四十九日のレシピ (2011年1月期・火曜22時枠・NHK) 原作 - 伊吹有喜「四十九日のレシピ」（ポプラ社刊） 脚本 - 大島里美 音楽 - 田村洋 主題歌 - なゆた「宇宙のレシピ」 演出 - 西谷真一 制作統括 - 後藤高久、田村文孝 http://www.nhk.or.jp/drama/49nichi/

第1話 思い出の味
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33年前、遠藤百合子(5歳)は父・良平と共に遊園地に行く。
そこで今日から百合子の母になるという乙美を紹介される。
みんなで重箱のランチを食べようとするが、百合子はその重箱
をひっくり返してしまう。

2010年、3週間前に乙美はこの世を去った。
結婚していた百合子は夫の浩之から、百合子は愛しているが
愛人の亜由美の事も好きだとして、どちらか選べないという。
どっちとも切れない事を聞くと、百合子は離婚届を付きだして
家を出て行く。義母である淑子は、脳出血でリハビリ中の身
だったが、百合子に対して何度も謝罪する。
こんな時、乙美が生きていたらどんな言葉を掛けてくれるかと
百合子は思う。

熱田家。妻・乙美を失った良平は、無気力な生活を送る。
手元にある薬を一気に全て飲み込もうとするが、死にきれずに
はき出してしまう。死ぬ度胸も無いと呟く。
そんな良平の元に突然、若い女性・井本がやってくる。
リボンハウスからやってきたという彼女。そこでボランティア
をしていた乙美先生から頼まれてきたという。自分はその施設
で色んな事を乙美先生から学んだという。
そんな中、百合子も実家に帰宅する。良平と井本が風呂場で
問答していた事に驚く。

井本は二人の前でここにきた経緯を説明する。
乙美が亡くなったら家の片付けなど49日辺りまで夫の面倒を見て
欲しいとの事。暮らしのレシピ、洗濯・掃除のコツ、それら
レシピのコピーをくれたのだという。四十九日の際には立食形式で
大宴会するのが夢だったという。それを聞いた百合子は、父の
面倒は全部私が見るので不要だとするが、彼女は既に乙美に
前金で25万円もらっているという。とにかく働くと告げる。
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百合子は継母・乙美の事を一度もお母さんだと呼べないまま
母を亡くしてしまう。百合子自身も夫の浮気によって実家に
戻る中、乙美の事を思い出す。

井本幸恵の存在が熱田家のカンフル剤で有ったり、仲を取り
持つ役目を果たして、上手く再び活力を取り戻すまでを描いた。

以前NHKの同枠(ドラマ10)で放送していた「天使のわけまえ」で
観月ありささん演じた女性が、とても料理が上手く、人の心を
惹き付けていたので、そういうドラマになるのかなと思って
見ていた。

僅か4話のドラマなので、四十九日に盛大なパーティー的法事を
行う事が目標なのかもしれないけど、それまで乙美との気持ち
やら現実に起きているトラブルやらを上手く整理していくと
いうのがドラマの展開なのかな。

元気ハツラツな徳永えりさんの好演。若干五月蠅かった感じも
するけど、なんとなくNHKが好きそうなキャラクターという感
じ。「ふたりっ子」の主人公を演じた岩崎ひろみさんっぽい
元気の良さがあった。

頑固で不器用な所は親子似ている所があり、それぞれに不満な
どが有るのだろうけど、そんな蟠りの全てを乙美の魂が注入
された幸恵が全て取り払ってくれそうなドラマだね。