育ちで男性ともまとも
に話したことのないお嬢様だった。16年前に5歳の二人は話た
事があるが、オレのフェロモンが利かなかったという。
珠緒は結婚式の招待者リストを持ってきたと告げる。

仲間達は蘭丸に一人の女の子とちゃんと付き合っても良いので
はないかという。逆に何人もの女性と付き合えるのが不思議と
の事。もしかすると誰かを好きになることから逃げているので
は無いかと尋ねると、オレは自分しか愛せないという蘭丸。
一種のコンプレックスだと知り、誰もがそんなものを持っている
のだと実感させられる。

恭平はスナコを連れて"勇気が出る丘"へと足を運ぶ。
そこには母親と幼い頃弁当を持って来たという思い出の場所
だった。恭平はスナコに何故今のような状況になったのか語り
始める。オレももう蹴りを付けるときであり、そう思えたのは
スナコのお陰だと語る。

スナコは美音にその事を告げると、恭平は外見のせいで愛して
もらえず、中身を見てもらえない事がコンプレックスになった
のだと告げる。

恭平は実家に戻る。すると母・亜紀と久しぶりの再会を果たす。
母はこの二年間ずっと恭平の事を考えていたと告げ、酷いことを
言ってごめんなさいと謝罪する。心配をかけていたのはオレの
方だとして恭平も謝罪。父・昇平も本社勤務になった事から
実家に戻っていた。今度三人で一緒に食事をしようと言われ
久しぶりに家族の絆を感じた恭平は上気分でみんなの元に帰る。
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今回は4人目となる蘭丸に関するコンプレックスを描くと共に
人は誰でも多かれ少なかれそんなコンプレックスを持つモノだ
という展開だった。

どのコンプレックスも視聴者から見ると"贅沢"なものという
認識が強く、このドラマ自体に感情移入させるのを難しくさせ
ている要因でもある。

格好良い人、可愛い人に、ブスだなんだと言っている事に違和感
が有るし、モテ過ぎて親から勘当状態されたり、一度の男女関係
の縺れから派生した裏切りにより、人生のトラウマになるという
のも現実離れした感じにしか見えない。

今回は一応恭平が家族と向き合う話だった。
冒頭から展開の流れとして上手く行きすぎたので何処かで落と
しどころを探していた感じもする。
その落としどころが最後になって現れ、それが不安神経症の元に
なっているという事で、血の繋がった子供を否定する程の病気だ
という事実にどう思えばいいのか正直難しい話だった。

笑い処は多く、今回は色んなキャラクターが別人に成り代わる
シーンが多くて、その辺は面白かった部分だが、もう少し本質の
流れの部分で魅せてもらいたい所だ。

高野恭平 …… 亀梨和也 (超短気でケンカ最強の乱暴者)
遠山雪之丞 …… 手越祐也 (明るく素直な感激屋)
中原スナコ …… 大政絢 (家事のスペシャリスト)
織田武長 …… 内博貴 (冷静で文武両道)
森井蘭丸 …… 宮尾俊太郎 (三度のメシより女が好き)
中原タケル …… 加藤清史郎 (中原美音の一人息子)
笠原乃依 …… 神戸蘭子 (大学生)
真一 …… 大杉漣 (コーヒー店マスター)
中原美音 …… 高島礼子 (恋愛至上主義、スナコの叔母)

なな …… 志保 (女子大生)
ねね …… 花形綾沙 (女子大生)

高野亜紀 …… 麻生祐未 (母)
高野昇平 …… 中根徹 (父)
菊乃井珠緒 …… 浅見れいな (蘭丸のフィアンセ)
幼い頃の珠緒 …… 小松崎彩乃
幼い頃の恭平 …… 岸本慎太郎
翔子 …… 木内あきら (蘭丸の彼女)

濱田龍臣、咲世子、若木萌、麻丘しおり
松永輝人、黒須優菜


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