相棒 10
(2011年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、櫻井武晴(2)(4)、太田愛(3)、戸田山雅司(5)(6)
監督・和泉聖治(1)、東伸児(2)(5)、近藤俊明(3)(4)、橋本一(6)
プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/





第6話 ラスト・ソング
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

ジャズを聞きに行った神戸は、そこである事件と遭遇する。
ライブハウスのビルの6階の踊り場から転落した様に思える
案件だが、遺体の近くに落ちていた携帯電話が傷ついて居ない
事や、落ちたタバコの吸い殻の空箱が無い事を知る内に、
徐々に不自然さを見出していく。

相棒ならではのキャラクターの趣味・趣向が分かる様な流れで
有ると共に、そこから派生した流れで事件と関わり合う内容
だった。

完璧な計画的犯罪かと思わせつつ、細かい矛盾点や綻びを
少しずつ現していき、瑠里子を犯人像に見立ててミスリード
を引き起こして視聴者の足下をすくうというもの。
事故ではなく事件だとする着眼点も自然なものが有るし、
とっかかりは悪くない。右京がどの段階で容疑者が瑠里子では
なく、森脇孝介に有ると気がついたのか、その辺の種明かし
が有るのが相棒だと思っていたけど、意外にもその説明が
無かった。

何故事件当夜のライブに於いて復活するに至った名曲"When 
Love Kills You"を歌わないのか。
歌詞の中に不味いものが有るのか、それとも他に原因が存在
するのか色々と想像をかき立てる物が有ったが、結果的には
楽器で使われるリバーブの有無がその決め手となり、
その事実が明らかにされると同時に、瑠里子と森脇孝介の
複雑な関係性というものが明らかになる。

ドラマとして上手くできているのは、瑠里子が我が儘な人物
だとする先入観を視聴者に植え付けている辺りの演出だろう
か。噂や先入観が事件の真相を解くに辺り相当邪魔なものと
して存在していたのは確かなので、最終的には鋭い洞察力を
持つ右京にしか解けないものが有ったのかも知れない。

若干研ナオコさんの演技に不安が有ったものの、演技力を
カバーするように落ち着いた口調で淡々と語るような役回り
を求めていた感じだね。

それよりも神戸は細野という人物とこのコンサートに来よう
としていたみたいだけど、それって誰なんだろうか?

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
神戸尊 …… 及川光博 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部) 


安城瑠里子 …… 研ナオコ (ジャズ歌手、ミス・アンルーリー)
鎌谷充子 …… 西山知佐 (MK音楽事務所)
森脇孝介 …… 真那胡敬二 (作曲家)

油井昌由樹、海宝弘之、岩本淳、大月秀幸、まいど豊、宇賀神亮介
金澤ゆかり、武田和大


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system