相棒 10
(2011年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、櫻井武晴(2)(4)、太田愛(3)、戸田山雅司(5)(6)、徳永富彦(7)
監督・和泉聖治(1)、東伸児(2)(5)、近藤俊明(3)(4)、橋本一(6)
田村孝蔵(7)
プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/





第7話 すみれ色の研究
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パスポートの更新期限が迫っているとして書き換えのために
神戸は遅れて登庁する中、右京は大学時代のチェス部の友人・
加藤誠から相談があると呼び出される。東大の研究所を辞め
て現在パイオスエタノールの研究をしているという彼は、
この研究所内で研究予算を名目に架空の実験で研究費を得て
いる疑惑があり、それを調べて欲しいと頼む。
一方遅れてやってきた神戸の元にも、加藤誠の娘・美咲から
電話が鳴る。

これまでのエピソードの中でも、捜査上有利な状況に持ち込
むために右京と神戸が意図的に演技して、別々の行動意図の
元で動く話があったよね。

今回右京の旧友からの依頼という事で、もっと色々と互いの
懐かしき話が浮かび上がるものかと期待したけど、意外と
小粒なまま進行した感じ。

右京と神戸が一見別の事件の捜査で別の角度から動き回ると
いうとっかかりの部分は面白い物で、何処から二人の流れが
融合していくのか、その辺の種明かしが丁寧に描かれるかと
思ったけど、今回のシーズンは丁寧に描かれているのか雑なの
かイマイチ判明が尽きづらい。
右京が色々と演技しているであろう姿は伺えたのだけど、
一連の流れを見ていて、右京がどれだけ加藤誠のことを信用
しているのか逆に分からなくなってしまった。

身の回りで二人の不審死が発覚し、如何にも誠が第一容疑者
ではないかと疑うも、事件の過程に於いてはなかなか先の展開
を予想するのが難しいものが有った。

何故掃除機電源コードを使ったのか、指の傷は何だったのか。
詳細に遺体を調べていけば、研究室で殺したときに使った
ロープと電源コードで首を絞めたとする圧迫痕は別の物だと
検出されそうだし、防御創らしき証拠が見つかりそうな感じも
する。

しかし妻子の為に真実を言えず研究を続けるという辺り
実に切ない物語だった。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
神戸尊 …… 及川光博 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部) 


加藤誠 …… 柴俊夫 (東大、植物遺伝子工学研究所)
加藤美咲 …… 岡野真也 (娘)
倉田真理 …… 笹峯愛 (帝都燃料)
加藤恵子 …… 舟木幸 (誠の妻、海外で亡くなる)
鈴木隆明 …… 西山聡 (研究助手)
竹山学 …… 久ヶ沢徹 (研究助手)
桑原博 …… 伊藤高 (植物遺伝子工学研究所・所長)

古賀清、石川美帆、エリカ萩原


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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