相棒 10
(2011年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、櫻井武晴(2)(4)、太田愛(3)
監督・和泉聖治(1)、東伸児(2)、近藤俊明(3)(4)
プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/





第4話 ライフライン
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運送会社の社長が背中をカッターで刺されて亡くなる。
カッターの指紋が被害者によって拭き取られている感じから
自殺かと思われるも、自分では刺せない場所に刺さっていた
事から自殺は排除される。しかしサイフは無事だったことから
怨恨の線で捜査は開始される。

現在の世相を反映した様な事件で、息苦しさを覚えるような
事件だった。

互助会という名で助け合う姿も、現実は沈み行く泥船に乗り
合い傷を舐め逢う状況で、先行きの見えない現実感が
悲壮感ばかりを浮かび上がらせる。

会社のため社員のため家族のために奮闘する理想的な会社の経営者
ではあるが、波打つ不況には勝てず、最後は自分自身を
見失ってしまう様な状況だった。

せっぱ詰まった状況を作り、常識を越える様な展開を用意した
格好だが、やはり現実にその状況に陥らないと、今回の犯人
の心情は理解できる物が無いのかも知れない。

ドラマでは色んな人物に容疑の目を向けたり、怨恨の線だと
冒頭で印象づけようとするも、被害者が犯行の形跡を
隠すという行動の中に、被害者とそれなりに心を共にして
いたであろう人物だと想定すると、かなり冒頭から絞られる
部分が有ったのかも。

構成やら段取り・演出的な事はともかくとして、物語全体が陰鬱
とし過ぎて物語としてはイマイチ妙味に欠けるものがあった。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
神戸尊 …… 及川光博 (警部補・特命係)
宮部たまき …… 益戸育江 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部) 


帯川勉 …… 林和義 (帯川運送・社長)
帯川郁美 …… 立原麻衣 (妻) 
帯川美咲 …… 藤本七海 (娘)
青木誠 …… 青山勝 (青木配送センター・互助会の副会長)
須磨賢太郎 …… 中沢青六 (須磨運輸・互助会の会長)
澤村和也 …… 迫田孝也 (帯川運送・社員)
杉田哲明 …… 進藤健太郎 (帯川運送を辞める)
鈴原修 …… 大久保貴光 (闇金)

九太朗、吉見純麿、兎本有紀、井手規愛、佐藤智美、千葉誠樹


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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