ヤマトナデシコ七変化 (TBS／2010年1月期・木22) 原作 …… はやかわともこ 脚本 …… 篠崎絵里子 プロデューサー …… 石井康晴、三城真一 演出 …… 石井康晴、川嶋龍太郎 音楽 …… 山下康介 http://www.tbs.co.jp/yamanade2010/

第10話 君が嫌いな君が好き
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本当に恐いのは人間。人間は嘘を付き罪を重ねる。しかしその
恐怖に打ち勝たねば本当の愛は得られない。

恭平はスナコの夢を見る。彼女が外国人に射殺される夢。
朝食の際にその事をみんなに語る。
恭平が酷いことを言ったせいで2日間スナコとは連絡が付かない
状態だった。美音は恭平に少しは反省したのかと告げる。2日間
も連絡がないところを見ると相当ショックだったのだろうという。
探して謝れと言われる。

真一の店"迷宮入り"に行くと、初動捜査が大切だと言われる。
このまま一生逢えなくても良いのかと言われる恭平。
その頃、スナコは真一の店の隠し部屋で生活していた。

3日前、スナコは美音から暫く行方不明になって外から自分の
気持ちを見て見ろとアドバイスされていたのである。

スナコは恭平に未だに眩しい思いをしている事に対して、あの男
が居るから悪いとしてわら人形を打ちつける。

一方武長も乃依との関係に悩んでいた。

そんな中、恭平が夢でスナコの事を襲った男・グレッグが屋敷に
居るのを目撃する。美音にあの人は誰かと尋ねるも関係ないと
一蹴される。何処かで見た男だとした恭平は正体を暴くとして
彼の後を尾行すると、真一の店に入った彼に尋ねる。すると
そこには行方不明なはずのスナコも居た。グレッグはスナコの
父親の使いでやってきたという。スナコの父はレアメタル採掘
技師としてアフリカにおり、この度永住することになったとの
事。スナコを呼び寄せに来たという。部屋にはスナコの興味を
そそるような動物の骨が有ると言われスナコは思わず惹かれて
しまう。
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恭平がスナコにキツイ言葉を投げかけたことで家を飛び出して
しまう彼女。彼女の前に現れる怪しげな外国人は、恭平が夢で
見た人物であり、彼女を殺害するという内容の夢だった。
果たして具現化してしまうのか。

決してつまらなくはないがオチが分かるものだし、ぶっちゃけ
れば一話の段階からスナコと恭平が結ばれることを前提にした
ドラマである。

恭平やスナコが素直になれないからと言って、強引に互いの
気持ちを引き出す為に行動するのが良い行動なのか悪い行動なのか
良く解らないが、雪之丞のセリフはどれもお節介の域を超えて
おらず、結構耳につく。

告白のシーンなど決して悪くはないが、やはり一つ一つのシーン
がヤスっぽく作られており、原作を見たことがないのだが、漫画
っぽいネタ尽くしで折角素材の良い俳優達を使っているのに、
ある意味嫌みに感じる役柄を与えてそれに共感せよとばかり押し
つけてくるストーリーには、物語を楽しむ云々以前に拒絶感が出
てしまい、感情移入が難しくなってしまった。
イケメンのタレントを使うときには、もう少し設定に於いて
気を使っても良いのでは無かろうか。

脚本家さんやプロデューサは企画の段階で本当にこのドラマが
視聴率を取れるとか、視聴者に楽しんでもらえると思っていた
のだろうか。決して視聴率が取れなくても作らなければならない
作品が有るという名分があるならばまだしも、ちょっと視聴者と
の感覚がずれている気がする。
ジャニーズの俳優を使えば少なくとも東アジアではそれなりの
注目が出てくるので、もう少しイケメンだという外見的な役割ではなく
俳優として魅力有る作品に仕立てて欲しい。

コンテンツ産業で生き残ろうとしている日本はそろそろ日本人だけ
が受けるドラマではなく、幅広い支持層を得るようなコンテンツ作り
を目指すべきではないのかな。


高野恭平 …… 亀梨和也 (超短気でケンカ最強の乱暴者)
遠山雪之丞 …… 手越祐也 (明るく素直な感激屋)
中原スナコ …… 大政絢 (家事のスペシャリスト)
織田武長 …… 内博貴 (冷静で文武両道)
森井蘭丸 …… 宮尾俊太郎 (三度のメシより女が好き)
中原タケル …… 加藤清史郎 (中原美音の一人息子)
笠原乃依 …… 神戸蘭子 (大学生)
真一 …… 大杉漣 (コーヒー店マスター・本名:真実一路)
中原美音 …… 高島礼子 (恋愛至上主義、スナコの叔母)

なな …… 志保 (女子大生)
ねね …… 花形綾沙 (女子大生)

グレッグ …… ダンテ・カーヴァー

小森谷徹、小谷実由、後藤琴実、棚橋恵理、長柄ひろみ
長戸梨紗、西谷綾子、美馬絵梨加、宮本愛、室井理瑶子
本山友理、美姫

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)