11人もいる! (2011年10月期・テレ朝・金曜23時枠) 脚本：宮藤官九郎 演出：片山修、唐木希浩 ゼネラルプロデューサー：黒田徹也 プロデューサー：中川慎子、小池唯一 NICO Touches the Walls「バイシクル」  http://www.tv-asahi.co.jp/11nin/

第9話 １１人が行く！！響け大家族の歌
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一男は滑り止めの大学試験に落ちるも、本命の国立大には何と
か滑り込む。しかし大学デビューとばかりに一男は、遊びほう
ける日々。自分のやりたい事を見失った一男は、やがて退学
を考え始める。

ドラマとしては幽霊のメグミとの流れをどう決着をつけるのかという
事に尽きると思う。
メグミとの絶妙な別れのタイミングを見失った後で、再度
別れなど演出できる物なのだろうかという不安と、きっと
独特の感性で自分の想像の及ばないところでクドカンは決着を
付けてくれるのだろうとの期待を持って見ていた最終話。

まさかの火災ネタで、多少強引とはいえ自縛霊化していた
メグミをこの世から抹殺してしまうという切なさと、死人が
火事で亡くなるという、「007は二度死ぬ」ならぬ、死人も
二度死ぬ状態を演出していく。

毎回ラストで歌われていた曲を最後は一つの歌として完成系を
披露。その披露の仕方も独特な物が有ったけど、真田家らしい
奇想さ加減が面白く写り、最後はテレビの仕事へと上手く繋げ
たと思う。

最近の日本の不況と共に減少している日本の人口問題、社会
不安に対して、上手くそれらを取り入れ一つの結論を出して
いる所は見事だった。