11人もいる!
(2011年10月期・テレ朝・金曜23時枠)

脚本:宮藤官九郎
演出:片山修、唐木希浩
ゼネラルプロデューサー:黒田徹也
プロデューサー:中川慎子、小池唯一
NICO Touches the Walls「バイシクル」 

http://www.tv-asahi.co.jp/11nin/ 





第6話 10人しかいない気がする
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一男は父・実を連れてソアラの実家に行き、ソアラの父・ヒロ
ミに結婚の申し入れを行う。豆腐屋を一人で営むヒロミに、
一男は誠意を魅せようとして、毎朝3時に起きて仕事を手伝う
中、真田家では双子の六助と七男の間で、静かなる葛藤が
起きていた。

人間年を取ると女性も段々と男顔化してくるので、男も女も
よく分からなくなる訳だけど、そんな習性を利用して、不思議
な流れを形成するような話だった。

ドラマとしての流れを淡々と描いた後に、その裏に隠され
ていた真相を描き出すためにフィードバックする構成の仕方
を見ていると、クドカンのドラマ「木更津キャッツアイ
彷彿とさせる演出だね。

双子を使った面白いアイディアの物語で、家族の存在を際だた
せるために家出するというのも良いアイディアなんだけど、この
ドラマの持つ全体的なトーンからすると、どのエピソードも一見
重たそうなネタに見えて、全てが軽く感じてしまう。
家出だと知った後から判明するまでのスパンが短すぎる事や、
双子の兄弟の葛藤だと思うのに、双子が協力してしまっている
ところなど、ややニュアンス的にも複雑な物があった。

お笑いのセンスも独特だし、ボーっと自然の流れに身を任せて
いくだけでもそれなりの興味深さが或るんだけどね。見終わった後に
何が有ったのかイマイチ覚えていない。

徐々にドラマ当初に感じていたうま味を感じなくなって来た。
これもメグミの使い方がイマイチ効果的ではないからだろうか。
逆に秀逸なのはサブタイトルの付け方か。
メグミの姿が見える男の存在に今後再びドラマが興味深くなる
のを期待するほか無い。

真田一男 …… 神木隆之介 (18、長男)
真田実 …… 田辺誠一 (42、父・カメラマン)
真田恵 …… 光浦靖子 (38、母・料理人)
真田二子 …… 有村架純 (16)
真田三子 …… 金井美樹 (15、芸能人になりたい?)
真田四郎 …… 平岡拓真 (13)
真田五月 …… 赤石那奈 (12、デブ)
真田六助 …… 福島北斗 (10、双子)
真田七男 …… 福島海斗 (10、双子)
真田才悟 …… 加藤清史郎 (7、後妻の息子)
真田ヒロユキ …… 星野源 (33、実の弟、ママサンシャイン勤務)
メグミ…… 広末涼子

ダイナミックなパパ …… 皆川猿時
ダイナミックママ …… 川村エミコ
ダイナミック長男 …… 椎葉昌紀
ダイナミック長女 …… 松澤美妙
ダイナミック次女 …… 沙彩
尾女田先生 …… 小松和重 (一男の担任・湾岸高校)
鈴木ソアラ …… 野村麻純 (GSのスタッフ)
サム …… RED RICE (31歳、トヨタオサム)


鈴木ヒロミ …… 柳沢慎吾 (ソアラの父)
外山 …… 高橋一生 (メグミが見える!?)
久美子 …… 野津友那乃 (双子が好きな女の子)
田所カズオ …… 粟根まこと (恵の兄)

鈴木美香
藤野聖也、松本隆志、新見紘基、鈴木真歩、後藤小太朗

政岡泰志、方野晴道、小岩英樹、伊堀努


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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